


古代メソポタミア(3千〜5千年前)では、おおぐま座(北斗七星の部分)とこぐま座は「荷車」の星座でした。
中国ではおおぐま座は「北斗七星」の名前の通りひしゃく(斗)、北極星は「太一」といって神様の星とされてきました。
ギリシャ神話では、父である神クロノスから殺されそうになった赤ん坊の大神ゼウスをかくまって育てた、ニンフ(妖精)ヘリケーとキュノスラのすがたとされています。おおぐま座は、狩りの女神アルテミスの怒りを買って熊にされたニンフ(妖精)カリストのすがたというお話もあります。



おおぐまの足の先にあたる部分に、星が2つずつ3組ならんでいます。4本足になっているとすばらしいのですが、左前足にあたる部分に目立つ星のならびはありません。

北斗七星の右から2つ目の星は1つに見えますが、よく見るとミザールとアルコルという2つの星に分かれて見える二重星です。目がよい人は肉眼でも見分けられるでしょう。双眼鏡だとかんたんに2つの星に分かれて見えます。マンガ「北斗の拳」や「聖闘士星矢」などにも登場します。

地球から1200万光年のきょりにある渦巻銀河です。銀河としてはとても近くにあり、双眼鏡でもぼんやりとにじんだような光のかたまりが見えます。M82という銀河もすぐそばに見えます。

北極星をかこんで、7〜9等星が7、8個輪にならんでいて、北極星の指輪のように見えます。




紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜7枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
2〜7枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。