2024年08月15日

木星と火星が大接近

★ 8月中旬ちゅうじゅん、木星と火星が大接近せっきんします。
8月15日未明には0.3度(満月まんげつの直径の半分くらい)まで接近せっきんします。これは、100倍の望遠鏡ぼうえんきょうで見ても同じ視野しや内に見える「超大接近」です。
★ 木星と火星は、深夜2時〜4時ごろの東の空にならんでかがやいています。木星は白くて明るく、火星はオレンジ色で木星にくらべると暗いですが、それでも1等級なのでどちらも肉眼にくがんで見ることができます。最接近は8月15日ですが、前後5日間くらいは2つの星がならんでいるのを見ることができるでしょう。双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょう観察かんさつするのもよいでしょう。

木星・火星_20240815.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
タグ:火星 木星
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2024年08月12日

ペルセウス座流星群

★ 8月12日夜〜13日明け方、ペルセウス座流星群りゅうせいぐんの活動がピークをむかえます。

ペルセウス座流星群の活動そのものは、7月下旬げじゅんから始まっていて、8月20日ごろまで見ることが出来ますが、とくに8月11日〜13日の夜、たくさんの流れ星があらわれます。もっともたくさんの流れ星が見られると予想されているのは、8月13日の明け方です。
今年は月明かりもなく、ピークの時刻じこくも夜で、好条件こうじょうけんで流星を見ることができます。
流れ星は21時ごろから翌朝よくあさ4時ごろにかけてあらわれます。1時間あたり数〜十数くらいの流れ星が見られると予想されています。

★ 流れ星がペルセウス座の方向(「放射点ほうしゃてん」といいます)から地球にとびこんでくるので、「ペルセウス座流星群」という名前がついています。しかし、流れ星はペルセウス座にかぎらず、夜空のどこにでもあらわれますので、見える範囲はんいがせまい望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうは使わず、肉眼にくがんで夜空全体を観察かんさつしましょう。

★ 街灯がいとうや家のあかりが目に入らない、なるべく暗い場所で観察かんさつしましょう。暗い場所に行って、暗さになれて流れ星が見えるようになるまで時間がかかります。少なくとも20分間は観察をつづけましょう。

星図カラーペルセウス座流星群2024.png
タグ:流星群
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2024年08月10日

スピカ食

★ 8月10日の夜、おとめ座の1等星スピカの食が見られます。
太陽が月にかくされる現象げんしょうを日食といいますが、恒星こうせいが月にかくされる現象げんしょう星食せいしょくといいます。夜空に星はたくさんありますので、いつもどれかの星が月にかくされていますが、1等星がかくされる星食は、とてもめずらしい現象です。
★ 奈良では、スピカは20:20に月の上がわ(暗い側)からかくれ、20:52に月の右側(明るい側)からあらわれます。その間、スピカは月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
月の地平線からの高さは、潜入の時刻(20:20)には14度、出現の時刻(20:52)には8度と低いので、南西の方角に見晴らしの良い場所で観察しましょう。肉眼にくがんでも見れますが、双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょうを使うとより観察しやすいでしょう。

★ 次にスピカ食が見られるのは、今年12月25日の未明です。

スピカ食_20240810a.jpg
スピカ食_20240810b.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
タグ:星食
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2024年08月05日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、8月5日〜9日の夜に見られます。特に、8月7日は奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス2.2等級、1等星の約20倍の明るさ)。いずれも、西〜北西方向から東〜南東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 8/05 20:24 → 20:27(地球のかげに入り光らなくなる)
 8/06 19:25 → 19:31
 8/07 20:04 → 20:08(地球のかげに入り光らなくなる)
 8/09 19:44 → 19:49
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSSは中国が建設けんせつした宇宙ステーションです。2021年4月に建設が始まり、2022年11月に長さ20mはば36mの宇宙ステーションが完成しました。

★ 次回は9月18日ごろに見られる予定です。

CSS_orbit_20240805
CSS_pass_20240805
CSS_orbit_20240806
CSS_pass_20240806
CSS_orbit_20240807
CSS_pass_20240807
CSS_orbit_20240809
CSS_pass_20240809
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2024年08月04日

8月〜9月の月

★ 2024年8月〜9月(旧暦2024年7月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、8月6日〜22日の間です。その後、8月23日〜9月5日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

 日付  月の出 月の入り
08/04 04:28 19:06 ● 新月
     05 05:31 19:37
     06 06:31 20:04
     07 07:29 20:28
     08 08:26 20:51
     09 09:21 21:13
     10 10:17 21:36 ★ スピカ食
     11 11:14 22:02
     12 12:13 22:32
     13 13:15 23:07 ◐ 半月(上弦じょうげん
     14 14:18 23:50 ★ アンタレスに接近
     15 15:21 00:42(翌日よくじつ
     16 16:20 01:45( 〃 )
     17 17:14 02:55( 〃 )
     18 18:00 04:09( 〃 )
     19 18:39 05:24( 〃 ) ○ 満月
     20 19:13 06:38( 〃 )
     21 19:44 07:50( 〃 )
     22 20:13 09:02( 〃 )
     23 20:43 10:14( 〃 )
     24 21:15 11:25( 〃 )
     25 21:51 12:37( 〃 )
     26 22:33 13:45( 〃 ) ◑ 半月(下弦かげん
     27 23:21 14:48( 〃 )
     28(月は上りません)
     29 00:17 15:43
     30 01:17 16:29
     31 02:20 17:08
09/01 03:22 17:40
     02 04:23 18:07

月の満ち欠け2023.jpg
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