2024年05月05日

火星食

★ 5月5日の昼間、火星食かせいしょくが見られます。
火星食とは、火星が月にかくされる現象げんしょうのことです。
★ 奈良では、火星は12:06に月の上がわ(明るい側)からかくれ、13:16に月の下側(暗い側)からあらわれます。その間、火星は月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
昼間なので、肉眼にくがん双眼鏡そうがんきょうでは見られません。望遠鏡ぼうえんきょうを使って観察しましょう。その時、望遠鏡をうっかり太陽に向けないよう気をつけてください。

★ 次に奈良で惑星の食が見られるのは、2024年7月25日朝の土星食です。

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(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
タグ:火星食
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2024年05月01日

季節の星座案内 〜からす座〜

★ 2等星より明るい星はないですが、まわりに明るい星がないので、4つの3等星が四角くならんでいるのが見つけやすい星座です。5倍くらいの双眼鏡そうがんきょう視野しやにすっぽり入る小さな星座です。20時〜21時ごろの時間だと、4月〜7月ごろに見ることができます。

星図カラー2024_05.png

★ からす座の物語
古代バビロニア時代(今から2,500年〜3,000年くらい前)は、うみへび座(つのと前足とつばさを持ったりゅう)のしっぽにのる鳥としてえがかれています。
ギリシャ神話では、太陽神アポロンに水くみを命じられたものの、さぼってばつをうけたカラスのすがたとされています。

からす座a.jpg

★ からす座の天体

★ 矢、スターゲート
からす座の左上に矢の形に星がならんでいます。双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみましょう。矢の先を50倍くらいの望遠鏡ぼうえんきょうで見ると、星が二重の三角形にならんで見えます。「スターゲート」とよばれています。

からす座b.jpg

むらさき色の大きい円は5倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(10度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜3まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
タグ:星座
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2024年04月25日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、4月25日〜29日の夜に見られます。特に、4月29日は奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス2.2等級、1等星の約20倍の明るさ)。いずれも、西〜北西方向から東〜南東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 4/25 20:24 → 20:26(地球のかげに入り光らなくなる)
 4/27 19:54 → 19:58(地球のかげに入り光らなくなる)
 4/29 19:24 → 19:29
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSSは中国が建設けんせつした宇宙ステーションです。2021年4月に建設が始まり、2022年11月に長さ20mはば36mの宇宙ステーションが完成しました。

★ 次回は6月5日ごろに見られる予定です。

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CSS_orbit_20240427
CSS_pass_20240427
CSS_orbit_20240429
CSS_pass_20240429
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2024年04月17日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、4月17日〜20日の夜に見られます。いずれも、西〜南西方向から東〜北東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 4/17 19:06 → 19:11
 4/18 19:39 → 19:44
 4/19 20:14 → 20:17(地球のかげに入り光らなくなる)
 4/20 19:11 → 19:17
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSSは中国が建設けんせつした宇宙ステーションです。2021年4月に建設が始まり、2022年11月に長さ20mはば36mの宇宙ステーションが完成しました。

★ 次回は4月25日ごろに見られる予定です。

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CSS_pass_20240419
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(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2024年04月14日

天体観望会を開催しました

★ けいはんな記念公園で天体観望会かんぼうかい開催かいさいしました。
★ 今回も、カメラの映像えいぞうをディスプレイにうつしながら、望遠鏡ぼうえんきょう直接ちょくせつのぞける「ハイブリッド方式」の観望会でした。
★ 少しかすみがかっていたものの、お天気は快晴で、春の星座の紹介しょうかいのほか、望遠鏡で木星とその衛星えいせい、天王星、60倍と200倍で見る月面げつめん、プレアデス星団せいだんMメシエ45、おうし座)、プレセペ星団せいだんMメシエ44、かに座)、Mメシエ81(ボーデの銀河、おおいぬ座)、Mメシエ51(子持ち銀河、りょうけん座)などを観望していただきました。

参加さんかいただいたみなさま、ありがとうございました★

★ 5月〜8月は、日の入りがおそいので天体観望会はしばらくお休み。次回は9月22日(日・祝)19:00〜20:30です。

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