2022年10月29日

望遠鏡工作教室を開催しました

けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK、精華町/木津川市)で望遠鏡ぼうえんきょう工作教室を開催かいさいしました。
★ 1時間目は、前回(10/8)組み立てた望遠鏡を三脚さんきゃくに取りつけて、天体の導入どうにゅうやピント合わせの操作そうさを練習しました。
★ 2時間目は、作った望遠鏡を屋外に持ち出して、月や木星、土星を観察かんさつしました。まず16倍の低倍率ていばいりつで始めて、出来た人は66倍の高倍率こうばいりつにチャレンジです。雲が時々横切る天気でしたが、木星の衛星えいせいや土星のを見ることが出来た人もいて、みなさん感動されていました。
参加さんかいただいたみなさま、ありがとうございました★

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2022年10月28日

季節の星座案内 〜おひつじ座〜

★ 小さな星座ですが、ひつじの頭にある2等星ハマルと3等星シェラタンの2つは見つけやすいでしょう。20時〜21時ごろの時間だと、10月〜2月ごろに見ることができます。

星座せいざうらないの順番じゅんばんでは最初さいしょの星座ですが、このページで紹介しょうかいするのは最後さいごとなりました。これで星座占いの12星座を1年かけてすべて紹介したことになります。これから1年は1等星がある星座を中止に季節きせつの星座を紹介してゆきます。

星図カラー2022年11月.png

★ おひつじ座の物語
古代バビロニア時代(今から4,000年〜3,000年くらい前)は、現在げんざいペガスス座となっている四角い畑に麦のたねをまく農夫のうふのすがたとされていました。

ギリシャ神話では空とぶ金色の羊とされています。オルコメノス(ギリシャの都市の一つ)のプリクソス王子が、継母ままははにころされそうになったとき、この羊に乗ってコルキス(現在のジョージア)までにげたという話になっています。その後、イオールコス(ギリシャの都市の一つ)の王子イアーソーンが50人の英雄えいゆう(アルゴナウタイ)を集め、巨大船きょだいせんアルゴー号に乗って金色の羊をもとめてコルキスまで冒険ぼうけんする物語にも登場します。
おひつじ座a.png

★ おひつじ座の天体
★ ひつじの角
 ハマルのそばに、横向きのUの字に星がならんでいて、羊の角のようにもみえます。双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみましょう。
★ メサルティム(おひつじ座ガンマ星)
 ほとんど同じ明るさの白い星が2つならぶ、ふたごのような二重星です。双眼鏡で2つに見るのはむずかしいので、望遠鏡ぼうえんきょうで観察してみましょう。人類じんるいがはじめて望遠鏡で発見した二重星で、1664年にロバート・フックが発見しました。
★ おひつじ座ラムダ星)
 黄白色と青の星がならぶ、美しい二重星です。双眼鏡で2つに見るのはむずかしいので、望遠鏡で観察してみましょう。
★ きたばえ座
 現在は使われていない星座です。羊のしっぽの部分に星が三角形にならんでいます。双眼鏡で観察してみましょう。17世紀せいきにみつばち座として作られたものが、すずめばち座、はえ座と名前がかわりました。

おひつじ座b.png
γAri、λAri.png

紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜6枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
タグ:星座案内
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2022年10月25日

11月の月

★ 10〜11月の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が見えるのは、10月27日〜11月13日の間です。その後、11月14日〜11月27日の間は、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が見やすくなります。
★ 11月1日は半月ですが、月面にXの文字が現れる「月面X」が見られます。
★ 11月8日は満月ですが、月が地球のかげにかくれる皆既月食かいきげっしょくが見られます。

 日付  月の出 月の入り
10/25 05:38 17:05 ● 新月
     26 06:45 17:37
     27 07:55 18:15
     28 09:07 19:00
     29 10:19 19:53
     30 11:25 20:56
     31 12:23 22:05
11/01 13:12 23:16 ◐ 半月(上弦じょうげん)「月面X」が見られる
     02 13:53 00:27(翌日よくじつ
     03 14:27 01:35( 〃 )
     04 14:57 02:41( 〃 )
     05 15:25 03:45( 〃 )
     06 15:52 04:48( 〃 )
     07 16:20 05:51( 〃 )
     08 16:49 06:54( 〃 ) ○ 満月(皆既月食)
     09 17:22 07:57( 〃 )
     10 18:00 08:58( 〃 )
     11 18:42 09:55( 〃 )
     12 19:31 10:47( 〃 )
     13 20:24 11:33( 〃 )
     14 21:21 12:12( 〃 )
     15 22:19 12:46( 〃 )
     16 23:18 13:17( 〃 ) ◑ 半月(下弦かげん

moon.jpg
タグ: 月食
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2022年10月22日

星空観察教室を開催しました

★ 今年度第4回の星空観察かんさつ教室を、けいはんなオープンイノベーションセンター(精華町/木津川市)で開催かいさいしました。お天気にめぐまれ、外に出て双眼鏡そうがんきょうを使って星座せいざを観察しました。

★ ペガススの四辺形しへんけいや、ぼんやりと綿わたのように見えるアンドロメダ銀河ぎんが、天の川の中でオレンジ色にかがやくガーネットスター、ショッピングカートに見える面白い星のならびなどを双眼鏡で観察しました。

参加さんかいただいたみなさま、ありがとうございました。次回は11月12日(土)17:00〜です ★

星空観察教室_20221022a.jpg
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タグ:星座 双眼鏡
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2022年10月21日

火星が観望好期

★ 火星が21時より早い時間に上ってくるようになりました。
来年の7月ごろまで見ることができますが、地球に接近せっきんしていてひときわ明るく見えるのは11月〜12月です。その間、火星はおうし座にあります。日の入り後〜21時ごろの時間だと、東の空〜真上の方向に見えます。
★ 11月〜12月の間、火星は1等星の10倍くらいの明るさなので、肉眼にくがんでもすぐに見つけられます。赤い色(オレンジ色)が目を引きます。すぐ近くにアルデバラン(おうし座)、ベテルギウス(オリオン座)という赤い(オレンジ色の)1等星がありますので、色のちがいを観察かんさつしてみましょう。
★ 2018年に火星は地球に5800万kmまで接近しましたが、今回は8100万kmまでしか接近しません。小さな望遠鏡ぼうえんきょうで丸い形は分かりますが、表面のもようを観察するのはむずかしいでしょう。

星図カラー2022年11月.png
星図カラー2022年12月.png
火星_20200908.jpg
(写真は2020年に撮影した火星)
タグ:火星
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2022年10月18日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、10月18日〜21日の夜に見られます。

いずれも、北西方向から南東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
 10/18 18:11 → 18:16
 10/19 18:47 → 18:50(地球のかげに入り光らなくなる)
 10/20 17:46 → 17:52
 10/21 18:22 → 18:27
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはあげていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、中国が昨年さくねんから建設けんせつ中の宇宙ステーションです。今年7月に「問天もんてん」という実験じっけんモジュールをドッキングし、今月「夢天むてん」という実験モジュールをドッキング予定です。

次回は11月28日ごろに見られる予定です。

CSS_20221018.png
CSS_20221019.png
CSS_20221019_orbit.jpeg
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CSS_20221021.png
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2022年10月16日

天体観望会を開催しました

★ けいはんな記念公園で天体観望かんぼう会を開催かいさいしました。9月はくもりで中止となったので、2ヶ月ぶりの開催となります。
残念ざんねんながらお天気はほぼくもりで、ほとんど星が見えない状態じょうたいでしたが、雲の切れ目から時々あらわれる木星と土星を望遠鏡ぼうえんきょうで観望いただきました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました★
次回は11月13日(日)18:00〜20:00です。

天体観望会_20221016a.jpg
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本日の天体観望会 開催いたします

★ 本日の天体観望会は、予定通り開催しますが、お天気下り坂で雲も多くなって参りましたので、開催時間には曇っていて星をごらんいただけない場合もございます。お天気の様子を見ながらご参加下さい★
★ 日時:10月16日(日)18:30〜20:30
★ 場所:けいはんな記念公園 芝生広場 西入口付近
★ 参加申込不要、参加料無料、時間内自由参加
★ 子どもの方は、かならず大人の方といっしょにお越し下さい。

★ 今日の星空

天体観望会_20221016.png

★ 今日の観望(予定)天体
@ Mメシエ11野鴨のがも星団、たて座)
A Mメシエ57(リング星雲、こと座)
B アルビレオ(はくちょう座の二重星)
C Mメシエ27亜鈴あれい星雲、こぎつね座)
D M2(みずがめ座の球状きゅうじょう星団せいだん
E M15(ペガスス座の球状星団)
F NGC7331(ペガスス座の銀河)
G M31(アンドロメダ銀河)
H M33(さんかく座の銀河)
I NGC869,884(二重星団、ペルセウス座)
J NGC891(アンドロメダ座の銀河)
K NGC7789(カシオペア座の散開さんかい星団)
土星
木星


Mメシエカタログ番号、NGCニュージェネラルカタログ番号です。

※ リンク先は、Stellar Scenes(栗田直幸さんの天体写真集サイト)、または、Wikipediaです。
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2022年10月14日

季節の星座案内 〜うお座〜

★ 星座せいざうらないにも登場する星座ですが、4等星より明るい星がなく、一番明るい星でも3.6等級なので、市街地しがいち肉眼にくがんで見ることはむずかしいでしょう。
さいわい、2022年後半〜2023年前半は、木星がうお座にあるので、場所は分かりやすいです。20時〜21時ごろの時間だと、10月〜1月ごろに見ることができます。

星図カラー2022年10月b.png

★ うお座の物語
古代メソポタミア時代(今から6千年〜4千年くらい前)は、うお座は水のめぐみをもたらすチグリス川とユーフラテス川とされていました。右がわの魚はツバメのすがたでえがかれることもありました。
うお座の近くにあるみずがめ座、やぎ座もそうですが、太陽がうお座の方向にあるころ(冬〜春)、メソポタミア地域ちいき(今のイラクのあたり)では雨期になり川の水がふえ、めぐみをもたらすことから、水と関係かんけいすると考えられたようです。

ギリシャ神話では、うお座は、愛と美の女神アフロディーテと息子エロスが怪物かいぶつテューポーンにおそわれて川ににげる時に、魚にへんしんしたすがたとされました。二人がはなればなれにならないようにひもで結ばれているそうです。
うお座a.png

★ うお座の天体
★ サークレット(頭飾り)
右がわの魚の頭にあたる部分で、4等〜5等星が7こ、にならんでいます。大きな輪なので、双眼鏡そうがんきょう視野しやからは少しはみ出してしまいます。

★ TX星
サークレットの左はしにあるとても赤い星で5等星です。炭素たんそ星という種類しゅるいの星です。地球から900光年のきょりにあります。

★ うお座の平行四辺形
うお座は、ペガスス座という大きな四角形のとなりにありますが、サークレットの下に4等〜5等星の小さな四角形の星のならびがあります。4つの星は色もちがうので観察かんさつしてみましょう。双眼鏡だと木星と同じ視野に入ります。

★ 93、94番星
左がわの魚にある、同じような明るさのオレンジ色と白い星がならぶ二重星です。双眼鏡で2つに分かれて見えます。夜空の暗い場所だと肉眼にくがんでも2つに分かれて見えるという人もいます。

うお座b.png
TX-Psc.png
93,94Psc.png


紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。

タグ:星座案内
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2022年10月09日

10月天体観望会のお知らせ

★ 10月16日(日)けいはんな記念公園で天体観望会を開催いたします。秋の星座やアンドロメダ銀河、土星、木星などを観望します。

★ 新型コロナウイルス感染症対策で接触を避けるため、望遠鏡を直接覗くのではなく、望遠鏡映像をモニターで観望していただきます。
みなさまお誘いあわせの上、ぜひお越し下さい ★

★ 日時:10月16日(日)18:30〜20:30
★ 場所:けいはんな記念公園 芝生広場 西入口付近
★ 参加申込不要、参加料無料、時間内自由参加
★ 子どもの方は、かならず大人の方といっしょにお越し下さい。
★ 雨天、曇天時は中止です。当日16:30までに当ホームページでお知らせします。

2022年度は、このあと11/13、12/4、2023/3/5にも天体観望会を予定しています。

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