2024年03月31日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、3月31日、4月2日の夜に見られます。
いずれも、北西方向から南東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 3/31 19:24 → 19:28(地球のかげに入り光らなくなる)
 4/02 19:24 → 19:29
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数十倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は5月10日ごろに見られる予定です。

ISS_orbit_20240331
ISS_pass_20240331
ISS_orbit_20240402
ISS_pass_20240402
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2024年03月24日

季節の星座案内 〜うみへび座〜

★ 全天でいちばん大きく、いちばん長い星座ですが、明るい星は2等星アルファルドの1つだけで、あとは3等星5つがはなればなれにあって、へびの形は分かりにくいです。20時〜21時ごろの時間だと、4月〜6月ごろに見ることができます。

星図カラー202404.png

★ うみへび座の物語
古代バビロニア時代(今から2,500年〜3,000年くらい前)は、ライオン(しし座)が乗る、つのと前足とつばさを持ったへび(りゅう)のすがたとされていました。
「うみへび座」という名前ですが、ギリシャ神話では、このへびは海とは関係かんけいありません。太陽神アポロンに命じられた水くみをさぼったからす(からす座)が、「へびにじゃまされて水がくめませんでした」といううその言いわけをするために、つれてこられたへびのすがたとされています。
うみへび座a.jpg

★ うみへび座の天体
★ へびの頭
うみへび座の右上に3、4等星が6つかたまっています。双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみましょう。

★ Mメシエ48
へびの頭の右下、いっかくじゅう座との境界きょうかい近くにある星団せいだんで、地球から1,500光年のきょりにあります。シャネルのココマーク B7jUl_sw_24x24.png のような形に星が集まっている様子が見えます。双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょう観察かんさつしてみましょう。

★ うみへび座U星
うみへび座の真ん中あたりにU星という5等星があります。炭素たんそ星というしゅるいのとても赤い星です。

うみへび座b.jpg
うみへびの頭.jpg
M48.jpg
うみへび座U星.jpg

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜6まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
リンク先は 国立天文台ギャラリー です。
タグ:星座
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2024年03月20日

天体観望会 中止のお知らせ

本日3月20日、けいはんな記念公園で予定しておりました天体観望会は、曇天のため中止といたします。楽しみにされていたみなさま、申し訳ございません。
 次回は4月14日(日)19:00〜20:30を予定しています。ご参加お待ちしています。
曇天中止
タグ:天体観望会
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2024年03月17日

月面X

★ 3月17日の23時〜24時ごろ、月面に「X」の文字があらわれます。ブランキヌス、ラカイユ、プールバッハの3つのクレーターの境界きょうかい部分に、真横から太陽光が当たることで「X」の文字がうかび上がって見える現象げんしょうです。
肉眼にくがんでは観察かんさつできませんので、望遠鏡ぼうえんきょうで見てみましょう。10倍くらいの双眼鏡そうがんきょうでも、三脚さんきゃくなどでしっかり固定こていすれば観察することができます。また、月のかけぎわが正面にあって、月正面のクレーターが観察しやすい時期でもありますので、他のクレーターも観察してみましょう。

★ 月面Xは、月が1回けする間(およそ30日)の間に1時間ほどしか見られず、かつ、その時間が夜間で、さらに、月がのぼっているという条件じょうけんがつくので、月食ほどではないですがめずらしい現象です。
★ この後、2024年中は夜間に月面Xを見ることはできません。次に夜間に月面Xを見られるのは、2025年2月5日です。

月面X_20240317.jpg
(画像は NASA Scientific Visualization Studio より作成。)
タグ:月面X
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2024年03月16日

水星が観望好期

★ 3月16日〜29日ごろ、日の入り後の西のひくい空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上いじょうはなれないので、空が暗くなって1時間もするとしずんでしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。3月16日〜29日ごろは、水星が太陽からはなれていて、日の入り後の高さが高く、今年いちばんの観望かんぼう好期こうきです。
春休みにぜひ観察かんさつしてみましょう。

★ 水星はとても低くに(地平線からの高さが5〜10度)見えるので、西の方向に見晴らしのよい場所で、夜19時ごろに観察かんさつしてみましょう。日の入り後の高さがもっとも高いのは3月25日ですが、水星は日に日に暗くなるので、期間の前半のほうが見つけやすいでしょう。1等星より明るいので肉眼にくがんで見えますが、双眼鏡そうがんきょうがあればさがしやすいでしょう。西の空には木星が明るくかがやいています。木星を目印めじるしに右下地平線近くをさがすとよいでしょう。

★ 水星の次の観望好期は、7月中ごろの夕方です。

水星_20240316-29.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。背景の星は3月22日の位置。)
タグ:水星
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2024年03月13日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、3月13日、15日の夜に見られます。
いずれも、南西方向から北東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 3/13 19:08 → 19:13
 3/15 19:09 → 19:15
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISSには、日本人宇宙うちゅう飛行士ひこうし古川さとしさんが、2023年8月28日〜2024年3月11日の約200日間滞在たいざいし、3月12日に地上に帰ってきました。

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数十倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は3月30日ごろに見られる予定です。

ISS_orbit_20240313
ISS_pass_20240313
ISS_orbit_20240315
ISS_pass_20240315
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2024年03月10日

3月〜4月の月

★ 2024年3月〜4月(旧暦2024年2月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、3月12日〜27日の間です。その後、3月28日〜4月11日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

 日付  月の出 月の入り
03/10 06:14 17:51 ● 新月
     11 06:45 19:05
     12 07:15 20:18
     13 07:46 21:30
     14 08:20 22:42
     15 08:57 23:52
     16 09:41 00:58(翌日よくじつ
     17 10:31 01:58( 〃 ) ◐ 半月(上弦じょうげん)、月面Xが見られる
     18 11:27 02:48( 〃 )
     19 12:26 03:31( 〃 )★ ポルックスと接近
     20 13:26 04:07( 〃 )
     21 14:27 04:37( 〃 )
     22 15:25 05:03( 〃 )
     23 16:22 05:27( 〃 )
     24 17:18 05:50( 〃 )
     25 18:14 06:13( 〃 ) ○ 満月
     26 19:10 06:36( 〃 )★ スピカと接近
     27 20:08 07:02( 〃 )
     28 21:08 07:31( 〃 )
     29 22:10 08:06( 〃 )
     30 23:13 08:48( 〃 )
     31(月は上りません)
04/01 00:16 09:38
     02 01:16 10:38 ◑ 半月(下弦かげん
     03 02:09 11:45
     04 02:55 12:57
     05 03:35 14:11
     06 04:09 15:24
     07 04:40 16:37
     08 05:10 17:50

月の満ち欠け2023.jpg
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2024年03月09日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、3月9日〜11日の夜に見られます。特に、11日は奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス2.2等級、1等星の約20倍の明るさ)。いずれも、西〜北西方向から東〜南東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 3/09 19:01 → 19:05(地球のかげに入り光らなくなる)
 3/10 19:36 → 19:39(地球のかげに入り光らなくなる)
 3/11 18:35 → 18:41
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSSは中国が建設けんせつした宇宙ステーションです。2021年4月に建設が始まり、2022年11月に長さ20mはば36mの宇宙ステーションが完成しました。

★ 次回は4月17日ごろに見られる予定です。

CSS_orbit_20240309
CSS_pass_20240309
CSS_orbit_20240310
CSS_pass_20240310
CSS_orbit_20240311
CSS_pass_20240311
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2024年03月05日

3月天体観望会(第2回)のお知らせ

★ 3月20日(水・祝)けいはんな記念公園で天体観望会を開催します。冬から春にかけて見える星座と、あまり見る機会のない水星、地球に接近中のポン・ブルックス彗星、日本の探査機SLIMが着陸した月面、木星などを天体望遠鏡で観望します。
みなさまお誘いあわせの上、ぜひお越し下さい ★

★ 日時:3月20日(水・祝)19:00〜20:30
★ 場所:けいはんな記念公園 芝生広場 西入口付近
★ 参加申込不要、参加料無料、時間内自由参加
★ 子どもの方は、かならず大人の方といっしょにお越し下さい。
★ 雨天、曇天時は中止です。当日17:00までに当ホームページでお知らせします。

2024年は、このあと4/14、9/22、10/20、11/24、12/8に天体観望会を予定しています。

2024.03-04チラシ.jpg
タグ:天体観望会
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2024年03月02日

天体観望会を開催しました

★ けいはんな記念公園で天体観望会かんぼうかい開催かいさいしました。
★ 今回も、カメラの映像えいぞうをディスプレイにうつしながら、望遠鏡ぼうえんきょう直接ちょくせつのぞける「ハイブリッド方式」の観望会でした。
★ お天気にもめぐまれ、冬〜春の星座の紹介しょうかいのほか、望遠鏡で木星とその衛星えいせい、オリオン大星雲(Mメシエ42)、Mメシエ41(おおいぬ座にある散開さんかい星団せいだん)、NGC2362(おおいぬ座にある散開さんかい星団せいだん)、おおいぬ座145番星(オレンジとブルーの対比たいひが美しい二重星)、プレセペ星団せいだんMメシエ44、かに座)、Mメシエ66(しし座にある銀河)を観望していただきました。

参加さんかいただいたみなさま、ありがとうございました★

★ 次回は来年3月20日(水・祝)19:00〜20:30です。

けいはんな記念公園天体観望会_20240302a.jpg
けいはんな記念公園天体観望会_20240302b.jpg
けいはんな記念公園天体観望会_20240302c.jpg
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