2023年05月15日

季節の星座案内 〜うしかい座〜

★ 北斗七星ほくとしちせいのカーブをのばすとうしかい座の星々をたどって1等星アークトゥルスにたどり着きます。アークトゥルスをむすび目にして、2〜3等星が(さかさまの)ネクタイのような形にならんでいて見つけやすい星座です。20時〜21時ごろの時間だと、4月〜8月ごろに見ることができます。
北斗七星からアークトゥルスまでのカーブをのばすと、おとめ座のスピカにたどり着きます。これは「春の大曲線」とよばれます。

星図カラー05-06月.png

★ うしかい座の物語
古代メソポタミア(3千〜5千年前)では、天の星を動かすシュパという神様とされていました。
ギリシャ神話では、女神アルテミスのいかりを買ってくまにされたニンフ(妖精ようせい)カリスト(おおぐま座)の息子アルカスのすがただというお話があります。
うしかい座a.png

★ うしかい座の天体
★ アークトゥルス
オレンジ色にかがやく1等星です。地球からのきょりは37光年で、夜空に見える星の中ではかなり近くにある星です。「アークトゥルス」は「くまを守るもの」という意味です。熊というのはおおぐま座のことです。
中国では、青龍せいりゅうの角に見たてて「大角」とよばれていました。日本では麦を収穫しゅうかくする夏のはじめに見えるので「麦星」とよばれていました。
★ アルカルロプス(うしかい座ミュー星) 白い星が2つならぶ二重星です。「アルカルロプス」は「羊いのつえ」という意味です。
双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょう観察かんさつしてみましょう。
★ うしかい座ニュー星 オレンジ色と水色の2つの星がならぶ美しい二重星です。
双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょうで観察してみましょう。
うしかい座b.png
μBoo.png
νBoo.png

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
タグ:星座
posted by rihaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 星空
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