
もともとはアルゴ座という大きな船の星座でしたが、とても大きな星座だったので、今から100年くらい前に、りゅうこつ座(
船底)、とも座(
船尾)、ほ座(
帆)の3つの星座に分けられました。天の
南極に近い星座なので、日本では星座のごく一部分しか見ることができません。20時〜21時ごろの時間だと、2月〜3月ごろに見ることができます。
りゅうこつ座の物語りゅうこつ座の元となったアルゴ座は、
巨大な
帆船の星座でした。イオルコス(今のギリシャにあった国)の王子イアーソーンが黄金の羊(おひつじ座)の毛皮をもとめて、コルキス(今のジョージアにあった国)まで
冒険の
航海をしました。ヘラクレスやふたごのカストルとポルックス、名医アスクレピオス(へびつかい座)も、ともにこの船に乗りこみ旅をしました。

りゅうこつ座の天体
カノープス全天で2番目に明るい星(1番はシリウス)ですが、南の地平線すれすれにしか見えず(奈良だと地平線から高さ3度
以下)、めったに見られない星です。本当は1等星ですが、大気による光の
吸収で、じっさいには3等星の明るさでしか見えません。
2月後半だと20時〜20時半ごろ、3月前半だと19時〜19時半ごろが
観察のチャンスです。遠くまで雲のない天気のよい夜に、南の方角に見晴らしのよい場所でさがしてみましょう。おおいぬ座の前足の星ミルザムと後ろ足の星フルドをつないだ線を下にのばした先にあります。
双眼鏡があればさがしやすいでしょう。

紫色の大きい円は8倍くらいの
双眼鏡で見えるはんい(7度)です。
図はプラネタリウムソフト
Stellarium をもとに
作成しました。
posted by rihaku at 00:00|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
星空