
北の空、こと座のベガ(おりひめ星)の近くに三角形の頭があって、そこからひらがなの「て」の字の形に
北斗七星と北極星の間まで星がつらなっている星座です。いちばん明るい星(エルタニン)でも2等星で、そのほかは3等星より暗く見つけにくい星座です。20時〜21時ごろの時間に見やすいのは、4月〜10月ごろです。

りゅう座の物語古代エジプト(2千〜5千年前)では、タウエレトというカバのすがたをした女神とされていました。
ギリシャ神話では、黄金のリンゴの木を守るりゅうラドンのすがたとされています。ラドンは
勇者ヘルクレスにたおされました。星図では、ヘルクレスとりゅうがとなりあってたたかっているように見えます。

りゅう座の天体
りゅうの頭双眼鏡の
視野にすっぽり入る大きさで、4つの星が見えます。左下の星(ニュー星)は二重星で、
望遠鏡や
三脚に
固定した
双眼鏡で見ると、白色で同じ明るさの2つの星に分かれて見えます。
りゅう座カッパ星りゅうのしっぽの方にある4等星です。青白い色をしていますが、オレンジ色の2つの5等星(4番星、6番星)にはさまれていて、3つの星の色のコントラストが美しいです。
そっくり二重星ペアりゅう座の「て」のカーブの上あたりに、明るさ、色の組み合わせ(白とオレンジ)、
間隔、はなれている方向がそっくりな二重星が2つならんでいます。




紫色の大きい円は8倍くらいの
双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の
望遠鏡(
国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜6
枚目の図はプラネタリウムソフト
Stellarium をもとに
作成しました。
posted by rihaku at 00:00|
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星空