


ギリシャ神話では、こと座は竪琴の名手オルフェウスの竪琴、わし座は全能の神ゼウスがトロイヤ(現在のトルコ北西にあった国)の王子ガニメデを神々の給仕にしようとさらったときに変身したわしのすがたとされています。
日本や中国では、ベガは、天帝のむすめ織姫、アルタイルは牛飼いの彦星とされています。二人はなかのよい夫婦でしたが、天帝のいかりを買って、天の川の両岸にわかれさせられています。年に一度、七夕の夜にだけ会うことがゆるされているというお話は、みなさん知っていますね。



こと座のベガ、わし座のアルタイルと、はくちょう座のデネブの3つの1等星をつないでできる三角形は「夏の大三角」とよばれます。理科の教科書にも出てきますね。

こと座にある5等星と6等星の二重星です。双眼鏡で見ると2つの星に分かれて見えますが、100倍以上の望遠鏡で観察すると、それぞれがさらに二重星に分かれて見えます。つまり、二重星の二重星(四重星)で、ダブル・ダブルスターとよばれます。

オレンジ色の4等星と青白い6等星の対比が美しい二重星です。双眼鏡で2つの星がならんで見えます。

わし座のしっぽからとなりのたて座にかけて、3等星〜5等星がCの字にならんでいます。双眼鏡で観察してみましょう。



紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
リンク先は 国立天文台ギャラリー です。
2〜5枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
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