
6月20日の夕方、さそり座の1等星アンタレスの食が東京〜長野より西で見られます。
太陽が月にかくされる
現象を日食といいますが、
恒星が月にかくされる
現象を
星食といいます。夜空に星はたくさんありますので、いつもどれかの星が月にかくされていますが、1等星がかくされる星食は、とてもめずらしい現象です。

奈良では、アンタレスは18:30に月の左
側(暗い側)からかくれ、19:09に月の上側(明るい側)からあらわれます。その間、アンタレスは月にかくれて見えませんので、かくれる
瞬間(
潜入)とあらわれる瞬間(
出現)を
観察しましょう。
潜入の時刻(18:30)は月の高さが6度、出現の時刻(19:09)は月の高さが12度と低く、しかも日の入り前で空がまだ明るいので、観察はむずかしいです。
肉眼や
双眼鏡では見られないので、
望遠鏡を使って観察しましょう。
潜入や出現の瞬間が見られなくても、6月20日の夜は、月の右上すぐそばに輝くアンタレスを見ることができます。

次のアンタレス食は18年後の2042年まで見られません。1等星の食が次に見られるのは、今年8月10日のスピカ食です。


(画像はプラネタリウムソフト
Stellarium で作成。2枚目は月を2倍に大きく描いています。)
posted by rihaku at 18:30|
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日食・月食・星食