
市街地では見つけにくいですが、すぐ下に1等星フォーマルハウト(みなみのうお座)があるので、場所はすぐに分かります。また、2022年秋は木星(うお座)と土星(やぎ座)にはさまれているので、さらに場所が分かりやすいです。20時〜21時ごろの時間だと、9月〜12月ごろに見ることができます。


古代メソポタミア時代(今から6千年〜4千年くらい前)は、水が流れ出る壺を持った「グラ」という英雄のすがたとされていました。みずがめ座の左右にあるうお座、やぎ座もそうですが、太陽がみずがめ座の方向にあるころ(冬〜春)、メソポタミア地域(今のイラクのあたり)では雨期になり川の水がふえ、めぐみをもたらすことから、水と関係すると考えられたようです。
ギリシャ神話では、大神ゼウスに不死の酒ネクタールを給仕する美少年ガニメデのすがたとされています。



4等星と5等星が4つ「三ツ矢」


青白い星が2つとオレンジ色の星1つが「く」の字にならんだカラフルな3重星です。空の暗い所では、肉眼で3つに分かれて見える人もいます。双眼鏡を使うとかんたんに3つに分かれて見えます。

10万個以上の星が丸く集まった球状星団というしゅるいの星団です。双眼鏡で見るのはむずかしいですが、望遠鏡だとぼんやりにじんだ星のように見えます。くわしい研究では、地球から4万光年のきょりにあることがわかっています。




紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜6枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
2〜6枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
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