2024年10月13日

紫金山・アトラス彗星が観望好期

★ 10月13日〜20日ごろ、紫金山ツーチンシャン・アトラス彗星すいせいが日の入り後の西の空に見えます。
13日〜16日は、18時〜18時半くらいに、西の方角に見晴らしのよいところで彗星をさがしてみましょう。金星と1等星アークトゥルスを目じるしにするとよいです。彗星の高さは日に日に高くなるので、16日よりあとは18時半よりおそい時間でも見ることができます。

★ 彗星をまちなかで肉眼にくがんで見つけるのはむずかしいと思います。双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしましょう。彗星は日に日に遠ざかって暗くなるので、20日ごろをすぎると双眼鏡でも見つけるのがむずかしくなってゆきます。

★ 紫金山・アトラス彗星は、2023年に中国の紫金山天文台と、南アフリカのアトラス望遠鏡ぼうえんきょうで発見された彗星です。今年の9月28日に太陽にもっとも接近せっきん、10月13日には地球にもっとも接近(7千万km)して、遠ざかってゆくところです。太陽系たいようけいのかなたにとんでいってしまい、二度ともどってくることはありません。

紫金山・アトラス彗星_20241013-1020.jpg

----------(10/13追記)----------
★ 10月13日18時すぎ、奈良市内でも見れました。

紫金山・アトラス彗星_20241013.jpg

タグ:彗星
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2024年10月12日

望遠鏡工作教室を開催しました

けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK、精華町/木津川市)で望遠鏡ぼうえんきょう工作教室を開催かいさいしました。
★ 3時間の活動で、1時間目は 国立天文台望遠鏡キット を組み立てました。キットのつつの中に、大きなレンズ(対物たいぶつレンズ)と4つの小さなレンズ(接眼せつがんレンズ)を、種類しゅるいと向きをまちがえないようにはめこんでゆきます。
★ 2時間目は、1時間目に作ったパーツを合体させて望遠鏡を完成かんせいさせました。ピント合わせの練習をしたあと、月の観察かんさつポイントを聞きました。
★ 3時間目は、作った望遠鏡を外に持ち出して、じっさいに月を観察しました。お天気にもめぐまれ、望遠鏡を月に向ける練習やピント合わせの練習、クレーターの観察かんさつができました。
参加さんかいただいたみなさま、ありがとうございました★

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タグ: 工作 望遠鏡
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2024年10月10日

10月天体観望会のお知らせ

★ 10月20日(日)けいはんな記念公園で天体観望会を開催します。
10月12日に地球に再接近して遠ざかりつつある紫金山・ATLAS彗星や土星、月面などを望遠鏡で観望します。
みなさまお誘いあわせの上、ぜひお越し下さい ★

★ 日時:10月20日(日)18:30〜20:30
★ 場所:けいはんな記念公園 芝生広場 西入口付近
★ 参加申込不要、参加料無料、時間内自由参加
★ 子どもの方は、かならず大人の方といっしょにお越し下さい。
★ 雨天、曇天時は中止です。当日16:30までに当ホームページでお知らせします。

2024年度は、このあと11/24、12/8、3/9に天体観望会を予定しています。

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タグ:天体観望会
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2024年10月09日

季節の星座案内 〜ケフェウス座〜

★ 2〜3等星5つが5角形にならんだ星座です。2等星が1つしかないので、まちなかでは見つけにくいでしょう。北極星ほっきょくせいの上、カシオペヤ座の左あたりをさがしてみましょう。
北極星のすぐ近くにあるため、地平線の下にしずまない星座ですが、20時〜21時ごろの時間に見やすいのは、8月〜12月ごろです。

星図カラー2024年10-11月.png

★ ケフェウス座の物語
ギリシャ神話では、古代エチオピアの王ケフェウスのすがたとされています。ケフェウスのつま王妃おうひ)がカシオペヤ、むすめ(王女)がアンドロメダです。
ケフェウス座a.jpg

★ ケフェウス座の天体
★ 王の円弧えんこ
ケフェウス座の左下の方に、3〜5等星が6つ弓なりにならんでいます。カーブをそのままのばすと北極星ほっきょくせいにたどりつきます。
★ ガーネット・スター
ケフェウス座の上の方にオレンジ色の目立つ星があります。天王星を発見したウィリアム・ハーシェルが、その赤い色から「ガーネット・スター」と名づけました。大きさは太陽の1400倍、明るさも太陽の30万倍というとても大きな、赤色せきしょく超巨星ちょうきょせいというしゅるいの星です。地球から3千光年のきょりにあります。
ガーネット・スターのあたりは天の川が流れていて、たくさんの星があります。双眼鏡そうがんきょうを使うと視野しやいっぱいに星を見ることができます。ぜひ観察かんさつしてみましょう。

ケフェウス座b.jpg
νCep.jpg

むらさき色の大きい円は5倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(10度)です。
2〜4まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
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2024年10月03日

10月の月

★ 2024年10月(旧暦9月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、10月5日〜21日の間です。その後、10月22日〜11月4日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

 日付  月の出 月の入り
10/03 06:04 17:45 ● 新月、南太平洋〜南米で金環日食
     04 07:00 18:09
     05 07:57 18:35
     06 08:57 19:06
     07 09:58 19:42
     08 10:59 20:26
     09 11:58 21:17
     10 12:54 22:18
     11 13:43 23:24 ◐ 半月(上弦じょうげん
     12 14:25 00:34(翌日よくじつ
     13 15:02 01:46( 〃 )
     14 15:35 02:58( 〃 )
     15 16:05 04:11( 〃 ) ◐ 十三夜
     16 16:35 05:24( 〃 )
     17 17:06 06:39( 〃 ) ○ 満月、スーパームーン
     18 17:40 07:55( 〃 )
     19 18:19 09:11( 〃 )★ プレアデス星団と接近
     20 19:05 10:24( 〃 )
     21 19:59 11:29( 〃 )
     22 20:59 12:23( 〃 )
     23 22:03 13:08( 〃 )
     24 23:07 13:45( 〃 ) ◑ 半月(下弦かげん
     25(月は上りません)
     26 00:09 14:15
     27 01:09 14:41
     28 02:07 15:05
     29 03:02 15:27
     30 03:58 15:50
     31 04:54 16:13

月の満ち欠け
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2024年10月01日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、10月1日、2日の夜に見られます。特に2日は奈良のほぼ真上を通過するので、とても明るく見えます(マイナス3.9等級、1等星の90倍の明るさ)。いずれも、北西方向から南東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 10/01 19:18 → 19:21(地球のかげに入り光らなくなる)
 10/02 18:29 → 18:35
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良の近くを通るものだけをえらんでのせています。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の10倍以上の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は11月13日ごろに見られる予定です。

ISS_orbit_20241001
ISS_pass_20241001
ISS_orbit_20241002
ISS_pass_20241002
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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