


ギリシャ神話では、正義の女神アストライアーが公正を計る天秤とされています。今から3000年〜4000年くらい前、秋分のころの太陽はてんびん座の方向にあったので、昼夜の長さを等しく計るてんびん座になったとも言われています。



白い3等星と少し黄色っぽい5等星が2つ並んだ二重星です。双眼鏡で2つの星に分けて見ることができます。くわしい研究では、それぞれの星がさらに二重星(全部で四重星)になっていることが分かっています。
ズベンエルゲヌビは「南の爪」という意味で、大昔、てんびん座がさそり座の一部だったなごりです。
月の通り道(白道)にあるので、時々月にかくされます(星食)。最近では2022年5月15日に月にかくされました。


紫色の大きい円は6〜8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。2〜4枚目の画像はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
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