
おおいぬ座とこいぬ座の間には天の川が流れていて、いっかくじゅう座という星座がありますが、4等星より暗い星しかないので、星座の形を見つけるのはむずかしいです。


古代メソポタミア(3千〜5千年前)では、おおいぬ座は弓矢の星座でした。シリウスが矢じりにあたります。
古代エジプト(2千〜5千年前)では、シリウスは豊穣の女神ソプデトとされ、シリウスが夜明け前の東の空に見えるようになると、ナイル川の増水が始まることから、暦のもととなる重要な星でした。
ギリシャ神話ではどんな獲物も決してにがさない神犬ライラプスのすがただとも、狩人オリオンの猟犬のすがただともされています。



全天でもっとも明るい1等星です。地球から9光年の近さにあり、太陽を除くと7番目に近い恒星です。シリウスはギリシャ語で「焼きこがすもの」という意味です。オリオン座の三ツ星を左下にのばすとシリウスを見つけられます。

地球から11光年の近さにあります。プロキオンはギリシャ語で「犬の前」という意味で、シリウスより少し早く上ってくることから名づけられました。シリウス、プロキオンとオリオン座のベテルギウスの3つの1等星をつないでできる三角形は「冬の大三角」と呼ばれています。

シリウスのすぐ下にある星団です。6〜8倍の双眼鏡だとシリウスと同じ視野に見えます。望遠鏡で見ると視野いっぱいに星が広がります。

おおいぬ座のおしりのあたり、2等星ウェゼンをかこむように「C」の字に星がならんでいます。

おおいぬ座の下の方にある星団です。色とりどりの星が集まっています。




紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜7枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
2〜7枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。