
2つの1等星ベテルギウスとリゲル、5つの2等星があり、全天でもっとも見つけやすい星座でしょう。20時〜21時ごろの時間だと、12月〜3月ごろに見ることができます。

オリオン座の物語古代メソポタミア時代(今から6千年〜4千年くらい前)は、羊
飼いの星座でした。
ギリシャ神話では、海の神ポセイドンの息子で
狩人の
巨人オリオンのすがたとされています。キオス島のライオンを
退治した
棍棒を右手に、そのライオンの毛皮を左手に持ったすがたでえがかれます。

オリオン座の天体
ベテルギウスオリオン座の左上にあるオレンジ色の1等星です。地球から550光年のきょりにあり、大きさが太陽の1000倍という
超巨星です。星の一生の
最期をむかえて
不安定になっていると考えられていて、明るさが2〜3倍
変化します。2020年はじめには2等星にまで暗くなったことがあります。
リゲルオリオン座の右下にある青白色の1等星です。地球から900光年のきょりにあり、明るさが太陽の20万倍というとても明るい星で、1万光年はなれていたとしても
肉眼で見ることができます。リゲルはアラビア語で「足」という意味です。
三ツ星と「S」オリオンのベルトの
位置にミンタカ、アルニラム、アルニタクの三つの2等星がならんでいます。3つの星をつないだ線を左下にずっとのばすと、おおいぬ座の1等星シリウスがあります。
双眼鏡や
望遠鏡で見ると、ミンタカとアルニラムの間に「S」の字に星がならんでいるのが分かります。
M42(オリオン大星雲)、
M43
とても明るい星雲で、肉眼でも三ツ星の下にぼんやりと見えます。双眼鏡や望遠鏡を使うとよりはっきり見ることができます。
ラムダラムダ(Cr69)ベテルギウスの右上の4等星、オリオン座
λ星のまわりの星団です。
λ星が「
λ」の形にならんでいるので、ラムダラムダと呼ばれています。
オリオンの盾、オリオン座W星オリオン座の右がわに、6つの3等星〜5等星がたてにならんでいます。上から
π1、π2、π3、π4、π5、π6と名前がついています。星座絵ではライオンの毛皮にえがかれる事が多いですが、星のならびはオリオンの「盾」とよばれます。
π5星からπ6星の先にオレンジ色の6等星オリオン座W星があります。
炭素星というしゅるいのとても赤い星です。





むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(
国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜7まい目の図はプラネタリウムソフト
Stellarium をもとに作成しました。
リンク先はNASAの
APOD (今日の1枚、Astronomy Picture of the DAY)の写真です。
posted by rihaku at 00:00|
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星空