2024年02月27日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、2月27日〜3月1日の夜に見られます。特に、2月29日は奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス2.2等級、1等星の約20倍の明るさ)。いずれも、西〜南西方向から東〜北東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 2/27 18:58 → 19:02(地球のかげに入り光らなくなる)
 2/29 18:32 → 18:38
 3/01 19:08 → 19:12
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSSは中国が建設けんせつした宇宙ステーションです。2021年4月に建設が始まり、2022年11月に長さ20mはば36mの宇宙ステーションが完成しました。

★ 次回は3月7日ごろに見られる予定です。

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(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2024年02月18日

3月天体観望会(その1)のお知らせ

★ 3月2日(土)けいはんな記念公園で天体観望会を開催します。冬から春にかけて見える星座と、木星、銀河、星雲、星団などを天体望遠鏡で観望します。
みなさまお誘いあわせの上、ぜひお越し下さい ★

★ 日時:3月2日(日)19:00〜20:30
★ 場所:けいはんな記念公園 芝生広場 西入口付近
★ 参加申込不要、参加料無料、時間内自由参加
★ 子どもの方は、かならず大人の方といっしょにお越し下さい。
★ 雨天、曇天時は中止です。当日17:00までに当ホームページでお知らせします。

2024年は、このあと3/20、4/14、9/22、10/20、11/24、12/8に天体観望会を予定しています。

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タグ:天体観望会
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2024年02月13日

季節の星座案内 〜りゅうこつ座〜

★ もともとはアルゴ座という大きな船の星座でしたが、とても大きな星座だったので、今から100年くらい前に、りゅうこつ座(船底せんてい)、とも座(船尾せんび)、ほ座()の3つの星座に分けられました。天の南極なんきょくに近い星座なので、日本では星座のごく一部分しか見ることができません。20時〜21時ごろの時間だと、2月〜3月ごろに見ることができます。

★ りゅうこつ座の物語
りゅうこつ座の元となったアルゴ座は、巨大きょだい帆船はんせんの星座でした。イオルコス(今のギリシャにあった国)の王子イアーソーンが黄金の羊(おひつじ座)の毛皮をもとめて、コルキス(今のジョージアにあった国)まで冒険ぼうけん航海こうかいをしました。ヘラクレスやふたごのカストルとポルックス、名医アスクレピオス(へびつかい座)も、ともにこの船に乗りこみ旅をしました。

りゅうこつ座a.png

★ りゅうこつ座の天体
★ カノープス
全天で2番目に明るい星(1番はシリウス)ですが、南の地平線すれすれにしか見えず(奈良だと地平線から高さ3度以下いか)、めったに見られない星です。本当は1等星ですが、大気による光の吸収きゅうしゅうで、じっさいには3等星の明るさでしか見えません。
2月後半だと20時〜20時半ごろ、3月前半だと19時〜19時半ごろが観察かんさつのチャンスです。遠くまで雲のない天気のよい夜に、南の方角に見晴らしのよい場所でさがしてみましょう。おおいぬ座の前足の星ミルザムと後ろ足の星フルドをつないだ線を下にのばした先にあります。双眼鏡そうがんきょうがあればさがしやすいでしょう。

りゅうこつ座b.png


むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)です。
図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
タグ:星座
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2024年02月10日

2月〜3月の月

★ 2024年2月〜3月(旧暦2024年1月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、2月12日〜27日の間です。その後、2月28日〜3月12日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

 日付  月の出 月の入り
02/10 07:11 17:50 ● 新月
     11 07:47 19:06
     12 08:19 20:19
     13 08:49 21:30
     14 09:18 22:40
     15 09:49 23:49 ★ 木星と接近
     16 10:23 00:58(翌日よくじつ◐ 半月(上弦じょうげん
     17 11:02 02:04( 〃 )
     18 11:46 03:06( 〃 )
     19 12:37 04:02( 〃 )
     20 13:33 04:50( 〃 )
     21 14:33 05:30( 〃 )
     22 15:33 06:04( 〃 )
     23 16:33 06:33( 〃 )
     24 17:32 06:59( 〃 ) ○ 満月
     25 18:28 07:22( 〃 )
     26 19:24 07:45( 〃 )
     27 20:19 08:08( 〃 )
     28 21:16 08:32( 〃 )★ スピカと接近
     29 22:14 08:58( 〃 )
03/01 23:14 09:29( 〃 )
     02(月は上りません)
     03 00:17 10:06
     04 01:22 10:52 ◑ 半月(下弦かげん
     05 02:25 11:47
     06 03:24 12:52
     07 04:17 14:04
     08 05:02 15:20
     09 05:40 16:36
     10 06:14 17:51
     11 06:45 19:05
     12 07:15 20:18

月の満ち欠け2023.jpg
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2024年02月01日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、2月1日〜4日の夜に見られます。
いずれも、北西方向から南東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 2/01 19:14 → 19:16(地球のかげに入り光らなくなる)
 2/02 18:26 → 18:31
 2/04 18:27 → 18:33
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISSには、日本人宇宙うちゅう飛行士ひこうし古川さとしさんが、2023年8月から乗りこんでいます。

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数十倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は3月15日ごろに見られる予定です。


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(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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