2023年07月03日

季節の星座案内 〜こと座、わし座〜

★ こと座は1等星ベガ、わし座は1等星アルタイルがあって、どちらも見つけやすい星座です。20時〜21時ごろの時間だと、こと座は6月〜11月ごろ、わし座は7月〜10月ごろに見ることができます。

星図カラー2023年07月.png

★ こと座、わし座の物語
ギリシャ神話では、こと座は竪琴たてごとの名手オルフェウスの竪琴、わし座は全能ぜんのうの神ゼウスがトロイヤ(現在のトルコ北西にあった国)の王子ガニメデを神々の給仕きゅうじにしようとさらったときに変身へんしんしたわしのすがたとされています。
日本や中国では、ベガは、天帝てんていのむすめ織姫おりひめ、アルタイルは牛いの彦星ひこぼしとされています。二人はなかのよい夫婦ふうふでしたが、天帝のいかりを買って、天の川の両岸りょうがんにわかれさせられています。年に一度、七夕の夜にだけ会うことがゆるされているというお話は、みなさん知っていますね。

こと座、わし座a.jpg

★ こと座、わし座の天体
★ 夏の大三角
こと座のベガ、わし座のアルタイルと、はくちょう座のデネブの3つの1等星をつないでできる三角形は「夏の大三角」とよばれます。理科の教科書にも出てきますね。

★ こと座イプシロン星
こと座にある5等星と6等星の二重星です。双眼鏡そうがんきょうで見ると2つの星に分かれて見えますが、100倍以上いじょう望遠鏡ぼうえんきょう観察かんさつすると、それぞれがさらに二重星に分かれて見えます。つまり、二重星の二重星(四重星)で、ダブル・ダブルスターとよばれます。

★ こと座デルタ星
オレンジ色の4等星と青白い6等星の対比たいひが美しい二重星です。双眼鏡そうがんきょうで2つの星がならんで見えます。

★ わし座〜たて座のCの字
わし座のしっぽからとなりのたて座にかけて、3等星〜5等星がCの字にならんでいます。双眼鏡そうがんきょうで観察してみましょう。

こと座、わし座b.jpg
ベガ、εLyr、δLyr.jpg
わし座〜たて座のC.jpg

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
リンク先は 国立天文台ギャラリー です。
タグ:星座
posted by rihaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 星空
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