2024年08月10日

スピカ食

★ 8月10日の夜、おとめ座の1等星スピカの食が見られます。
太陽が月にかくされる現象げんしょうを日食といいますが、恒星こうせいが月にかくされる現象げんしょう星食せいしょくといいます。夜空に星はたくさんありますので、いつもどれかの星が月にかくされていますが、1等星がかくされる星食は、とてもめずらしい現象です。
★ 奈良では、スピカは20:20に月の上がわ(暗い側)からかくれ、20:52に月の右側(明るい側)からあらわれます。その間、スピカは月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
月の地平線からの高さは、潜入の時刻(20:20)には14度、出現の時刻(20:52)には8度と低いので、南西の方角に見晴らしの良い場所で観察しましょう。肉眼にくがんでも見れますが、双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょうを使うとより観察しやすいでしょう。

★ 次にスピカ食が見られるのは、今年12月25日の未明です。

スピカ食_20240810a.jpg
スピカ食_20240810b.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
タグ:星食
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2024年07月25日

土星食

★ 7月25日の朝、土星食どせいしょくが見られます。
土星食とは、土星が月にかくされる現象げんしょうのことです。
★ 奈良では、土星は6:26に月の上がわ(明るい側)からかくれ、7:22に月の下側(暗い側)からあらわれます。その間、土星は月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
太陽が上った後の時間なので、肉眼にくがん双眼鏡そうがんきょうでは見られません。望遠鏡ぼうえんきょうを使って観察しましょう。

★ 次に奈良で土星食が見られるのは、2024年12月8日です。

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(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。2枚目の図は月を3倍に拡大して描いています。)
タグ:土星食
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2024年06月20日

アンタレス食

★ 6月20日の夕方、さそり座の1等星アンタレスの食が東京〜長野より西で見られます。
太陽が月にかくされる現象げんしょうを日食といいますが、恒星こうせいが月にかくされる現象げんしょう星食せいしょくといいます。夜空に星はたくさんありますので、いつもどれかの星が月にかくされていますが、1等星がかくされる星食は、とてもめずらしい現象です。
★ 奈良では、アンタレスは18:30に月の左がわ(暗い側)からかくれ、19:09に月の上側(明るい側)からあらわれます。その間、アンタレスは月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
潜入の時刻(18:30)は月の高さが6度、出現の時刻(19:09)は月の高さが12度と低く、しかも日の入り前で空がまだ明るいので、観察はむずかしいです。肉眼にくがん双眼鏡そうがんきょうでは見られないので、望遠鏡ぼうえんきょうを使って観察しましょう。
潜入や出現の瞬間が見られなくても、6月20日の夜は、月の右上すぐそばに輝くアンタレスを見ることができます。

★ 次のアンタレス食は18年後の2042年まで見られません。1等星の食が次に見られるのは、今年8月10日のスピカ食です。

アンタレス食_20240620a.jpg
アンタレス食_20240620b.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。2枚目は月を2倍に大きく描いています。)
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2024年05月05日

火星食

★ 5月5日の昼間、火星食かせいしょくが見られます。
火星食とは、火星が月にかくされる現象げんしょうのことです。
★ 奈良では、火星は12:06に月の上がわ(明るい側)からかくれ、13:16に月の下側(暗い側)からあらわれます。その間、火星は月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
昼間なので、肉眼にくがん双眼鏡そうがんきょうでは見られません。望遠鏡ぼうえんきょうを使って観察しましょう。その時、望遠鏡をうっかり太陽に向けないよう気をつけてください。

★ 次に奈良で惑星の食が見られるのは、2024年7月25日朝の土星食です。

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火星食_20240505a.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
タグ:火星食
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2023年10月29日

部分月食

★ 10月29日の早朝、部分月食が見られます。月食とは言っても、ほんの少し、12%しかけません。また、そのときの月の高さが12度しかないので、観察かんさつはややむずかしいです。
 ・月食の始まり 4:35
 ・ 〃 最大さいだい  5:14
 ・ 〃 終わり 5:54
さいわい29日は日曜日ですので、少し早起きして、西の方向に見晴らしのよい場所で観察しましょう。

★ 次に奈良で月食が見られるのは、2年後の2025年9月8日です。
部分月食_20231029.jpg

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は3倍に拡大して描いています。)
タグ:部分月食
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2023年09月21日

アンタレスの食

★ 9月21日の夕方から夜にかけて、さそり座の1等星アンタレスの食が日本で見られます。
太陽が月にかくされる現象げんしょうを日食といいますが、恒星こうせいが月にかくされる現象げんしょう星食せいしょくといいます。夜空に星はたくさんありますので、いつもどれかの星が月にかくされていますが、1等星がかくされる星食は、とてもめずらしい現象です。奈良で夜にアンタレス食が見られるのは、2005年以来いらい18年ぶり、夜に1等星の食が見られるのは、2017年のアルデバラン食以来6年ぶりです。
★ 奈良では、アンタレスは、17:18に月の左がわ(暗い側)からかくれ、18:45に月の右側(明るい側)からあらわれます。その間、アンタレスは月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
17:18はまだ日の入り前で空が明るいので、肉眼にくがんでは潜入は見られません。双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょうを使って観察しましょう。その時、うっかり太陽を見ないよう気をつけてください。

★ 夜のアンタレス食は、次は19年後の2042年まで見られません。夜に1等星の食が見られるのは、次は来年8月10日のスピカ食です。

アンタレス食_20230921a.jpg
アンタレス食_20230921b.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
タグ:星食
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2022年11月08日

皆既月食

★ 11月8日に月食が見られます。月全体が地球のかげに入る皆既かいき月食です。かげに入るといっても真っ黒で見えなくなるということはなく、地球の大気を通って回りこんだ光にてらされるため、赤黒く見えます。

★ また、皆既月食中の月に天王星がかくされる天王星食も同時に見られます。天王星は肉眼にくがんでは見えないため、双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょう観察かんさつしましょう。
皆既月食中に惑星わくせい食が見られるのは、日本では1580年の土星食以来いらい442年ぶり、次に見られるのは322年後の2344年の土星食という、とてもめずらしい現象げんしょうです。

【奈良市での見え方】
18:09 月食の始まり
19:16 皆既月食の始まり
20:32 天王星食の始まり
20:42 皆既月食の終わり
21:20 天王星食の終わり
21:49 月食の終わり

★ 奈良で次に月食が見られるのは来年10月29日ですが、わずかしかけない月食です。奈良で次に皆既月食が見られるのは2025年9月8日です。

皆既月食_20221108.png

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。1枚目の画像の月は5倍に拡大しています。)
タグ: 月食 天王星
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2022年07月21日

火星食、月と火星が接近

★ 7月21日深夜(22日未明)、火星が月に隠される現象「火星食」が起こります。
 奈良市では、火星が月にかくれる瞬間は、月がまだ上っておらず見られません。22日0:15に月の後ろから火星が現れますが、その時の月は地平線から3度の高さしかないので、東の空が晴れ渡っていて、東の方角に見晴らしの良い場所でないと見るのはむずかしいでしょう。
 火星食を見られなくても、月と火星が接近している様子は、明け方まで東の空で見ることができます。

★ 火星食や月と火星の接近は肉眼で見られます。双眼鏡や望遠鏡があれば、より詳しく観察することができます。

★ 火星食は、次に見られるのは2024年5月5日ですが、これは昼間に起こります。夜間だと20年後の2042年3月4日まで見られません。


火星食_20220722b.png
火星食_20220722a.png

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。火星は5倍に拡大して描いています。)

タグ: 火星
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2021年11月19日

部分月食

★ 11月19日の夜、月食が見られます。
月は太陽の光を反射して光っていますが、地球の影に月が入って暗くなる現象が月食です。
★ 奈良では、月が上る17時ごろにはすでに月食が始まっていて、半分ほどが欠けた状態で月が上ります。その後、次第に欠けていって、18:03に欠ける割合が最大となとなった後、欠けた部分が徐々に減ってゆき、19:47に月食が終わります。
月全体が地球の影に入る月食を皆既(かいき)月食と言いますが、今回の月食は最大で98%までしか欠けないので、惜しくも皆既月食とはならず部分月食となります。
★ 前回奈良で月食を見るチャンスがあったのは、今年の5月26日ですが、残念ながら曇り空で見られませんでした。条件よく見られる月食としては、2018年1月31日以来、3年10ヶ月ぶりとなります。次に奈良で月食が見られるのは、2022年11月8日です。

月食_202111119.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は5倍に拡大して描いています。)
タグ:月食
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2021年11月08日

金星食、月と金星が接近

★ 11月8日の昼間、金星が月に隠される現象「金星食」が見られます。
【奈良市での見え方】
13:44-46 潜入(金星が月に隠れる)
14:24-26 出現(月の後ろから金星が現れる)
★ 金星食は、奈良で前回見られたのが9年前の2012年8月14日、次に見られるのが15年後の2036年9月17日という大変珍しい現象です。平日昼間なので、学校や仕事がある人は観察が難しいですが、チャンスのある人はぜひ見てみましょう。肉眼では見れませんので、見るには双眼鏡か望遠鏡が必要です。

(画像は 国立天文台暦計算室 より)
月、金星_20211108.gif


★ 昼間金星食を見られなかった人も、夕方の月と金星の接近は見ることができるでしょう。日の入り後の西の空に、約1度(満月2つ分)に近づいた細い月と金星を見ることができます。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
月、金星_20211108.png

タグ: 金星
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