2020年04月03日

金星とプレアデス星団が接近

★ 西の夜空で金星がひときわ明るく輝く時期になりました。「金星は地球の内側を回っているので真夜中に見えない」と良く言われますが、4月いっぱいは夜遅くまで見えていて、沈むのは22時を過ぎます。金星が22時に見えているのは珍しく、2015年の6月以来のことです。次回は2023年の5月まで起こりません。
★ その金星が、4月初め、おうし座のプレアデス星団(すばる)と接近します。最も接近するのは、4月3日から4日にかけてで、接近というよりは星団の中にすっぽり入ってしまいます。プレアデス星団の星々は3等級以下なので、肉眼では観察しづらいかも知れません。双眼鏡や望遠鏡で観察してみましょう。3月28日〜4月10日頃は6倍程度の双眼鏡で、4月3,4日は数十倍の望遠鏡で、金星とプレアデス星団が同じ視野に見れます。
★ 4月から5月にかけて、金星は見える位置も変わりますが、形と大きさも日に日に変わってゆきます(下の動画参考)。望遠鏡を持っている人は、形と大きさの変化も観察してみましょう。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
金星とプレアデス星団の接近

金星とプレアデス星団の接近

(日没後の金星の位置と満ち欠け アストロアーツ より)

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2020年04月01日

火星と土星が接近

★ 2月中旬頃から、明け方の空で火星、木星、土星の三惑星が集合していますが、火星と土星の大接近が、4月1日頃に見られます。0.9度まで接近するので、肉眼でももちろん、数十倍の望遠鏡でも同じ視野に2つの惑星を見ることが出来ます。
★ 火星、木星、土星は、明け方3時半〜5時頃の南東の空に見えます。木星がマイナス2等級で一番明るく、火星と土星は1等級で、木星の1/10くらいの明るさです。火星は4月1日以降、木星・土星から次第に離れてゆきますが、三惑星の競演は4月中旬頃まで楽しめます。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
火星・木星・土星の集合
タグ:火星 土星
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2020年03月18日

月と火星・木星・土星が大集合

★ 2月中旬頃から、明け方の空で火星、木星、土星の三惑星が集合していますが、そこに細い月も加わった大集合が、3月18、19日に見られます。
また、3月21日頃には、火星と木星の大接近も見られます。0.8度まで接近するので、肉眼でももちろん、数十倍の望遠鏡でも同じ視野に2つの惑星を見ることが出来ます。
★ 火星、木星、土星は、明け方4時〜5時半頃の南東の空低くに見えます。木星がマイナス2等級で一番明るく、火星と土星は1等級で、木星の1/10くらいの明るさです。
★ 火星は、このあと4月1日頃に土星に大接近し、三惑星の競演は4月中旬頃まで楽しめます。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は実際の3倍の大きさで描いています。)
月と火星・木星・土星の集合
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2020年02月18日

月と火星・木星・土星が集合

★ 2月中旬から、明け方の空で火星、木星、土星の三惑星が一直線に並んで見えています。そこに月も加わった大集合が、2月18日から21日にかけて見られます。
明け方6時前の南東の空では、右上から左下に火星、木星、土星の順で三惑星が並んでいますが、細い月が日替わりで各惑星に右上から接近してゆきます。最も接近するのは木星で、20日に2度まで接近します。
明け方といっても6時少し前ですので、少し早起きして四天体の競演を楽しんでみてはいかがでしょうか。毎日の月や火星の位置の違いにも注目してみましょう。
★ 月と火星・木星・土星の集合は、3月19日頃と4月16日頃にも見られます。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は実際よりも大きく描いています。)
月と火星・木星・土星の集合
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2020年01月28日

月と金星が接近

★ 1月28日の日没後、細い月と金星が並んで見えます。
月と金星は、日没後の17時半頃から20時過ぎに沈むまで、南西の空で並んでいる様子が観察できます。間隔は4度(満月の大きさ8個分)くらいです。
★ 夕方の空で、月と金星が5度以内に近づいて見えるのは、今年はこれが最後の機会になり、次は来年の6月まで見られません。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は実際の2.5倍に大きく描いています。)

月と金星の接近
タグ: 金星
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2020年01月20日

火星とアンタレス、月の接近

★ 1月20日頃の明け方、火星とさそり座のアンタレスが並んで見えます。
2つの星の間隔は約5度で、2つの赤い星が並んで輝く様子は印象的です。火星はまだ1.4等級と暗いですが、今年10月には地球に最接近して、マイナス2.6等級(現在の40倍)まで明るくなります。
1月21日には細い月も並んで見えます。そちらもあわせて観察してみましょう。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は実際の2.5倍の大きさで描いています。)
火星とアンタレス、月の接近
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2020年01月07日

月とヒアデス星団が接近

★ 1月7日の夜、月とおうし座のヒアデス星団が接近します。
ヒアデス星団のすぐそばには、おうし座の1等星アルデバランがあります。オレンジ色のアルデバランと月が並んでいる様子も観察できるでしょう。プレアデス星団(すばる)もすぐ近くに光っています。
★ 明るい月のそばのヒアデス星団は、肉眼では見えづらいと思います。双眼鏡やオペラグラスを使って観察すると良いでしょう。数十個の星がV字型に集まっている様子が視野いっぱいに見えます。
★ 月とアルデバランは、7日20時頃で5.5度(満月11個分)、西の空に沈む直前の4時頃には3度(満月6個分)まで接近して見えます。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。1枚目の画像は月を実際より大きく描いています。)
月とヒアデス星団月とヒアデス星団
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2019年12月29日

月と金星が接近

★ 12月29日の日没後、細い月と金星が並んで見えます。
月と金星は、日没後の17時頃から19時過ぎに沈むまで、南西の空で横に並んでいる様子が見えます。間隔は2.5度〜3度(満月の大きさ5〜6個分)くらいです。
★ 地球照といって、月の影の部分が地球の反射でうっすらと光っている様子も見られます。あわせて観察してみましょう。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は実際よりも大きく描いています。)

月と金星の接近


今年の投稿はこれが最後です。今年の1月にスタートした当ブログも、おかげさまで87件の記事を投稿することが出来ました。1年間ご愛読いただきありがとうございました。
みなさま良いお年をお迎え下さい★
タグ: 金星
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2019年12月11日

金星と土星が接近


★ 12月11日の前後、日没後の南西の空で、金星と土星が並んで輝いている様子が見られます。最も接近するのは11日で、1.8度まで接近します。明るさは金星の方が60倍明るいです。高さは11日までは金星の方が下にありますが、12日にほぼ横並び、13日には逆転して金星の方が上になります。
★ 土星は、この華々しい競演を最後に、来年3月上旬の明け方までしばらく見れなくなります。夜半前に見られるようになるのは来年6月上旬からです。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)

金星と土星の接近
タグ:金星 土星
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2019年11月24日

金星、木星、土星、月の競演


★ 金星(宵の明星)が日没後の南西の空に見えるようになってきました。これから来年3月下旬まで、日没時の高度がどんどん高くなってゆき、その後5月下旬頃まで西の空に見ることが出来ます。
★ その高度を上げている金星と、逆に高度を下げている木星のすれ違う様子が、11月下旬の17時〜17時半頃観察できます。マイナス4等級(1等星の90倍の明るさ)の金星、マイナス2等級(1等星の14倍の明るさ)の木星、とても明るい2つの星の競演を眺めてみましょう。ただし、高さが約10度と低いので、南西方向が見通せる場所で観察しましょう。最も接近するのは11月24日で、1.4度まで接近します。
★ また、11月28日、29日は、その金星・木星と細い月が並びます。左上に光る土星と合わせて、こちらの競演も楽しみましょう。
木星は、この華々しい競演を最後に、来年2月下旬まで(夜半前だと5月上旬まで)しばらく見れなくなります。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は実際よりも大きく描いています。)

【代替テキスト】

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