

りゅうこつ座の元となったアルゴ座は、巨大な帆船の星座でした。イオルコス(今のギリシャにあった国)の王子イアーソーンが黄金の羊(おひつじ座)の毛皮をもとめて、コルキス(今のジョージアにあった国)まで冒険の航海をしました。ヘラクレスやふたごのカストルとポルックス、名医アスクレピオス(へびつかい座)も、ともにこの船に乗りこみ旅をしました。



全天で2番目に明るい星(1番はシリウス)ですが、南の地平線すれすれにしか見えず(奈良だと地平線から高さ3度以下)、めったに見られない星です。本当は1等星ですが、大気による光の吸収で、じっさいには3等星の明るさでしか見えません。
2月後半だと20時〜20時半ごろ、3月前半だと19時〜19時半ごろが観察のチャンスです。遠くまで雲のない天気のよい夜に、南の方角に見晴らしのよい場所でさがしてみましょう。おおいぬ座の前足の星ミルザムと後ろ足の星フルドをつないだ線を下にのばした先にあります。双眼鏡があればさがしやすいでしょう。

紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)です。
図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
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