2024年07月28日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、7月28,29,31日の夜に見られます。いずれも、北西方向から南東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 7/28 20:43 → 20:47(地球のかげに入り光らなくなる)
 7/29 19:54 → 20:00
 7/31 19:54 → 19:59
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数十倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は9月11日ごろに見られる予定です。

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ISS_orbit_20240729
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ISS_pass_20240731
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2024年07月26日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、7月26日〜30日の夜に見られます。特に、7月26日は奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス2.3等級、1等星の約20倍の明るさ)。いずれも、西〜南西方向から東〜北東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 7/26 20:21 → 20:26
 7/27 21:00 → 21:04(地球のかげに入り光らなくなる)
 7/28 20:02 → 20:08
 7/29 20:42 → 20:47
 7/30 19:43 → 19:49
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSSは中国が建設けんせつした宇宙ステーションです。2021年4月に建設が始まり、2022年11月に長さ20mはば36mの宇宙ステーションが完成しました。

★ 次回は8月3日ごろに見られる予定です。

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CSS_pass_20240726
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CSS_orbit_20240730
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(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2024年07月25日

土星食

★ 7月25日の朝、土星食どせいしょくが見られます。
土星食とは、土星が月にかくされる現象げんしょうのことです。
★ 奈良では、土星は6:26に月の上がわ(明るい側)からかくれ、7:22に月の下側(暗い側)からあらわれます。その間、土星は月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
太陽が上った後の時間なので、肉眼にくがん双眼鏡そうがんきょうでは見られません。望遠鏡ぼうえんきょうを使って観察しましょう。

★ 次に奈良で土星食が見られるのは、2024年12月8日です。

土星食_20240725a.jpg
土星食_20240725b.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。2枚目の図は月を3倍に拡大して描いています。)
タグ:土星食
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2024年07月16日

季節の星座案内 〜ヘルクレス座〜

★ うしかい座の1等星アークトゥルスとこと座の1等星ベガの真ん中あたりに、3〜4等星が6つ「H」の形にならんでいます。いちばん明るい星でも3等星なので、街中まちなかでは見つけにくい星座ですが、全天で5番目に大きい星座です。20時〜21時ごろの時間だと、5月〜10月ごろに見ることができます。

星図カラー2024年07-08月.png

★ ヘルクレス座の物語
古代メソポタミア(今から3000〜5000年くらい前)では、健康けんこうと薬の女神グラのそばにすわる犬のすがたとされていました。
古代ギリシャ時代(今から2000〜2500年くらい前)には、勇者ゆうしゃヘルクレスのすがたとされていました。ヘルクレスは大神ゼウスとミケーネの王女アルクメネ(勇者ペルセウスとアンドロメダのまご)の間の子どもです。ヘルクレスはミケーネ王のエウリュステウスに12の怪物かいぶつ退治たいじを命じられました。しし座、うみへび座、かに座、りゅう座は、その冒険ぼうけんに登場する怪物のすがたです。

ヘルクレス座a.jpg

★ ヘルクレス座の天体

★ Mメシエ13
数十万の星が丸く集まった球状星団きゅうじょうせいだんというしゅるいの天体です。ヘルクレスの「H」の右上の線のとちゅうに、双眼鏡そうがんきょうではにじんだ星のように、望遠鏡ぼうえんきょうではぼんやりとした光のかたまりのように見えます。地球から25,000光年のきょりにあります。

★ へびつかいのあせ
「へびつかいのあせ」という名前ですが、ヘルクレス座の3等星ラスアルゲティの右、へびつかい座のさかいめ近くにあります。5〜7等星8つくらいがつらなって見えます。右下の星々とあわせて「ステゴサウルスのように見える」という人もいます。双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみましょう。

ヘルクレス座b.jpg
M13.jpg
へびつかいの汗.jpg

むらさき色の大きい円は5倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(10度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
リンク先は栗田直幸さんのサイトStellar Scenesです。
タグ:星座
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2024年07月08日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、7月8日〜11日の夜に見られます。特に7月11日は奈良のほぼ真上を通過するので、とても明るく見えます(マイナス3.7等級、1等星の70倍の明るさ)。
いずれも、南西方向から北東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 7/08 20:39 → 20:45
 7/10 20:40 → 20:46
 7/11 19:51 → 19:58
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数十倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は7月26日ごろに見られる予定です。

ISS_orbit_20240708
ISS_pass_20240708
ISS_orbit_20240710
ISS_pass_20240710
ISS_orbit_20240711
ISS_pass_20240711
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2024年07月06日

7月〜8月の月

★ 2024年7月〜8月(旧暦2024年6月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、7月8日〜21日の間です。その後、7月22日〜8月6日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

 日付  月の出 月の入り
07/06 04:32 19:50 ● 新月
     07 05:36 20:32
     08 06:40 21:07
     09 07:42 21:36
     10 08:41 22:02
     11 09:39 22:25
     12 10:34 22:48
     13 11:30 23:11
     14 12:26 23:35 ◐ 半月(上弦じょうげん
     15 13:25 00:02(翌日よくじつ
     16 14:26 00:35( 〃 )
     17 15:29 01:14( 〃 )
     18 16:34 02:02( 〃 )
     19 17:37 03:00( 〃 )
     20 18:35 04:07( 〃 )
     21 19:25 05:19( 〃 ) ○ 満月
     22 20:08 06:33( 〃 )
     23 20:43 07:46( 〃 )
     24 21:15 08:57( 〃 ) ★ 土星食
     25 21:44 10:07( 〃 )
     26 22:13 11:16( 〃 )
     27 22:42 12:25( 〃 ) ◑ 半月(下弦かげん
     28 23:15 13:35( 〃 )
     29 23:52 14:45( 〃 )
     30(月は上りません)
     31 00:35 15:51
08/01 01:25 16:52
     02 02:23 17:45
     03 03:25 18:29

月の満ち欠け2023.jpg
タグ:
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2024年07月05日

水星が観望好期

★ 7月5日〜21日ごろ、日の入り後の西のひくい空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上いじょうはなれないので、空が暗くなって1時間もするとしずんでしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。7月5日〜21日ごろは、水星が太陽からはなれていて、日の入り後の高さが高く、観望かんぼう好期こうきです。

★ 水星はとても低くに(地平線からの高さが5〜10度)見えるので、西の方向に見晴らしのよい場所で、夜20時ごろに観察かんさつしてみましょう。日の入り後の高さがもっとも高いのは7月13日ですが、水星は日に日に暗くなるので、期間の前半のほうが見つけやすいでしょう。1等星より明るいので肉眼にくがんで見えますが、双眼鏡そうがんきょうがあればさがしやすいでしょう。7月8日〜9日は細い月が近くにあります。月を目印めじるしに右下地平線近くをさがすとよいでしょう。

★ 水星の次の観望好期は、9月はじめの明け方です。

水星_20240705-21b.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。背景の星は7月13日の位置。)
タグ:水星
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2024年07月01日

星空観察教室 参加者募集中!

★ 子どもむけ星空観察かんさつ教室を開催かいさいします。
夏から秋にかけての夜空に見える星座やアステリズム(星列せいれつ星群せいぐん)、星団せいだん、二重星などの天体を肉眼にくがん双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみませんか?
市街地しがいちで星空を観察するコツや星座の見つけ方、双眼鏡の使い方を楽しく学びます。使用する双眼鏡はお持ち帰りいただきますので、お家でもお使いいただけます。

★ 会場:けいはんなオープンイノベーションセンター(京都府精華町精華台6-1)

★ 日時:
 第1回   8月  3日(土)19:00〜20:30
 第2回   8月31日(土)18:30〜20:00
 第3回   9月28日(土)18:00〜19:30
★ 3回連続れんぞくの活動ですので、なるべく全回ご参加さんか下さい。
★ いずれも雨天でも開催

【対象】小学校1〜6年生(1・2年生は保護者同伴、3〜6年生は保護者同伴または送迎をおねがいします)
【定員】20名
【参加費】2,000円

お申し込みはコチラ↓から
https://forms.gle/THjMJWLKJrbedkFJA
(7月21日お申し込み分まで抽選。以後、定員に余裕があれば先着順。)
----------(2024.07.22追記)----------
定員に達しましたので、参加申し込み受付終了しました。
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講師:嶋田理博(奈良学園大学 教授、日本天文教育普及研究会 会員)
主催:けいはんな科学共育デザインラボ
助成:国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」
後援:精華町教育委員会

星空観察教室2024リーフレット.jpg
タグ:星座 双眼鏡
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