2024年06月20日

アンタレス食

★ 6月20日の夕方、さそり座の1等星アンタレスの食が東京〜長野より西で見られます。
太陽が月にかくされる現象げんしょうを日食といいますが、恒星こうせいが月にかくされる現象げんしょう星食せいしょくといいます。夜空に星はたくさんありますので、いつもどれかの星が月にかくされていますが、1等星がかくされる星食は、とてもめずらしい現象です。
★ 奈良では、アンタレスは18:30に月の左がわ(暗い側)からかくれ、19:09に月の上側(明るい側)からあらわれます。その間、アンタレスは月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
潜入の時刻(18:30)は月の高さが6度、出現の時刻(19:09)は月の高さが12度と低く、しかも日の入り前で空がまだ明るいので、観察はむずかしいです。肉眼にくがん双眼鏡そうがんきょうでは見られないので、望遠鏡ぼうえんきょうを使って観察しましょう。
潜入や出現の瞬間が見られなくても、6月20日の夜は、月の右上すぐそばに輝くアンタレスを見ることができます。

★ 次のアンタレス食は18年後の2042年まで見られません。1等星の食が次に見られるのは、今年8月10日のスピカ食です。

アンタレス食_20240620a.jpg
アンタレス食_20240620b.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。2枚目は月を2倍に大きく描いています。)
posted by rihaku at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日食・月食・星食
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