2025年02月10日

季節の星座案内 〜とも座〜

★ おおいぬ座の後ろ足の三角の左に2等星1つと3等星3つが、たて長の四角形にならんでいるので、それを目印に見つけましょう。とも座の中は天の川が流れているので、双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょうを使うとたくさんの星が見られます。20時〜21時ごろの時間に見やすいのは、2月〜3月ごろです。

星図カラー2025年02月.png

★ とも座の物語
もともとはアルゴ座という大きな船の星座でしたが、とても大きな星座だったので、今から100年くらい前に、とも座(船尾せんび)、りゅうこつ座(船底せんてい)、ほ座()の3つの星座に分けられました。

とも座a.jpg

★ とも座の天体

★ Mメシエ47
おおいぬ座のシリウスから左の方を双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょうでたどってゆくと見える星の集まりです。地球から1600光年のきょりにあります。
M47のすぐ左どなりにはM46というべつの星団せいだんがありますが、双眼鏡そうがんきょうで見るのはむずかしいでしょう。

★ とも座QY星
M47の左にある二重星で、同じオレンジ色で明るさも同じ2つの6等星がならんで見えます。双眼鏡そうがんきょうでも2つの星に分かれて見えます。2つの星はたまたま地球から同じ方向に見えているだけで、左の星は2000光年のきょり、右の星は10000光年のきょりにあって、じっさいには遠くはなれています。

★ NGC2451
とも座の真ん中あたりにある星の集まりです。星がまばらに集まっている様子が、双眼鏡そうがんきょうで見えます。オレンジ色の明るい星が真ん中にあるのがとくちょうです。地球から600光年のきょりにある星の集まりと1200光年のきょりにある星の集まりが重なって、1つの星団せいだんに見えています。
NGC2451のすぐ左どなりにはNGC2477というべつの星団せいだんがありますが、こちらも、双眼鏡そうがんきょうで見るのはむずかしいでしょう。

とも座b.jpg
M47、QY-Pup.jpg
NGC2451.jpg

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
リンク先は、栗田直幸さんのサイトStellar Scenesです。
タグ:星座
posted by rihaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 星空