2025年04月13日

金星が観望好期

★ 4月〜10月、金星が日の出前の東の空に見えます。金星は太陽から47度以上いじょうはなれないので、日の入り後の西の空(よいの明星みょうじょう)か、日の出前の東の空(あけの明星)でしか見れません。

★ 金星は1等星の100倍以上いじょうの明るさなので肉眼にくがんでもすぐに見つけることができます。日の出前に見える位置いちは、4月から7月にかけて日に日に高くなり、4月下旬げじゅんにもっとも明るくなり、7月下旬げじゅんにもっとも高くなります。その後、日に日に低くなり11月上旬じょうじゅんには見れなくなります。来年3月には、よいの明星として夕方の西の空に見えるようになります。

金星_20250401.jpg


(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。動画はアストロアーツより。)
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2025年03月29日

3月〜4月の月

★ 2025年3月29日〜4月27日(旧暦3月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、3月31日〜4月14日の間です。その後、4月15日〜30日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。3月29日に日食がありますが、日本では見られません。

   日付 月の出 日付 月の入り
03/29 05:32 → 29 18:05 ● 新月
     30 06:02 → 30 19:19
     31 06:34 → 31 20:34
04/01 07:11 → 01 21:51
     02 07:55 → 02 23:06
     03 08:46 → 04 00:14
     04 09:45 → 05 01:14
     05 10:49 → 06 02:02 ◐ 半月(上弦じょうげん)、月面Xが見られる
     06 11:55 → 07 02:42
     07 13:00 → 08 03:15
     08 14:02 → 09 03:43 ★ レグルスと接近せっきん
     09 15:02 → 10 04:08
     10 15:59 → 11 04:31
     11 16:56 → 12 04:53
     12 17:52 → 13 05:17
     13 18:48 → 14 05:42 ○ 満月
     14 19:47 → 15 06:10
     15 20:46 → 16 06:42
     16 21:46 → 17 07:21 ★ アンタレスと接近せっきん
     17 22:45 → 18 08:07
     18 23:41 → 19 09:00
     19(月は上りません)
     20 00:31 → 20 10:00
     21 01:16 → 21 11:04 ◑ 半月(下弦かげん
     22 01:54 → 22 12:11
     23 02:28 → 23 13:20
     24 02:59 → 24 14:28
     25 03:28 → 25 15:38
     26 03:57 → 26 16:51
     27 04:28 → 27 18:05

月の満ち欠け
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2025年03月02日

水星が観望好期

★ 3月1日〜13日ごろ、日の入り後の西のひくい空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上いじょうはなれないので、空が暗くなって1時間もするとしずんでしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。3月1日〜13日ごろは、水星が太陽からはなれていて、日の入り後の高さが高く、観望かんぼう好期こうきです。

★ 水星はとても低くに(地平線からの高さが5〜10度)見えるので、西の方向に見晴らしのよい場所で、18時30分〜19時ごろに観察かんさつしてみましょう。日の入り後の高さがもっとも高いのは3月8日ですが、水星は日に日に暗くなるので、期間の前半のほうが見つけやすいでしょう。1等星より明るいので肉眼にくがんで見えますが、双眼鏡そうがんきょうがあればさがしやすいでしょう。金星が右上にかがやいていますので、金星を目印めじるしに左下地平線近くをさがすとよいでしょう。3月1日、2日には細い月も近くに見えます。

★ 水星の次の観望好期は、6月後半の夕方です。

水星_20250207-0313.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。背景の星は3月1日の位置。月は2倍に拡大して描いています。)
タグ:水星
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2025年02月28日

3月の月

★ 2025年3月(旧暦2025年2月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、3月2日〜16日の間です。その後、3月17日〜31日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。3月14日には月食がありますが、日本では見られません。

   日付 月の出 日付 月の入り
02/28 06:36 → 28 18:07 ● 新月
03/01 07:06 → 01 19:18 ★ 水星と接近せっきん
     02 07:35 → 02 20:30
     03 08:05 → 03 21:42
     04 08:38 → 04 22:56
     05 09:16 → 06 00:09 ★ プレアデス星団食
     06 10:01 → 07 01:19
     07 10:53 → 08 02:23 ◐ 半月(上弦じょうげん
     08 11:53 → 09 03:18
     09 12:57 → 10 04:03 ★ ポルックスと接近せっきん
     10 14:02 → 11 04:40
     11 15:07 → 12 05:12
     12 16:08 → 13 05:39
     13 17:08 → 14 06:03
     14 18:05 → 15 06:26 ○ 満月
     15 19:02 → 16 06:49
     16 19:58 → 17 07:12 ★ スピカと接近せっきん
     17 20:56 → 18 07:38
     18 21:54 → 19 08:08
     19 22:54 → 20 08:42
     20 23:54 → 21 09:23 ★ アンタレスと接近せっきん
     21(月は上りません)
     22 00:53 → 22 10:12 ◑ 半月(下弦かげん
     23 01:48 → 23 11:08
     24 02:37 → 24 12:12
     25 03:21 → 25 13:20
     26 03:58 → 26 14:30
     27 04:32 → 27 15:41
     28 05:02 → 28 16:52

月の満ち欠け
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2025年01月29日

1月〜2月の月

★ 2025年2月(旧暦2025年1月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
1月29日は新月で旧暦の正月にあたります。日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、1月31日〜2月15日の間です。その後、2月16日〜3月2日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

   日付 月の出  日付 月の入り
01/29 06:56 → 29 16:56 ● 新月
     30 07:35 → 30 18:07
     31 08:08 → 31 19:18
02/01 08:38 → 01 20:27 ★ 土星食(昼間)
     02 09:07 → 02 21:36
     03 09:35 → 03 22:45
     04 10:05 → 04 23:56
     05 10:39 → 06 01:07 ◐ 半月(上弦じょうげん)、月面Xが見られる
     06 11:18 → 07 02:18 ★ プレアデス星団と接近
     07 12:04 → 08 03:26
     08 12:58 → 09 04:28
     09 14:00 → 10 05:20 ★ 火星と接近
     10 15:05 → 11 06:03
     11 16:11 → 12 06:39
     12 17:16 → 13 07:09 ○ 満月
     13 18:18 → 14 07:35
     14 19:17 → 15 07:59
     15 20:14 → 16 08:22
     16 21:11 → 17 08:45
     17 22:07 → 18 09:10 ★ スピカと接近
     18 23:05 → 19 09:37
     19(月は上りません)
     20 00:04 → 20 10:08
     21 01:04 → 21 10:45 ◑ 半月(下弦かげん
     22 02:05 → 22 11:30
     23 03:04 → 23 12:23
     24 03:58 → 24 13:24
     25 04:46 → 25 14:32
     26 05:28 → 26 15:43
     27 06:04 → 27 16:55

月の満ち欠け
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2025年01月04日

しぶんぎ座流星群

★ 1月4日の未明、しぶんぎ座流星群りゅうせいぐんの流れ星が見られます。1月4日1時〜3時ごろにかけて、1時間あたり5くらい、4時〜6時ごろにかけて、1時間あたり10くらいの流れ星が見られると予想されています。
今年は月明かりもなく、ピーク時刻じこくも夜なので、良い条件じょうけんで流れ星を見ることができます。
★ 流れ星は、宇宙うちゅうにある大きさ1ミリ〜数センチメートルくらいの小さなつぶが秒速数十キロメートルの速さで地球にとびこんで来て、大気と衝突しょうとつして光を放つ現象げんしょうです。「しぶんぎ座」というのは、うしかい座とりゅう座の間に昔あった星座で、現在げんざいはありません。昔あったしぶんぎ座の方向(「放射点ほうしゃてん」といいます)からつぶがとびこんでくるので、「しぶんぎ座流星群」という名前がついています。しかし、流れ星はしぶんぎ座にかぎらず、夜空のどこにでもあらわれるので、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうは使わず、肉眼にくがんで夜空全体を観察かんさつしましょう。
★ 街灯がいとうや家のあかりが目に入らない、なるべく暗い場所で観察しましょう。暗い場所に行ってから、暗さになれて流れ星が見えるようになるまで時間がかかります。少なくとも20分間は観察をつづけましょう。また、冬の屋外はとてもひえます。寒くない服装ふくそうで観察しましょう。

しぶんぎ座流星群_20250104.png
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2025年01月01日

1月の月

★ 2025年1月(旧暦2024年12月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、1月2日〜17日の間です。その後、1月18日〜2月1日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

   日付 月の出  日付 月の入り
12/31 07:30 → 31 16:57 ● 新月
01/01 08:19 → 01 18:04
     02 09:01 → 02 19:13
     03 09:37 → 03 20:23
     04 10:08 → 04 21:31
     05 10:37 → 05 22:38
     06 11:04 → 06 23:45
     07 11:32 → 08 00:54 ◐ 半月(上弦じょうげん
     08 12:03 → 09 02:04
     09 12:38 → 10 03:16
     10 13:19 → 11 04:28
     11 14:09 → 12 05:35
     12 15:07 → 13 06:35
     13 16:12 → 14 07:25
     14 17:20 → 15 08:06 ○ 満月
     15 18:26 → 16 08:40
     16 19:30 → 17 09:09 ★ レグルスと接近
     17 20:31 → 18 09:34
     18 21:29 → 19 09:57
     19 22:25 → 20 10:20
     20 23:21 → 21 10:43
     21(月は上りません)
     22 00:18 → 22 11:09 ◑ 半月(下弦かげん
     23 01:16 → 23 11:37
     24 02:17 → 24 12:11
     25 03:18 → 25 12:52 ★ アンタレスと接近
     26 04:20 → 26 13:42
     27 05:18 → 27 14:40
     28 06:10 → 28 15:46

月の満ち欠け
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2024年12月18日

水星が観望好期

★ 12月18日〜1月5日ごろ、日の出前の南東のひくい空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上いじょうはなれないので、上ってから1時間もすると空が明るくなってしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。12月18日〜1月5日ごろは、日の出前の水星の高さが10度近くあり、観望かんぼう好期こうきです。

★ 12月28日と29日には細い月が近づきます。

★ 水星はとても低く(地平線からの高さが5〜10度)に見えるので、南東の方向に見晴らしのよい場所で、朝5時50分〜6時20分ごろに観察かんさつしてみましょう。日の出前の高さがもっとも高いのは12月23日ですが、水星は日に日に明るくなるので、期間の後半のほうが見つけやすいでしょう。1等星の数倍の明るさなので肉眼にくがんで見えますが、双眼鏡そうがんきょうがあればさがしやすいでしょう。太陽をあやまって見ないため、双眼鏡での観察は太陽が上る7時には終わるようにして下さい。

★ 水星の次の観望好期は、来年3月上旬じょうじゅんの夕方です。

水星_20241218-0105.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。背景の星は12月24日の配置。)
タグ:水星
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2024年12月13日

ふたご座流星群

★ 12月12日〜14日の夜、ふたご座流星群りゅうせいぐんの流れ星が見られます。
ふたご座流星群の流れ星は、12月9日ごろから16日ごろまで現れていますが、もっともたくさんの流れ星が見られると予想されているのは、14日の明け方です。残念ながら、今年は月明かりのため空が明るいので、見られる流星は少なくなります。

流れ星は21時ごろから翌朝よくあさ5時ごろにかけてあらわれます。奈良市内くらいの空の暗さの場所で、13日夜〜14日明け方は1時間あたり10くらい、前後の12日夜〜13日明け方と14日夜〜15日明け方は、1時間あたり5個くらいの流れ星が見られると予想されています。

★ 流れ星は、大きさ1ミリ〜数センチメートルくらいの小さなつぶが、宇宙うちゅうから地球に秒速数十キロメートルの速さでとびこんで来て、大気と衝突しょうとつして光を放つ現象げんしょうです。ふたご座の方向(「放射点ほうしゃてん」といいます)からつぶがとびこんでくるので、「ふたご座流星群」という名前がついています。しかし、流れ星はふたご座にかぎらず、夜空のどこにでも現れるので、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうは使わず、月の方を見ないようにして、肉眼にくがんで夜空全体を観察かんさつしましょう。

★ 街灯がいとうや家のあかりが目に入らない、なるべく暗い場所で観察しましょう。暗い場所に行ってから、暗さになれて流れ星が見えるようになるまで時間がかかります。少なくとも20分間は観察をつづけましょう。
また、冬の屋外はとてもひえます。あたたかい服装ふくそうで観察しましょう。

ふたご座流星群_20241214.png
タグ:流星群
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2024年12月03日

火星が観望好期

★ 火星が21時より早い時間に上ってくるようになりました。
12月以降いこう、来年7月ごろまで見ることができます。明るく見えるのは12月〜来年2月で、その3ヶ月間は1等星の3〜9倍の明るさなので、オレンジ色をした火星を肉眼にくがんですぐ見つけることができます。
2024年12月〜2025年7月の火星は、かに座→ふたご座→かに座→しし座と移動いどうします。20時〜21時ごろの時間だと、12月〜来年1月はだいたい東の空、2月〜4月はほぼ真上の空、5月〜7月はだいたい西の空に見えます。
★ 12月と来年5月前半には、かに座のプレセペ星団せいだんMメシエ44)のすぐ近くを通ります。ぜひ双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみましょう。

星図カラー2024年12月.png
火星_202412-202506b.png
むらさき色の大きい円は5倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(10度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
タグ:火星
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