2024年03月24日

季節の星座案内 〜うみへび座〜

★ 全天でいちばん大きく、いちばん長い星座ですが、明るい星は2等星アルファルドの1つだけで、あとは3等星5つがはなればなれにあって、へびの形は分かりにくいです。20時〜21時ごろの時間だと、4月〜6月ごろに見ることができます。

星図カラー202404.png

★ うみへび座の物語
古代バビロニア時代(今から2,500年〜3,000年くらい前)は、ライオン(しし座)が乗る、つのと前足とつばさを持ったへび(りゅう)のすがたとされていました。
「うみへび座」という名前ですが、ギリシャ神話では、このへびは海とは関係かんけいありません。太陽神アポロンに命じられた水くみをさぼったからす(からす座)が、「へびにじゃまされて水がくめませんでした」といううその言いわけをするために、つれてこられたへびのすがたとされています。
うみへび座a.jpg

★ うみへび座の天体
★ へびの頭
うみへび座の右上に3、4等星が6つかたまっています。双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみましょう。

★ Mメシエ48
へびの頭の右下、いっかくじゅう座との境界きょうかい近くにある星団せいだんで、地球から1,500光年のきょりにあります。シャネルのココマーク B7jUl_sw_24x24.png のような形に星が集まっている様子が見えます。双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょう観察かんさつしてみましょう。

★ うみへび座U星
うみへび座の真ん中あたりにU星という5等星があります。炭素たんそ星というしゅるいのとても赤い星です。

うみへび座b.jpg
うみへびの頭.jpg
M48.jpg
うみへび座U星.jpg

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜6まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
リンク先は 国立天文台ギャラリー です。
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posted by rihaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 星空