2023年04月16日

季節の星座案内 〜おおぐま座、こぐま座〜

★ 1等星はありませんが、おおぐま座は北斗七星ほくとしちせい(2等星が6つと3等星が1つ)、こぐま座は北極星ほっきょくせい(2等星)を目じるしに見つけやすい星座です。20時〜21時ごろの時間だと、おおぐま座は2月〜7月ごろに、こぐま座は1年中見ることができます。北斗七星のひしゃくの先をのばすと北極星が見つかります。

星図カラー04-05月.png

★ おおいぬ座、こいぬ座の物語
古代メソポタミア(3千〜5千年前)では、おおぐま座(北斗七星の部分)とこぐま座は「荷車にぐるま」の星座でした。
中国ではおおぐま座は「北斗七星」の名前の通りひしゃく(斗)、北極星は「太一たいいつ」といって神様の星とされてきました。
ギリシャ神話では、父である神クロノスからころされそうになった赤んぼうの大神ゼウスをかくまって育てた、ニンフ(妖精ようせい)ヘリケーとキュノスラのすがたとされています。おおぐま座は、りの女神アルテミスのいかりを買ってくまにされたニンフ(妖精ようせい)カリストのすがたというお話もあります。
おおぐま座a.png

★ おおぐま座、こぐま座の天体
★ おおぐまの足
おおぐまの足の先にあたる部分に、星が2つずつ3組ならんでいます。4本足になっているとすばらしいのですが、左前足にあたる部分に目立つ星のならびはありません。
★ ミザールとアルコル
北斗七星の右から2つ目の星は1つに見えますが、よく見るとミザールとアルコルという2つの星に分かれて見える二重星です。目がよい人は肉眼にくがんでも見分けられるでしょう。双眼鏡そうがんきょうだとかんたんに2つの星に分かれて見えます。マンガ「北斗のけん」や「聖闘士星矢セイントセイヤ」などにも登場します。
★ Mメシエ81
地球から1200万光年のきょりにある渦巻うずまき銀河ぎんがです。銀河としてはとても近くにあり、双眼鏡でもぼんやりとにじんだような光のかたまりが見えます。Mメシエ82という銀河もすぐそばに見えます。
★ 北極星のリング
北極星をかこんで、7〜9等星が7、8個にならんでいて、北極星の指輪のように見えます。
おおぐま座b.png
ミザール.png
M81.png
北極星.png

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼そうがんきょう鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜7まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。

posted by rihaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 星空
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