
長方形にならんだ4つの2〜3等星が「ペガススの
四辺形」または「秋の四辺形」として有名な、見つけやすい星座です。じつは四辺形の左上(北東)の星(アルフェラッツ)は、ペガスス座ではなく、
アンドロメダ座の星です。20時〜21時ごろの時間だと、9月〜12月ごろに見ることができます。

ペガスス座の物語古代バビロニア(2,500年〜3,000年くらい前)では、
四辺形は大きな畑、または、バビロンの都を表しているとされていました。
四辺形をはさむ
うお座が、畑や都に水をもたらすチグリス・ユーフラテス川にあたります。
古代ギリシャ時代(今から2000〜2500年くらい前)には、
勇者ペルセウスが
怪物メドゥーサをたおしたときに、その血から生まれた天馬のすがたとされました。

ペガスス座の天体
M1510万
個以上の星がまるく集まった
球状星団というしゅるいの天体です。ペガススの鼻先、2等星エニフの先にあります。
双眼鏡ではにじんだ光のように、
望遠鏡ではたくさんの星がつぶつぶに見えます。地球から3万4千光年のきょりにあります。
ペガスス座51番星太陽
以外の星に
惑星があることが、1995年にはじめて発見された星です。今では、ペガスス座51番星
以外にも、5千
個をこえる
恒星に惑星があることが発見されています。「ペガススの
四辺形」の右わきにあります。ペガスス座51番星本体は5等星なので
双眼鏡でも見えますが、まわりをまわっている惑星は
望遠鏡を使っても見えません。地球から50光年のきょりにあります。



紫色の大きい円は5倍くらいの
双眼鏡で見えるはんい(10度)、水色の小さい円は16倍の
望遠鏡(
国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5
枚目の図はプラネタリウムソフト
Stellarium をもとに
作成しました。
リンク先は栗田直幸さんのサイト
Stellar Scenesです。
posted by rihaku at 21:00|
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