2023年06月24日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、6月24日〜30日の夜に見られます。特に、28日は奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス2.2等級、1等星の約20倍の明るさ)。いずれも、北西方向から南東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 6/24 20:35 → 20:40
 6/25 21:14 → 21:17(地球のかげに入り光らなくなる)
 6/26 20:16 → 20:22
 6/27 20:55 → 20:58(地球のかげに入り光らなくなる)
 6/28 19:57 → 20:03
 6/30 19:38 → 19:44
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSSは中国が建設けんせつした宇宙ステーションです。2021年4月に建設を始めて、2022年11月に長さ20mはば36mの宇宙ステーションが完成しました。

★ 次回は8月5日ごろに見られる予定です。

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CSS_pass_20230625CSS_orbit_20230626
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CSS_orbit_20230628
CSS_pass_20230628
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CSS_pass_20230630
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2023年06月22日

月、金星、火星が集合

★ 6月22日、日の入り後の西の空で、細い月、金星、火星が集合します。
月と火星の間隔かんかくやく3度(満月6分)、月と金星の間隔は約4度、金星と火星の間隔は約4.5度です。20時〜21時半ごろに見ることができます。肉眼にくがん双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみましょう。
★ 今年のはじめから、日の入り後の西の空にかがやいていた金星ですが、このあと日に日に高さがひくくなってゆき、観察かんさつできるのは、あとひと月ほどとなります。

月、金星、火星_20230622.jpg
図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。月は実際の2倍の大きさで描いています。
タグ: 金星 火星
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2023年06月18日

6〜7月の月

★ 6〜7月(旧暦2023年5月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、6月20日〜7月4日の間です。その後、7月5日〜7月21日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

 日付  月の出 月の入り
06/18 04:16 19:33 ● 新月
     19 05:07 20:26
     20 06:02 21:12
     21 07:01 21:51
     22 08:00 22:24 ★ 金星、火星と接近
     23 08:59 22:53 ★ レグルス(しし座)と接近
     24 09:56 23:19
     25 10:53 23:43
     26 11:49 00:07(翌日よくじつ) ◐ 半月(上弦じょうげん
     27 12:47 00:31( 〃 )
     28 13:47 00:58( 〃 )
     29 14:51 01:29( 〃 )
     30 15:58 02:07( 〃 )
07/01 17:09 02:53( 〃 ) ★ アンタレス(さそり座)と接近
     02 18:21 03:51( 〃 )
     03 19:27 04:59( 〃 ) ○ 満月
     04 20:25 06:14( 〃 )
     05 21:14 07:30( 〃 )
     06 21:54 08:45( 〃 )
     07 22:27 09:56( 〃 )
     08 22:57 11:04( 〃 )
     09 23:25 12:10( 〃 ) ◑ 半月(下弦かげん
     10 23:53 13:15( 〃 )
     11 (月は上りません)
     12 00:22 14:20
     13 00:55 15:24
     14 01:31 16:27
     15 02:13 17:27
     16 03:02 18:22
     17 03:55 19:09

月の満ち欠け2023.jpg
タグ:
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2023年06月14日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、6月14日〜18日の夜に見られます。
特に、16日は奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス2.3等級、1等星の約20倍の明るさ)。1等星アークトゥルス(うしかい座)やベガ(こと座)の近くを通りますので、明るさをくらべてみましょう。
いずれも、南西方向から北東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 6/14 20:35 → 20:38(地球のかげに入り光らなくなる)
 6/15 21:13 → 21:17(地球のかげに入り光らなくなる)
 6/16 20:14 → 20:21
 6/17 20:53 → 20:59
 6/18 19:54 → 20:00
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSSは中国が建設けんせつした宇宙ステーションです。2021年4月に建設を始めて、2022年11月に長さ20mはば36mの宇宙ステーションが完成しました。

★ 次回は6月24日ごろに見られる予定です。

CSS_20230614_orbit.jpeg
CSS_20230614.png
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CSS_20230618.png
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2023年06月12日

金星とプレセペ星団が接近

★ 日の入り後の西の空には、金星がひときわ明るくかがやいていますが、毎日観察かんさつしていると、星座の中を左上に日々移動いどうしていることが分かります。
6月2日ごろ、かに座のプレセペ星団せいだんMメシエ44)の前を火星が横切りましたが、今度は6月13日ごろ、金星が横切ります。
★ プレセペ星団は地球から600光年のきょりにある星の集まりで、1000以上いじょうの星が集まっています。金星を目じるしに、小さな双眼鏡そうがんきょうでも見つけることができます。双眼鏡や20倍くらいの望遠鏡ぼうえんきょう観察かんさつしてみましょう。

金星、M44_20230613a.jpg
金星、M44_20230613b.jpg
むらさき色の円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
タグ:金星 星団
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2023年06月10日

季節の星座案内 〜へびつかい座、へび座〜

★ へびつかい座は、さそり座の上に、2等星と3等星が7つ、将棋しょうぎこまのような大きな5角形にならんでいて見つけやすい星座です。へびつかい座の右にへび座の頭が、左にしっぽがありますが、それぞれ3等星より明るい星は1つずつしかなく、へびの形はたどりにくいです。
20時〜21時ごろの時間だと、6月〜9月ごろに見ることができます。

星図カラー2023年06-07月.png

★ へびつかい座、へび座の物語
古代メソポタミア(3千〜5千年前)では、いくさの神ザババとされていました。
ギリシャ神話では、医学の神アスクレピオスのすがただとされています。どくを持っていたり、脱皮だっぴによって若返わかがえるヘビは昔から医療いりょうのシンボルとされてきました。WHO(世界保健機関)のマークにも、ヘビがまきついたつえがえがかれています。
へびつかい座、へび座a.jpg

★ へびつかい座、へび座の天体
★ へびの頭
へびの頭にあたる部分に4等星が三角形にならんでいます。双眼鏡そうがんきょう視野しやにちょうどおさまります。

★ IC4665
へびつかいの右かたの2等星ケバルライの少し上にある星の集まりです。双眼鏡そうがんきょうで同じ視野しやに見えます。やく30の星が集まっています。地球から1400光年のきょりにあります。

★ NGC6633
ひらがなの「し」の字の形に数十個の星が集まった星団せいだんです。地球から1000光年のきょりにあります。双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみましょう。

★ IC4756
NGC6633のすぐ左にある星団です。数十個の星が集まっています。双眼鏡そうがんきょうだと、2つの星団が同じ視野に見えます。IC4756は星がまばらなので、街中まちなかでは少し見えづらいかも知れません。地球から1300光年のきょりにあります。

★ Mメシエ5
10万個以上いじょうの星が丸く集まっている球状きゅうじょう星団というしゅるいの星の集まりです。地球から2万5000光年と遠くにあります。双眼鏡そうがんきょうでも小さな光のにじみのように見えますが、ぜひ望遠鏡ぼうえんきょう拡大かくだいして観察かんさつしてみましょう。

へびつかい座、へび座b.jpg
へびの頭.jpg
IC4665.jpg
NGC6633、IC4756a.jpg
M5.jpg

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜7まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
各天体のリンク先は栗田直幸さんのサイトStellar Scenes の写真です。
タグ:星座
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2023年06月01日

火星とプレセペ星団が接近

★ 日の入り後の西の空には、金星がひときわ明るくかがやいていますが、その左上にオレンジ色の火星がかがやいています。火星は星座の中を左上に日々移動いどうしていますが、6月はじめに、かに座のプレセペ星団せいだんMメシエ44)の前を横切ります。
プレセペ星団は地球から600光年のきょりにある星の集まりで、1000以上いじょうの星が集まっています。金星を目じるしに、小さな双眼鏡そうがんきょうでも見つけることができます。双眼鏡や20倍くらいの望遠鏡ぼうえんきょう観察かんさつしてみましょう。

6月なかごろには、今度は金星とプレセペ星団が接近せっきんします。

火星、M44_1.jpg
火星、M44_2.jpg
むらさき色の円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)です。
図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
タグ:火星 星団
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