
うしかい座の1等星アークトゥルスとこと座の1等星ベガの真ん中あたりに、3〜4等星が6つ「H」の形にならんでいます。いちばん明るい星でも3等星なので、
街中では見つけにくい星座ですが、全天で5番目に大きい星座です。20時〜21時ごろの時間だと、5月〜10月ごろに見ることができます。

ヘルクレス座の物語古代メソポタミア(今から3000〜5000年くらい前)では、
健康と薬の女神グラのそばにすわる犬のすがたとされていました。
古代ギリシャ時代(今から2000〜2500年くらい前)には、
勇者ヘルクレスのすがたとされていました。ヘルクレスは大神ゼウスとミケーネの王女アルクメネ(勇者ペルセウスとアンドロメダの
孫)の間の子どもです。ヘルクレスはミケーネ王のエウリュステウスに12の
怪物退治を命じられました。しし座、うみへび座、かに座、りゅう座は、その
冒険に登場する怪物のすがたです。

ヘルクレス座の天体
M13数十万
個の星が丸く集まった
球状星団というしゅるいの天体です。ヘルクレスの「H」の右上の線のとちゅうに、
双眼鏡ではにじんだ星のように、
望遠鏡ではぼんやりとした光のかたまりのように見えます。地球から25,000光年のきょりにあります。
へびつかいのあせ「へびつかいのあせ」という名前ですが、ヘルクレス座の3等星ラスアルゲティの右、へびつかい座のさかいめ近くにあります。5〜7等星8つくらいがつらなって見えます。右下の星々とあわせて「ステゴサウルスのように見える」という人もいます。
双眼鏡で
観察してみましょう。



紫色の大きい円は5倍くらいの
双眼鏡で見えるはんい(10度)、水色の小さい円は16倍の
望遠鏡(
国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5
枚目の図はプラネタリウムソフト
Stellarium をもとに
作成しました。
リンク先は栗田直幸さんのサイト
Stellar Scenesです。
posted by rihaku at 00:00|
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星空