2023年04月27日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

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※ 4/26に最初に掲載した予報からずれてきましたので、5/6以降の予報時刻を更新しました。(2023/05/05)
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★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、4月27日〜30日、5月6日〜9日の夜に見られます。

【見える時間】
 4/27 19:40 → 19:45
 4/28 20:14 → 20:18
 4/29 19:11 → 19:17
 4/30 19:46 → 19:51
 5/06 20:02 → 20:06
 5/08 19:36 → 19:41
 5/09 20:11 → 20:15(地球のかげに入り光らなくなる)
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSSは中国が建設けんせつした宇宙ステーションです。2021年4月に建設を始めて、2022年11月に長さ20mはば36mの宇宙ステーションが完成しました。

★ 次回は6月15日ごろに見られる予定です。

CSS_20230427.png
CSS_20230428.png
CSS_20230429orbit.jpeg
CSS_20230429.png
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(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2023年04月23日

月と金星が接近

★ 4月23日の夜、西の空で月と金星が接近せっきんして見えます。
日の入り後の19時ごろから、月がしずむ22時ごろまで、やく2度(満月まんげつ4こ分)に接近して見えます。
地球照ちきゅうしょうといって、月のかげの部分が地球にうっすらてらされている様子も観察かんさつしてみましょう。

金星_20230423.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は2倍に拡大して描いています。)
タグ: 金星
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2023年04月21日

4月8日の天体観望会の様子がKCN京都で放映されます

★ KCN京都(ケーブルテレビ)の取材を受けた、4/8(土)の天体観望会の様子がKCN京都「週刊地域トピックス」で放送されます。

4/21(金)〜4/27(木)
毎日11:45/14:45/18:45/23:15

下のリンク先のYouTubeでもご覧いただけます。
ご参加いただいたみなさま、インタビューに答えていただいたみなさま、ありがとうございました★
KCN京都_20230421.jpg
タグ:天体観望会
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2023年04月20日

4〜5月の月

★ 4〜5月の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、4月22日〜5月6日の間です。その後、5月7日〜5月22日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

 日付  月の出 月の入り
04/20 05:18 18:40 ● 新月、沖縄、インドネシア、オーストラリアなどで日食
     21 05:48 19:47
     22 06:21 20:54
     23 06:59 21:58 ★ 金星と接近
     24 07:43 22:59
     25 08:32 23:53
     26 09:26 00:40(翌日よくじつ
     27 10:24 01:20( 〃 )
     28 11:23 01:54( 〃 ) ◐ 半月(上弦じょうげん
     29 12:22 02:24( 〃 )
     30 13:20 02:51( 〃 )
05/01 14:18 03:16( 〃 )
     02 15:16 03:40( 〃 )
     03 16:16 04:05( 〃 )
     04 17:17 04:33( 〃 )
     05 18:22 05:04( 〃 )
     06 19:30 05:41( 〃 ) ○ 満月、半影月食
     07 20:40 06:26( 〃 )
     08 21:50 07:20( 〃 )
     09 22:55 08:23( 〃 )
     10 23:52 09:33( 〃 )

月の満ち欠け2023.jpg
タグ:
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2023年04月16日

季節の星座案内 〜おおぐま座、こぐま座〜

★ 1等星はありませんが、おおぐま座は北斗七星ほくとしちせい(2等星が6つと3等星が1つ)、こぐま座は北極星ほっきょくせい(2等星)を目じるしに見つけやすい星座です。20時〜21時ごろの時間だと、おおぐま座は2月〜7月ごろに、こぐま座は1年中見ることができます。北斗七星のひしゃくの先をのばすと北極星が見つかります。

星図カラー04-05月.png

★ おおいぬ座、こいぬ座の物語
古代メソポタミア(3千〜5千年前)では、おおぐま座(北斗七星の部分)とこぐま座は「荷車にぐるま」の星座でした。
中国ではおおぐま座は「北斗七星」の名前の通りひしゃく(斗)、北極星は「太一たいいつ」といって神様の星とされてきました。
ギリシャ神話では、父である神クロノスからころされそうになった赤んぼうの大神ゼウスをかくまって育てた、ニンフ(妖精ようせい)ヘリケーとキュノスラのすがたとされています。おおぐま座は、りの女神アルテミスのいかりを買ってくまにされたニンフ(妖精ようせい)カリストのすがたというお話もあります。
おおぐま座a.png

★ おおぐま座、こぐま座の天体
★ おおぐまの足
おおぐまの足の先にあたる部分に、星が2つずつ3組ならんでいます。4本足になっているとすばらしいのですが、左前足にあたる部分に目立つ星のならびはありません。
★ ミザールとアルコル
北斗七星の右から2つ目の星は1つに見えますが、よく見るとミザールとアルコルという2つの星に分かれて見える二重星です。目がよい人は肉眼にくがんでも見分けられるでしょう。双眼鏡そうがんきょうだとかんたんに2つの星に分かれて見えます。マンガ「北斗のけん」や「聖闘士星矢セイントセイヤ」などにも登場します。
★ Mメシエ81
地球から1200万光年のきょりにある渦巻うずまき銀河ぎんがです。銀河としてはとても近くにあり、双眼鏡でもぼんやりとにじんだような光のかたまりが見えます。Mメシエ82という銀河もすぐそばに見えます。
★ 北極星のリング
北極星をかこんで、7〜9等星が7、8個にならんでいて、北極星の指輪のように見えます。
おおぐま座b.png
ミザール.png
M81.png
北極星.png

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼そうがんきょう鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜7まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。

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2023年04月09日

天体観望会を開催しました

★ 4月8日(土)、けいはんな記念公園で天体観望会かんぼうかい開催かいさいしました。昼間は雲も多かったのですが、夕方から晴れて快晴かいせいでの開催となりました。
★ 今回も、カメラの映像えいぞうをディスプレイにうつしながら、望遠鏡ぼうえんきょう直接ちょくせつのぞける「ハイブリッド方式」の観望会をしました。
参加さんかしたみなさまには、西の空にかがやく水星と金星、オリオン大星雲(Mメシエ42)、Mメシエ35(散開さんかい星団せいだん、ふたご座)、プレセペ星団(Mメシエ44、かに座)、アルギエバ(二重星、しし座)、Mメシエ81(ボーデの銀河ぎんが、おおぐま座)、を見ていただきました。
KCN京都(ケーブルテレビ)の方も取材しゅざいに来られ、この観望会の様子を撮影さつえいされていました。放送日時が決まりましたら、このページでお知らせします。
参加さんかいただいたみなさま、インタビューに答えていただいたみなさま、ありがとうございました★

日の入りが遅くなるので、天体観望会はしばらくお休み。次回は9月3日(日)19:30〜20:30です。

天体観望会_20230408a.jpg
天体観望会_20230408b.jpg
天体観望会_20230408c.jpg
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2023年04月08日

本日の天体観望会 開催します

★ 本日の天体観望会は、予定通り開催します。ご参加お待ちしています★
★ 日時:4月8日(土)19:00〜20:30
★ 場所:けいはんな記念公園 芝生広場 西入口付近
★ 参加申込不要、参加料無料、時間内自由参加
★ 子どもの方は、かならず大人の方といっしょにお越し下さい。

★ 今日の星空

星図カラー20230408.png

★ 今日の観望(予定)天体
水星
金星
@ Mメシエ42(オリオン大星雲)
A Mメシエ35(ふたご座の散開さんかい星団)
B Mメシエ35(プレセペ星団、かに座)
C アルギエバ(二重星、しし座)
D Mメシエ81、Mメシエ82(ボーデの銀河ぎんが葉巻はまき銀河、おおいぬ座)
E Mメシエ51(子持ち銀河、りょうけん座)
F NGC4565渦巻うずまき銀河、かみのけ座)
G M87楕円だえん銀河、おとめ座)

Mメシエカタログ番号、NGCニュージェネラルカタログ番号です。

※ リンク先は、Stellar Scenes(栗田直幸さんの天体写真集サイト)、または、Wikipediaです。
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2023年04月03日

水星が観望好期

★ 4月3日〜15日ごろ、日の入り後の西のひくい空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上いじょうはなれないので、空が暗くなってから1時間もするとしずんでしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。4月3日〜15日ごろは、日の入り後の水星の高さが10度近くあり、今年一番の観望かんぼう好期こうきです。

★ 水星はとても低くに(地平線からの高さが5〜10度)見えるので、西の方向に見晴らしのよい場所で、19時〜19時半ごろに観察かんさつしてみましょう。日の入り後の高さがもっとも高いのは4月12日ですが、水星は日に日に暗くなるので、期間の前半のほうが見つけやすいでしょう。1等星の数倍の明るさなので肉眼にくがんで見えますが、双眼鏡そうがんきょうがあればさがしやすいでしょう。西の空には金星が明るくかがやいています。金星を目印めじるしに右下をさがすとよいでしょう。太陽をあやまって見ないため、双眼鏡での観察は太陽が沈む18時半以降いこうにして下さい。

水星の次の観望好期は、9月下旬げじゅんの明け方です。

水星_20230403-0415.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
タグ:水星
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2023年04月02日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、4月2日〜5日の夜に見られます。

いずれも、北西方向から南東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 4/02 19:52 → 19:56(地球のかげに入り光らなくなる)
 4/03 19:04 → 19:10
 4/04 19:53 → 19:57
 4/05 19:05 → 19:11
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはあげていません。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数十倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。4日、5日は金星のすぐそばを通るので、明るさをくらべてみましょう。

★ 次は5月12日ごろに見られる予定です。

ISS_20230402_orbit.jpeg
ISS_20230402.png
ISS_20230403.png
ISS_20230404.png
ISS_20230405.png
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2023年04月01日

4月天体観望会のお知らせ

★ 4月8日(土)けいはんな記念公園で天体観望会を開催いたします。なかなか見る機会の少ない水星と春の星座、星団、星雲、銀河などを観望します。

★ 「望遠鏡工作教室」の望遠鏡、「星空観察教室」の双眼鏡などを持参いただければ、使い方のアドバイスをいたします。
みなさまお誘いあわせの上、ぜひお越し下さい ★

★ 日時:4月8日(土)19:00〜20:30
★ 場所:けいはんな記念公園 芝生広場 西入口付近
★ 参加申込不要、参加料無料、時間内自由参加
★ 子どもの方は、かならず大人の方といっしょにお越し下さい。
★ 雨天、曇天時は中止です。当日17時までに当ホームページでお知らせします。

2023年は、このあと9/3、10/8,11/5,12/3にも天体観望会を予定しています。

2023.03-04チラシ.jpg
タグ:天体観望会
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