2022年08月12日

ペルセウス座流星群

★ 8月12日夜〜13日未明、ペルセウス座流星群の活動がピークを迎えます。

ペルセウス座流星群の活動そのものは、7月下旬から始まっていて、8月20日ごろまで見ることが出来ますが、特に8月11日〜13日の夜、たくさんの流れ星が現れます。最もたくさんの流れ星が見られると予想されているのは、8月13日の未明です。
残念ながら、今年は8月12日が満月で月明かりのため空が明るいので、見られる流星は少なくなります。

流れ星は21時頃から翌朝4時頃にかけて現れます。奈良市郊外で、12日夜〜13日未明は1時間あたり10個程度、前後の11日夜〜12日未明と13日夜〜14日未明は、1時間あたり数個程度の流れ星が見られると予想されています。

★ 流れ星がペルセウス座の方向(「放射点」といいます)から地球に飛びこんでくるので、「ペルセウス座流星群」という名前がついています。しかし、流れ星はペルセウス座に限らず、夜空のどこにでも現れますので、見える範囲が狭い望遠鏡や双眼鏡は使わず、月の方を見ないようにして、肉眼で夜空全体を観察しましょう。

★ 街灯や家の灯りが目に入らない、なるべく暗い場所で観察しましょう。暗い場所に行って、暗さに慣れて流れ星が見えるようになるまで時間がかかります。最低でも20分間は観察を続けましょう。

ペルセウス座流星群2022.png
タグ:流星群
posted by rihaku at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期

2022年08月01日

土星が観望好期

★ 土星が21時より早い時間に上ってくるようになりました。
2022年の土星はやぎ座にあります。日の入り後〜21時頃の時間帯だと、8月〜9月は南東の空、10月〜11月は南の空、12月〜1月前半は南西の空に見えます。
★ 土星自体は1等星の1〜2倍の明るさなので、肉眼や双眼鏡でも見れますが、を見るには30倍くらいの望遠鏡が必要です。

星図カラー2022年08月.png
土星_20220730.jpg
(写真は2022年7月31日に撮影した土星)
タグ:土星
posted by rihaku at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期

2022年04月20日

水星が観望好期

★ 4月20日〜5月5日ごろ、日の入り後の西の低空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上離れないので、空が暗くなってから1時間もすると沈んでしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。4月23日〜5月5日は、日の入り40分後の水星の高さが10度以上あり、今年いちばんの観望好期です。
★ 水星はとても低くに(地平線からの高さが約10度)見えるので、西の方向に見晴らしの良い場所で、夜19:10〜19:30頃に観察してみましょう。日の入り後の高さがもっとも高いのは4月29日ですが、水星は日に日に暗くなるので、4月29日より前のほうが探しやすいでしょう。1等星の1〜10倍の明るさなので肉眼で見えますが、双眼鏡があれば探しやすいでしょう。太陽を誤って見ないため、双眼鏡での観察は、18:50以降に太陽が沈んでからにして下さい。
★ 5月2日には、細い月が左下に近づきます。

水星の次の観望好期は、10月上旬の明け方です。

水星_20220420-0508.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。)
タグ:水星
posted by rihaku at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期

2022年02月06日

水星が観望好期、金星が最大光度

★ 2月6日〜20日ごろ、日の出前の南東の低空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上離れないので、上ってから1時間もすると空が明るくなってしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。もっとも条件良く見られるのは2月10日ごろです。
★ 水星は地平線からの高さが10度以下くらいととても低くに見えるので、南東の方向に見晴らしの良い場所で、朝6時頃に観察してみましょう。肉眼で見えますが、双眼鏡があれば探しやすいでしょう。太陽を誤って見ないため、双眼鏡での観察は、太陽が上る6:40には終わって下さい。
★ 同じ時間に、金星も南東の低空に見えていますので、金星を目印に左下を探すと水星が探しやすいでしょう。金星の右下には火星も見えます。
金星は2月13日に今年で最も明るく輝きます(マイナス4.9等級、1等星の200倍の明るさ)。水星は0.1等級(1等星の2倍の明るさ)、火星は1.4等級(1等星の0.7倍の明るさ)です。

水星の次の観望好期は、4月下旬の夕方です。

水星_20220209.png
水星_20220213.png
水星_20220217.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。)
タグ:金星 水星
posted by rihaku at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期

2022年01月01日

水星が観望好期

★ 1月1日〜13日ごろ、日の入り後の南西の低空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上離れないので、空が暗くなってから1時間もすると沈んでしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。もっとも条件良く見られるのは1月8日ごろです。
★ 水星は地平線からの高さが10度以下くらいととても低くに見えるので、南西の方向に見晴らしの良い場所で、夕方17:30〜18:10頃に観察してみましょう。1等星の2〜5倍の明るさなので肉眼で見えますが、双眼鏡があれば探しやすいでしょう。太陽を誤って見ないため、双眼鏡での観察は、太陽が沈む17:10以降にして下さい。
★ 1日〜3日は明るい金星が右下に、4日は細い月が左にあり、探す目印になります。5日以降は土星が左上から接近してきます。

水星の次の観望好期は、2月中旬の明け方です。

水星_20220101-0113.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は2倍に拡大して描いています。)
タグ:水星
posted by rihaku at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期

2021年12月18日

レナード彗星が観望好期

★ 12月上旬、明け方の東の空に見えていたレナード彗星(C/2021 A1)が、12月下旬には夕方の南西の空低くに見えます。

高さが10度以下と低いので、南西方向に見晴らしが良く、街灯や家の明かりが目に入らない暗い場所で、日の入りの1時間〜1時間半後(17:45〜18:15頃)南西の空を探してみましょう。近くにある金星や土星が目印になります。

★ 肉眼で見るのは難しいので双眼鏡を使うと良いですが、双眼鏡を使ってもコマ(頭の部分)がぼんやりと見えるだけで、尾を見るのは難しいでしょう。

レナード彗星は、12月12日に地球に3500万km(月までの距離の90倍)まで接近しました。来年1月3日に太陽まで9000万kmの距離に最接近した後、宇宙のかなたに飛び去ってゆきます。

レナード彗星_20211209.jpg
レナード彗星_20211218-31.png
(上の画像は12月9日明け方に撮影したレナード彗星。下の画像はプラネタリウムソフト SkySafari で作成。彗星の尾は拡大して描いています。)
posted by rihaku at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期

2021年12月13日

ふたご座流星群

★ ふたご座流星群の活動がピークを迎えます。
ふたご座流星群の流れ星は、12月7日頃から17日頃まで現れていますが、特に12月13日夜〜14日明け方と、14日夜〜15日明け方にかけて、たくさんの流れ星が見られると予想されます。
★ 流れ星は21時頃から現われ始め、明け方に近づくにつれて増えてゆきます。多いときで1時間に十数個程度の流れ星が見られるでしょう。
★ チリの粒がふたご座の方向(「放射点」といいます)から地球に飛び込んで来て、流れ星となって見えるので、「ふたご座流星群」という名前がついています。しかし、流れ星はふたご座に限らず、夜空のどこにでも現れるので、望遠鏡や双眼鏡は使わず、肉眼で夜空全体を観察しましょう。
★ 街灯や家の灯りが目に入らない、なるべく暗い場所で観察しましょう。深夜1〜2時頃までは西の方角に月明かりがありますので、月の方を見ないようにしましょう。
暗い場所に行ってから、暗さに慣れて流れ星が見えるようになるまで時間がかかります。最低でも20分間は観察を続けましょう。
また、この季節の屋外はとても冷えます。寒さ対策をしっかりして観察しましょう。

ふたご座流星群_20211214.png
タグ:流星群
posted by rihaku at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期

2021年12月03日

レナード彗星が観望好期

★ 12月上旬、レナード彗星(C/2021 A1)が明け方の東の空に見えます。レナード彗星は、今年の1月にアメリカの天文学者グレゴリー・レナードさんが発見しました。

日の出の1時間半〜1時間前(5:00〜6:00頃)、街灯や家の明かりが目に入らない暗い場所で、東の空を探してみましょう。うしかい座の1等星アークトゥルスが目印になります。

★ 肉眼で見るのは難しいので双眼鏡を使うと良いですが、双眼鏡を使ってもコマと呼ばれる頭の部分がぼんやりと見えるだけで、尾を見るのは難しいでしょう。

レナード彗星は、12月12日に地球に3500万km(月までの距離の90倍)まで接近して、16日以降夕方の空に見えるようになります。

レナード彗星_20211204-12.png
(画像はプラネタリウムソフト SkySafari で作成。彗星の尾は拡大して描いています。)
タグ:彗星
posted by rihaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期

2021年10月25日

水星が観望好期

★ 10月19日〜11月4日頃、日の出前の東の低空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上離れないので、上ってから1時間もすると空が明るくなってしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。もっとも条件良く見られるのは10月25日ごろです。
★ 水星は地平線から5度くらいととても低くに見えるので、東の方向に見晴らしの良い場所で、明け方5:10〜5:40頃に観察してみましょう。1等星の2〜5倍の明るさなので肉眼で見えますが、双眼鏡があれば探しやすいでしょう。太陽を誤って見ないため、双眼鏡での観察は、太陽が上る6時ごろまでには終わるようにして下さい。
★ 11月4日には、細い月が水星の左下1.5度にまで接近します。

★ 水星へは、日本とヨーロッパの共同探査機ベピ・コロンボが向かっています。スイングバイ(水星の重力を利用した軌道変更)のため、10月2日に、最初に水星に接近して写真を撮影しました。ベピ・コロンボが水星の周回軌道に入るのは、2025年の予定です。

水星の次の観望好期は、来年1月上旬の夕方です。

(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
水星_20211019-1104.png
タグ:水星
posted by rihaku at 05:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期

2021年09月21日

中秋の名月

○ 9月21日(旧暦8月15日)の夜は中秋の名月が見られます。月の右40度のところには木星が、さらにその右には土星が見えます。
奈良市の9月21日の月の出は18:23、月の入りは翌朝6:34です。

1つ目の画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は5倍に拡大して描いています。
2つ目の画像は NASA Scientific Visualization Studio より作成。
中秋の名月_20210921a.png
中秋の名月_20210921b.jpg
posted by rihaku at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期