2022年10月28日

季節の星座案内 〜おひつじ座〜

★ 小さな星座ですが、ひつじの頭にある2等星ハマルと3等星シェラタンの2つは見つけやすいでしょう。20時〜21時ごろの時間だと、10月〜2月ごろに見ることができます。

星座せいざうらないの順番じゅんばんでは最初さいしょの星座ですが、このページで紹介しょうかいするのは最後さいごとなりました。これで星座占いの12星座を1年かけてすべて紹介したことになります。これから1年は1等星がある星座を中止に季節きせつの星座を紹介してゆきます。

星図カラー2022年11月.png

★ おひつじ座の物語
古代バビロニア時代(今から4,000年〜3,000年くらい前)は、現在げんざいペガスス座となっている四角い畑に麦のたねをまく農夫のうふのすがたとされていました。

ギリシャ神話では空とぶ金色の羊とされています。オルコメノス(ギリシャの都市の一つ)のプリクソス王子が、継母ままははにころされそうになったとき、この羊に乗ってコルキス(現在のジョージア)までにげたという話になっています。その後、イオールコス(ギリシャの都市の一つ)の王子イアーソーンが50人の英雄えいゆう(アルゴナウタイ)を集め、巨大船きょだいせんアルゴー号に乗って金色の羊をもとめてコルキスまで冒険ぼうけんする物語にも登場します。
おひつじ座a.png

★ おひつじ座の天体
★ ひつじの角
 ハマルのそばに、横向きのUの字に星がならんでいて、羊の角のようにもみえます。双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみましょう。
★ メサルティム(おひつじ座ガンマ星)
 ほとんど同じ明るさの白い星が2つならぶ、ふたごのような二重星です。双眼鏡で2つに見るのはむずかしいので、望遠鏡ぼうえんきょうで観察してみましょう。人類じんるいがはじめて望遠鏡で発見した二重星で、1664年にロバート・フックが発見しました。
★ おひつじ座ラムダ星)
 黄白色と青の星がならぶ、美しい二重星です。双眼鏡で2つに見るのはむずかしいので、望遠鏡で観察してみましょう。
★ きたばえ座
 現在は使われていない星座です。羊のしっぽの部分に星が三角形にならんでいます。双眼鏡で観察してみましょう。17世紀せいきにみつばち座として作られたものが、すずめばち座、はえ座と名前がかわりました。

おひつじ座b.png
γAri、λAri.png

紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜6枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
タグ:星座案内
posted by rihaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 星空
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