
西の夜空で金星がひときわ明るく輝く時期になりました。「金星は地球の内側を回っているので真夜中に見えない」と良く言われますが、4月いっぱいは夜遅くまで見えていて、沈むのは22時を過ぎます。金星が22時に見えているのは珍しく、2015年の6月以来のことです。次回は2023年の5月まで起こりません。

その金星が、4月初め、おうし座のプレアデス星団(すばる)と接近します。最も接近するのは、4月3日から4日にかけてで、接近というよりは星団の中にすっぽり入ってしまいます。プレアデス星団の星々は3等級以下なので、肉眼では観察しづらいかも知れません。双眼鏡や望遠鏡で観察してみましょう。3月28日〜4月10日頃は6倍程度の双眼鏡で、4月3,4日は数十倍の望遠鏡で、金星とプレアデス星団が同じ視野に見れます。

4月から5月にかけて、金星は見える位置も変わりますが、形と大きさも日に日に変わってゆきます(下の動画参考)。望遠鏡を持っている人は、形と大きさの変化も観察してみましょう。
posted by rihaku at 20:00|
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接近現象