
へびつかい座は、さそり座の上に、2等星と3等星が7つ、
将棋の
駒のような大きな5角形にならんでいて見つけやすい星座です。へびつかい座の右にへび座の頭が、左にしっぽがありますが、それぞれ3等星より明るい星は1つずつしかなく、へびの形はたどりにくいです。
20時〜21時ごろの時間だと、6月〜9月ごろに見ることができます。

へびつかい座、へび座の物語古代メソポタミア(3千〜5千年前)では、
戦の神ザババとされていました。
ギリシャ神話では、医学の神アスクレピオスのすがただとされています。
毒を持っていたり、
脱皮によって
若返るヘビは昔から
医療のシンボルとされてきました。
WHO(世界保健機関)のマークにも、ヘビがまきついた
杖がえがかれています。

へびつかい座、へび座の天体
へびの頭へびの頭にあたる部分に4等星が三角形にならんでいます。
双眼鏡の
視野にちょうどおさまります。
IC4665へびつかいの右
肩の2等星ケバルライの少し上にある星の集まりです。
双眼鏡で同じ
視野に見えます。
約30
個の星が集まっています。地球から1400光年のきょりにあります。
NGC6633ひらがなの「し」の字の形に数十個の星が集まった
星団です。地球から1000光年のきょりにあります。
双眼鏡で
観察してみましょう。
IC4756NGC6633のすぐ左にある星団です。数十個の星が集まっています。
双眼鏡だと、2つの星団が同じ視野に見えます。IC4756は星がまばらなので、
街中では少し見えづらいかも知れません。地球から1300光年のきょりにあります。
M510万個
以上の星が丸く集まっている
球状星団というしゅるいの星の集まりです。地球から2万5000光年と遠くにあります。
双眼鏡でも小さな光のにじみのように見えますが、ぜひ
望遠鏡で
拡大して
観察してみましょう。





紫色の大きい円は8倍くらいの
双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の
望遠鏡(
国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜7
枚目の図はプラネタリウムソフト
Stellarium をもとに
作成しました。
各天体のリンク先は栗田直幸さんのサイト
Stellar Scenes の写真です。
posted by rihaku at 00:00|
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