2025年05月28日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、5月28日、30日の夜に見られます。特に28日は、奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス2.2等級、1等星の10倍以上の明るさ)。いずれも、西〜南西の方角から東〜北東の方角へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 5/28 20:09 → 20:12
 5/30 19:56 → 19:59
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良の近くを通るものだけをえらんでのせています。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSSは、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の10倍以上の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は6月6日ごろに見られる予定です。

CSS_orbit_20250528
CSS_pass_20250528
CSS_orbit_20250530
CSS_pass_20250530
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2025年05月27日

5月〜6月の月

★ 2025年5月27日〜6月24日(旧暦5月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、5月29日〜6月12日の間です。その後、6月13日〜27日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

   日付 月の出  日付 月の入り
05/27 04:18 → 27 19:29 ● 新月
     28 05:12 → 28 20:41
     29 06:15 → 29 21:43
     30 07:24 → 30 22:33 ★ ポルックスと接近せっきん
     31 08:34 → 31 23:13
06/01 09:41 → 01 23:46 ★火星と接近せっきん
     02 10:45 → 03 00:14
     03 11:46 → 04 00:39 ◐ 半月(上弦じょうげん)、月面Xが見られる
     04 12:43 → 05 01:02
     05 13:40 → 06 01:25
     06 14:36 → 07 01:49 ★ スピカと接近せっきん
     07 15:33 → 08 02:15
     08 16:31 → 09 02:45
     09 17:31 → 10 03:20
     10 18:31 → 11 04:02 ★ アンタレスと接近せっきん
     11 19:30 → 12 04:51 ○ 満月
     12 20:24 → 13 05:47
     13 21:12 → 14 06:49
     14 21:54 → 15 07:54
     15 22:30 → 16 09:00
     16 23:01 → 17 10:05
     17 23:30 → 18 11:11
     18 23:57 → 19 12:17 ◑ 半月(下弦かげん
     19(月は上りません)
     20 00:24 → 20 13:24
     21 00:54 → 21 14:35
     22 01:28 → 22 15:49
     23 02:07 → 23 17:05
     24 02:56 → 24 18:18

月の満ち欠け
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2025年05月26日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、5月26日、29日の夜に見られます。いずれも、北西方向から南東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 5/26 20:51 → 20:52(地球のかげに入り光らなくなる)
 5/29 20:03 → 20:06
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良の近くを通るものだけをえらんでのせています。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISSには、日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんが、3月16日から搭乗とうじょうしています。

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の10倍以上の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は7月7日ごろに見られる予定です。

ISS_orbit_20250526
ISS_pass_20250526
ISS_orbit_20250529
ISS_pass_20250529
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2025年05月18日

季節の星座案内 〜りゅう座〜

★ 北の空、こと座のベガ(おりひめ星)の近くに三角形の頭があって、そこからひらがなの「て」の字の形に北斗七星ほくとしちせいと北極星の間まで星がつらなっている星座です。いちばん明るい星(エルタニン)でも2等星で、そのほかは3等星より暗く見つけにくい星座です。20時〜21時ごろの時間に見やすいのは、4月〜10月ごろです。

星図カラー2025年05-06月.png

★ りゅう座の物語
古代エジプト(2千〜5千年前)では、タウエレトというカバのすがたをした女神とされていました。
ギリシャ神話では、黄金のリンゴの木を守るりゅうラドンのすがたとされています。ラドンは勇者ゆうしゃヘルクレスにたおされました。星図では、ヘルクレスとりゅうがとなりあってたたかっているように見えます。

りゅう座a.jpg

★ りゅう座の天体

★ りゅうの頭
双眼鏡そうがんきょう視野しやにすっぽり入る大きさで、4つの星が見えます。左下の星(ニュー星)は二重星で、望遠鏡ぼうえんきょう三脚さんきゃく固定こていした双眼鏡そうがんきょうで見ると、白色で同じ明るさの2つの星に分かれて見えます。

★ りゅう座カッパ星
りゅうのしっぽの方にある4等星です。青白い色をしていますが、オレンジ色の2つの5等星(4番星、6番星)にはさまれていて、3つの星の色のコントラストが美しいです。

★ そっくり二重星ペア
りゅう座の「て」のカーブの上あたりに、明るさ、色の組み合わせ(白とオレンジ)、間隔かんかく、はなれている方向がそっくりな二重星が2つならんでいます。

りゅう座b.jpg
りゅうの頭.jpg
κDra.jpg
そっくり二重星ペア.jpg

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜6まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
タグ:星座
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2025年05月09日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、5月9日、11日の夜に見られます。いずれも、南西方向から北東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 5/09 19:51 → 19:54
 5/11 19:52 → 19:55
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良の近くを通るものだけをえらんでのせています。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISSには、日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんが、3月16日から搭乗とうじょうしています。

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の10倍以上の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は5月26日ごろに見られる予定です。

ISS_orbit_20250509
ISS_pass_20250509
ISS_orbit_20250511
ISS_pass_20250511
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2025年05月01日

火星とプレセペ星団が接近

★ 5月上旬じょうじゅん、火星とかに座のプレセペ星団せいだんMメシエ44)が接近せっきんして見えます。
もっとも接近するのは5月5日ですが、前後5日ほどは近づいているようすを見ることができます。5月4日には月も接近して見れます。火星とプレセペ星団は、5月上旬じょうじゅんの20時〜21時ごろだと、真上〜西の空に見えます。
★ プレセペ星団(M44)は、1000以上の星のあつまりです。地球からやく600光年のきょりにあります。大きく明るい星団なので双眼鏡そうがんきょうでも見れます。夜空の暗いところでは肉眼にくがんでも見れます。

星図カラー2025年05月.png
火星、M44_20250505.png
むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
リンク先は、栗田直幸さんのサイトStellar Scenesです。
タグ:火星 星団
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