2023年02月23日

「けいはんな科学体験フェスティバル」に出展しました

★ 本日けいはんなプラザで開催かいさいされました「けいはんな科学体験たいけんフェスティバル」で「けいはんな子ども天文クラブ〜太陽を観察かんさつしよう〜」を出展しゅってんしました。2021年、2022年はコロナのためオンライン開催でしたが、今年は3年ぶりの対面開催となりました。
★ あいにくのくもり空で、予定していた太陽の観察はできませんでしたが、代わりとして望遠鏡ぼうえんきょう操作そうさ体験をしていただきました。体験された方は、遠くのものがくっきり見えることにおどろかれたり、ねらった方向に望遠鏡を向けるむずかしさを感じられたりしていました。
参加さんかいただいたみなさま、ありがとうございました★

けいはんな科学体験フェスティバル_20230223a.jpg
けいはんな科学体験フェスティバル_20230223b.jpg
けいはんな科学体験フェスティバル_20230223c.jpg
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2023年02月22日

月と金星、木星が接近

★ 2月も後半になり、日の入り後の西の空では金星と木星がたてにならんでかがやいていますが、2月22日と23日には、そこに細い月がくわわります。
22日には月と金星がやく2度(満月まんげつ4こ分)、23日には月と木星がやく5度(満月まんげつ10こ分)にまで接近せっきんして見えます。地球照ちきゅうしょうといって、月のかげの部分が地球にてらされている様子もうっすら見えます。18時半〜19時ごろ、3つの天体の競演きょうえん観察かんさつしてみましょう。

月、金星、木星_20230222.jpg
月、金星、木星_20230223.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は2倍に拡大して描いています。)
タグ: 金星 木星
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2023年02月20日

2〜3月の月

★ 2〜3月の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、2月22日〜3月9日の間です。その後、3月10日〜3月24日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

 日付  月の出 月の入り
02/20 06:49 17:36 ● 新月
     21 07:24 18:50
     22 07:56 20:00 ★ 金星と接近
     23 08:25 21:08 ★ 木星と接近
     24 08:54 22:15
     25 09:24 23:20
     26 09:56 00:24(翌日よくじつ
     27 10:32 01:26( 〃 ) ◐ 半月(上弦じょうげん
     28 11:13 02:24( 〃 ) ★ 火星と接近
03/01 12:00 03:18( 〃 )
     02 12:52 04:05( 〃 )
     03 13:47 04:47( 〃 )
     04 14:46 05:22( 〃 )
     05 15:45 05:53( 〃 )
     06 16:43 06:20( 〃 )
     07 17:42 06:46( 〃 ) ○ 満月
     08 18:40 07:10( 〃 )
     09 19:38 07:35( 〃 )
     10 20:38 08:01( 〃 )
     11 21:40 08:30( 〃 )
     12 22:44 09:04( 〃 )
     13 23:52 09:45( 〃 )

月の満ち欠け2023.jpg
タグ:
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2023年02月11日

季節の星座案内 〜おおいぬ座、こいぬ座〜

★ おおいぬ座はシリウス、こいぬ座はプロキオンとそれぞれ1等星があり、どちらも見つけやすい星座です。20時〜21時ごろの時間だと、1月〜4月ごろに見ることができます。
おおいぬ座とこいぬ座の間には天の川が流れていて、いっかくじゅう座という星座がありますが、4等星より暗い星しかないので、星座の形を見つけるのはむずかしいです。

星図カラー02-03月.png

★ おおいぬ座、こいぬ座の物語
古代メソポタミア(3千〜5千年前)では、おおいぬ座は弓矢の星座でした。シリウスが矢じりにあたります。
古代エジプト(2千〜5千年前)では、シリウスは豊穣ほうじょうの女神ソプデトとされ、シリウスが夜明け前の東の空に見えるようになると、ナイル川の増水ぞうすいが始まることから、こよみのもととなる重要じゅうような星でした。
ギリシャ神話ではどんな獲物えものも決してにがさない神犬ライラプスのすがただとも、狩人かりうどオリオンの猟犬りょうけんのすがただともされています。
おおいぬ座a.png

★ おおいぬ座、こいぬ座の天体
★ シリウス
全天でもっとも明るい1等星です。地球から9光年の近さにあり、太陽をのぞくと7番目に近い恒星こうせいです。シリウスはギリシャ語で「きこがすもの」という意味です。オリオン座の三ツ星を左下にのばすとシリウスを見つけられます。
★ プロキオン
地球から11光年の近さにあります。プロキオンはギリシャ語で「犬の前」という意味で、シリウスより少し早く上ってくることから名づけられました。シリウス、プロキオンとオリオン座のベテルギウスの3つの1等星をつないでできる三角形は「冬の大三角」と呼ばれています。
★ Mメシエ41
シリウスのすぐ下にある星団せいだんです。6〜8倍の双眼鏡そうがんきょうだとシリウスと同じ視野しやに見えます。望遠鏡ぼうえんきょうで見ると視野いっぱいに星が広がります。
★ おおいぬのしっぽ
おおいぬ座のおしりのあたり、2等星ウェゼンをかこむように「C」の字に星がならんでいます。
★ Crコリンダー140
おおいぬ座の下の方にある星団です。色とりどりの星が集まっています。

おおいぬ座b.png
M41.png
おおいぬのしっぽ.png
Cr140.png


むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼そうがんきょう鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜7まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
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2023年02月03日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、2月3日〜6日の夜に見られます。特に3日は奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス3.9等級、1等星の90倍の明るさ)。
いずれも、北西方向から南東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 2/03 18:49 → 18:53(地球のかげに入り光らなくなる)
 2/04 18:01 → 18:07
 2/05 18:49 → 18:55
 2/06 18:00 → 18:06
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはあげていません。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数十倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は3月14日ごろに見られる予定です。

ISS_20230203_orbit.jpeg
ISS_20230203.png
ISS_20230204.png
ISS_20230205.png
ISS_20230206.png
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2023年02月01日

「けいはんな科学体験フェスティバル」に出展します

★ 2月23日(木・祝)「けいはんな科学体験たいけんフェスティバル2023」(主催しゅさい:K-Scan(けいはんな科学コミュニケーション推進すいしんネットワーク))内のワークショップの1つとして出展しゅってんします。3年ぶりの対面開催かいさいとなります。ぜひご参加さんかください ★

★ 日時:2月23日(木・祝)10:00〜15:00
★ 場所:けいはんなプラザ玄関げんかん前(京都府精華町光台1-7)
★ 太陽表面の水素すいそが放つHαという赤い光だけを通す特殊とくしゅなフィルターを通して、太陽の黒点、プロミネンス、ダークフィラメント、プラージュなどの活動現象かつどう観察かんさつします。
新型しんがたコロナウイルス感染かんせん防止ぼうしのため、ディスプレイで望遠鏡ぼうえんきょう映像えいぞうを観察します。
★ 参加お申込もうしこみはコチラから。(〆切:2月7日)
フェスティバル参加のお申し込みは必要ひつようですが、フェスティバル内かくブースは自由参加です。
参加費さんかひ無料むりょうです。
★ 雨・くもりの時は望遠鏡の操作そうさ体験たいけんをします。

ブース紹介画像.jpg
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2023年01月28日

ZTF彗星が地球に接近

★ ZTFズィーティーエフ彗星すいせい(C/2022 E3)が地球に接近せっきんしています。地球に最接近さいせっきんするのは2月1日夜(2月2日未明みめい)ですが、その前後10日間くらいも見られそうです。

★ 明るさは5〜6等級とうきゅうで、街中まちなかでは肉眼にくがんで見ることはできないので、なるべく暗い場所で双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみましょう。彗星の頭にあたるコマという部分がぼんやりと広がって見えます。彗星のを見るのはむずかしいしいでしょう。

★ ZTF彗星は1月まつから2月前半にかけて、きりん座→ぎょしゃ座→おうし座を通過してゆきます。1月下旬げじゅんだと一晩中ひとばんじゅう、2月上旬じょうじゅんだと空が暗くなってから深夜2時ごろまで見れるいち置にあります。毎晩見える位置がかわるので、下の図やComet Bookなどのアプリでで位置をたしかめてください。

★ ZTF(Zwicky Transient Facility)は、全天の突発とっぱつ天体現象げんしょう(短時間で明るさがかわるような天体現象)をくまなく観測かんそくしているアメリカのプロジェクトです。5年間の観測で、6,600超新星ちょうしんせい、230個の小惑星しょうわくせいと彗星を発見しています。
ZTF彗星(C/2022 E3)は、ZTFによる観測で2022年3月に発見された彗星です。今回太陽と地球に接近した後、太陽系たいようけいのかなたにんでいってしまい、二度ともどってこないと考えられています。

(1枚目の画像は 国立天文台 より引用。2枚目の画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。)
ZTF彗星_20230128.jpg
ZTF彗星_20230128b.png
タグ:彗星
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2023年01月27日

金星が観望好期

★ 1月下じゅん〜7月中旬、日の入り後の南西〜西の空に金星が見えます。金星は太陽から47度以上いじょうはなれないので、日の入り後の西の空(よいの明星みょうじょう)か、日の出前の東の空(あけの明星)でしか見れません。

★ 金星は1等星の100倍以上いじょうの明るさなので肉眼にくがんでもすぐに見つけることができます。日の入り後に見える位置いちは、1月から5月にかけて日に日に右上方向に高くなり、5月にもっとも高くなります。その後、6月から7月にかけて日に日に低くなり、7月下旬には見えなくなります。9月からは明けの明星として明け方の東の空に見えます。
★ 4月ごろまでは望遠鏡ぼうえんきょうで見ても小さくしか見えませんが、5月以降いこうは大きく見え、けの形も観察かんさつしやすくなります。金星の満ち欠けについては、5月ごろにあらためてお知らせします。

金星_20230116-0716.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。)
タグ:金星
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2023年01月22日

1〜2月の月

★ 1〜2月の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、1月24日〜2月8日の間です。その後、2月9日〜2月23日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

 日付  月の出 月の入り
01/22 07:33 17:32 ● 新月
     23 08:19 18:50 ★ 金星、土星と接近せっきん
     24 08:57 20:04
     25 09:30 21:15
     26 10:00 22:22 ★ 木星と接近せっきん
     27 10:28 23:26
     28 10:56 00:30(翌日よくじつ
     29 11:25 01:32( 〃 ) ◐ 半月(上弦じょうげん
     30 11:58 02:34( 〃 )
     31 12:35 03:34( 〃 ) ★ 火星と接近せっきん
02/01 13:17 04:30( 〃 )
     02 14:05 05:22( 〃 )
     03 14:58 06:07( 〃 )
     04 15:55 06:46( 〃 )
     05 16:54 07:20( 〃 )
     06 17:52 07:50( 〃 ) ○ 満月
     07 18:51 08:17( 〃 )
     08 19:48 08:42( 〃 )
     09 20:46 09:06( 〃 )
     10 21:44 09:31( 〃 )
     11 22:43 09:58( 〃 )
     12 23:46 10:28( 〃 )

月の満ち欠け2023.jpg
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2023年01月20日

水星が観望好期

★ 1月20日〜2月3日ごろ、日の出前の南東のひくい空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上いじょうはなれないので、上ってから1時間もすると空が明るくなってしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。1月20日〜2月3日ごろは、日の出前の水星の高さが10度近くあり、観望かんぼう好期こうきです。

★ 水星はとてもひくくに(地平線からの高さが5〜10度)見えるので、南東の方向に見晴らしのよい場所で、朝6時〜6時半ごろに観察かんさつしてみましょう。日の出前の高さがもっとも高いのは1月25日ですが、水星は日に日に明るくなるので、期間の後半のほうが見つけやすいでしょう。1等星の数倍の明るさなので肉眼にくがんで見えますが、双眼鏡そうがんきょうがあればさがしやすいでしょう。太陽をあやまって見ないため、双眼鏡での観察は太陽が上る7時までには終えるようにして下さい。

水星の次の観望好期は、4月上旬の夕方です。

水星_20230119-0203.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。背景の星のは1/25の配置。)
タグ:水星
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