2025年01月26日

季節の星座案内 〜うさぎ座〜

★ 2等星より明るい星がなく目立たない星座ですが、オリオン座のすぐ下にあるので見つけやすいです。3等星4つと4等星2つでカタカナの「エ」の字に星が小さくならんでいます。20時〜21時ごろの時間に見やすいのは、12月〜3月ごろです。

星図カラー2025年02月.png

★ うさぎ座の物語
古代メソポタミア(3千〜5千年前)では、オスのニワトリのすがたとされていました。
ギリシャ神話では、おおいぬ座に追われるうさぎのすがたとされています。
うさぎ座a.jpg

★ うさぎ座の天体

★ クリムゾンスター(うさぎ座R星)
炭素たんそ星というしゅるいのとても赤い星です。6等級から11等級までやく400日周期しゅうきで明るさが100倍いじょうわる変光星へんこうせいです。ちょうど今は11等級のいちばん暗い時期で、望遠鏡ぼうえんきょうでも観察かんさつはむずかしいでしょう。明るい時期が、うさぎ座が見える冬と重なるのは2027年よりあとになります。

★ うさぎ座ガンマ星
うさぎ座の「エ」の字の左下の星で、望遠鏡ぼうえんきょうで見ると2つの星に分かれて見える二重星です。小さな望遠鏡ぼうえんきょうでも白とオレンジの2つの星に分かれて見えます。地球から29光年ととても近くにある星の1つです。

うさぎ座b.jpg

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2、3まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
タグ:星座
posted by rihaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 星空

2025年01月18日

金星と土星が接近

★ 1月後半、金星と土星が接近せっきんして見えます。
もっとも近づくのは1月18日で、2度(満月まんげつの直径の4つ分くらい)まで接近せっきんします。前後3日間くらいは2つの星がならんでかがやいているのを見ることができるでしょう。
★ 金星と土星は、18時〜20時ごろの南西の空に見えます。どちらも肉眼にくがんで見ることができますが、金星はマイナス5等級、土星は1等級で、明るさは200倍ちがいます。

金星、土星_20250115-24.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
タグ:金星 土星
posted by rihaku at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 接近現象

2025年01月13日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、1月13日の夜に見られます。奈良のほぼ真上を通過するので、とても明るく見えます(マイナス3.8等級、1等星の80倍の明るさ)。南西方向から北東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 1/13 18:15 → 18:18

(※ 他に見られる日時もありますが、奈良の近くを通るものだけをえらんでのせています。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の10倍以上の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は1月30日ごろに見られる予定です。

ISS_orbit_20250113
ISS_pass_20250113
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
posted by rihaku at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 人工天体

2025年01月11日

「けいはんな科学体験フェスティバル」に出展します

★ 2月15日(土)「けいはんな科学体験たいけんフェスティバル2025」(主催しゅさい:K-Scan(けいはんな科学コミュニケーション推進すいしんネットワーク))内のワークショップの1つとして出展しゅってんします。ぜひご参加さんかください ★

★ 日時:2月15日(土)10:00〜15:00
★ 場所:けいはんなプラザ玄関げんかん前(京都府精華町光台1-7)
★ 太陽表面の水素すいそが放つHαという赤い光だけを通す特殊とくしゅなフィルターをつけた望遠鏡ぼうえんきょうで、太陽を観察かんさつします。太陽の活動は11年周期しゅうき変化へんかしていますが、現在活動のピークをむかえていて、黒点、プロミネンス、ダークフィラメント、プラージュなど、太陽表面のさまざまな活動現象を観察することかできます。

★ 参加お申込もうしこみはコチラから。(〆切:2月3日)
フェスティバル参加のお申し込みは必要ひつようですが、フェスティバル内かくブースは自由参加です。
参加費さんかひ無料むりょうです。
★ 雨・くもりの時は天文シミュレーションソフトの操作そうさ体験たいけんをします。

けいはんな科学体験フェスティバル2025ブース紹介画像.jpg
posted by rihaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学教室

2025年01月10日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、1月10日と12日の夜に見られます。特に1月10日は、奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス2.3等級、1等星の約20倍の明るさ)。いずれも、西〜北西方向から東〜南東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 1/10 18:23 → 18:25(地球のかげに入り光らなくなる)
 1/12 17:59 → 18:01
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良の近くを通るものだけをえらんでのせています。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の10倍以上の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は2月18日ごろに見られる予定です。

CSS_orbit_20250110
CSS_pass_20250110
CSS_orbit_20250112
CSS_pass_20250112
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
posted by rihaku at 18:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 人工天体