2023年09月21日

アンタレスの食

★ 9月21日の夕方から夜にかけて、さそり座の1等星アンタレスの食が日本で見られます。
太陽が月にかくされる現象げんしょうを日食といいますが、恒星こうせいが月にかくされる現象げんしょう星食せいしょくといいます。夜空に星はたくさんありますので、いつもどれかの星が月にかくされていますが、1等星がかくされる星食は、とてもめずらしい現象です。奈良で夜にアンタレス食が見られるのは、2005年以来いらい18年ぶり、夜に1等星の食が見られるのは、2017年のアルデバラン食以来6年ぶりです。
★ 奈良では、アンタレスは、17:18に月の左がわ(暗い側)からかくれ、18:45に月の右側(明るい側)からあらわれます。その間、アンタレスは月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
17:18はまだ日の入り前で空が明るいので、肉眼にくがんでは潜入は見られません。双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょうを使って観察しましょう。その時、うっかり太陽を見ないよう気をつけてください。

★ 夜のアンタレス食は、次は19年後の2042年まで見られません。夜に1等星の食が見られるのは、次は来年8月10日のスピカ食です。

アンタレス食_20230921a.jpg
アンタレス食_20230921b.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
タグ:星食
posted by rihaku at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日食・月食・星食
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