
さいわい、2022年後半〜2023年前半は、木星がうお座にあるので、場所は分かりやすいです。20時〜21時ごろの時間だと、10月〜1月ごろに見ることができます。


古代メソポタミア時代(今から6千年〜4千年くらい前)は、うお座は水のめぐみをもたらすチグリス川とユーフラテス川とされていました。右がわの魚はツバメのすがたでえがかれることもありました。
うお座の近くにあるみずがめ座、やぎ座もそうですが、太陽がうお座の方向にあるころ(冬〜春)、メソポタミア地域(今のイラクのあたり)では雨期になり川の水がふえ、めぐみをもたらすことから、水と関係すると考えられたようです。
ギリシャ神話では、うお座は、愛と美の女神アフロディーテと息子エロスが怪物テューポーンにおそわれて川ににげる時に、魚にへんしんしたすがたとされました。二人がはなればなれにならないようにひもで結ばれているそうです。



右がわの魚の頭にあたる部分で、4等〜5等星が7こ、輪にならんでいます。大きな輪なので、双眼鏡の視野からは少しはみ出してしまいます。

サークレットの左はしにあるとても赤い星で5等星です。炭素星という種類の星です。地球から900光年のきょりにあります。

うお座は、ペガスス座という大きな四角形のとなりにありますが、サークレットの下に4等〜5等星の小さな四角形の星のならびがあります。4つの星は色もちがうので観察してみましょう。双眼鏡だと木星と同じ視野に入ります。

左がわの魚にある、同じような明るさのオレンジ色と白い星がならぶ二重星です。双眼鏡で2つに分かれて見えます。夜空の暗い場所だと肉眼でも2つに分かれて見えるという人もいます。



紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
2〜5枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
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