2022年09月26日

10月の月

★ 9〜10月の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が見えるのは、9月30日〜10月14日の間です。その後、10月15日〜11月1日の期間は、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が見やすいです。

 日付  月の出 月の入り
09/26 05:47 18:09 ● 新月
     27 06:49 18:37
     28 07:53 19:06
     29 09:00 19:39
     30 10:09 20:18
10/01 11:19 21:04
     02 12:27 22:00
     03 13:31 23:04 ◐ 半月(上弦)
     04 14:26 00:14(翌日)
     05 15:12 01:26( 〃 )
     06 15:51 02:37( 〃 )
     07 16:25 03:46( 〃 )
     08 16:55 04:53( 〃 )
     09 17:23 05:58( 〃 )
     10 17:51 07:02( 〃 ) ○ 満月
     11 18:20 08:06( 〃 )
     12 18:51 09:09( 〃 )
     13 19:26 10:11( 〃 )
     14 20:05 11:10( 〃 )
     15 20:50 12:05( 〃 )
     16 21:40 12:54( 〃 )
     17 22:35 13:37( 〃 )
     18 23:32 14:15( 〃 ) ◑ 半月(下弦)

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2022年09月24日

星空観察教室を開催しました

★ 今年度第3回の星空観察かんさつ教室を、けいはんなオープンイノベーションセンター(精華町/木津川市)で開催かいさいしました。お天気にめぐまれ、外に出て双眼鏡そうがんきょうを使って星座せいざを観察しました。

★ いるか座、や座といった双眼鏡の視野しやにすっぽりおさまるミニ星座や、やぎ座の「しっぽ」、みずがめ座の「三ツ矢」、うお座の「サークレット」など、街中まちなかでは肉眼にくがんで見えない星のならびを双眼鏡で観察しました。

参加さんかいただいたみなさま、ありがとうございました。次回は10月22日(土)17:30〜です ★

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タグ:星座 双眼鏡
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2022年09月20日

季節の星座案内 〜みずがめ座〜

★ 星座せいざうらないにも登場する星座ですが、1等星も2等星もなく、3等星も3つしかない、目立たない星座です。
市街地しがいちでは見つけにくいですが、すぐ下に1等星フォーマルハウト(みなみのうお座)があるので、場所はすぐに分かります。また、2022年秋は木星(うお座)と土星(やぎ座)にはさまれているので、さらに場所が分かりやすいです。20時〜21時ごろの時間だと、9月〜12月ごろに見ることができます。

星図カラー2022年10月.png

★ みずがめ座の物語
古代メソポタミア時代(今から6千年〜4千年くらい前)は、水が流れ出るつぼを持った「グラ」という英雄えいゆうのすがたとされていました。みずがめ座の左右にあるうお座、やぎ座もそうですが、太陽がみずがめ座の方向にあるころ(冬〜春)、メソポタミア地域ちいき(今のイラクのあたり)では雨期になり川の水がふえ、めぐみをもたらすことから、水と関係かんけいすると考えられたようです。
ギリシャ神話では、大神ゼウスに不死ふしの酒ネクタールを給仕きゅうじする美少年ガニメデのすがたとされています。

みずがめ座a.png

★ みずがめ座の天体
★ みずがめ座の三ツ矢
4等星と5等星が4つ「三ツ矢」block04_ttl02.png の形にならんでいます。双眼鏡そうがんきょう視野しやにちょうどおさまって分かりやすい形です。みずがめ座の水はここから流れ出る形になっています。

★ みずがめ座プサイ星
青白い星が2つとオレンジ色の星1つが「く」の字にならんだカラフルな3重星です。空の暗い所では、肉眼にくがんで3つに分かれて見える人もいます。双眼鏡を使うとかんたんに3つに分かれて見えます。

★ Mメシエ2
10万以上いじょうの星が丸く集まった球状きゅうじょう星団せいだんというしゅるいの星団です。双眼鏡で見るのはむずかしいですが、望遠鏡ぼうえんきょうだとぼんやりにじんだ星のように見えます。くわしい研究では、地球から4万光年のきょりにあることがわかっています。

みずがめ座b.png
γAqr.png
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紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜6枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
タグ:星座案内
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2022年09月18日

天体観望会 中止のお知らせ

本日9月18日、けいはんな記念公園で予定しておりました天体観望会は、曇りのため中止といたします。楽しみにされていたみなさま、申し訳ございません。
 次回は10月16日(日)18:30〜20:30を予定しています。ご参加お待ちしています。
曇天中止
タグ:天体観望会
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2022年09月14日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、9月14日〜16日の夜に見られます。

いずれも、南西方向から北東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 9/14 19:02 → 19:07
 9/15 19:50 → 19:54(地球のかげに入り見えなくなる)
 9/16 19:01 → 19:08
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはあげていません。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数十倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

次回は10月2日ごろに見られる予定です。


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(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2022年09月11日

月と木星が接近

★ 中秋の名月の翌晩よくばん、9月11日夜から12日明け方にかけて、月と木星の接近せっきんが見られます。一晩中、肉眼にくがんで見ることができます。
★ もっとも接近するのは12日明け方3時半ごろで、1.7度(満月まんげつ3こ分)まで接近します。11日の20時ごろでも、3.5度(満月7こ分)に接近しています。どの時間でも、双眼鏡そうがんきょうで月と木星を同じ視野しやに見ることができます。

月・木星_20220911.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は3倍に拡大して描いています。)
タグ: 木星
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2022年09月10日

星空観察教室を開催しました

★ 今年度第2回の星空観察かんさつ教室を、けいはんなオープンイノベーションセンター(精華町/木津川市)で開催かいさいしました。ちょうど中秋の名月の夜でしたので、外に出て双眼鏡そうがんきょうを使って月を観察しました。

★ うさぎの形に見える「月の海」や、ティコ、コペルニクス、ケプラー、アリスタルコスなどの明るくて目立つクレータを観察できました。まん丸で大きく見える月の美しさにみなさん感動されていました。

参加さんかいただいたみなさま、ありがとうございました。次回は9月24日(土)18:00〜です ★

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中秋の名月

○ 9月10日(旧暦きゅうれき8月15日)の夜は中秋の名月が見られます。月の左には木星が、右上には土星が見えます。
中秋の名月と満月まんげつ日付ひづけがずれることもありますが、今年は9月10日19時ごろがちょうど満月の瞬間しゅんかんで、まんまるの名月を見ることができます。また、中秋の名月の日付は年によって9月7日〜10月8日の間でかわりますが、2022年は、2014年9月8日以来いらいの早い名月となります。
奈良市の9月10日の月の出は18:26、月の入りはよく朝6:04です。

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1つ目の画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は3倍に拡大して描いています。2つ目の画像は NASA Scientific Visualization Studio より作成。
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2022年09月06日

9月天体観望会のお知らせ

★ 9月18日(日)けいはんな記念公園で天体観望会を開催いたします。秋の星座や天の川にそってちらばる星団や星雲、土星、木星を観望します。

★ 新型コロナウイルス感染症対策で接触を避けるため、望遠鏡を直接覗くのではなく、望遠鏡映像をモニターで観望していただきます。
みなさまお誘いあわせの上、ぜひお越し下さい ★

★ 日時:9月18日(日)19:00〜21:00
★ 場所:けいはんな記念公園 芝生広場 西入口付近
★ 参加申込不要、参加料無料、時間内自由参加
★ 子どもの方は、かならず大人の方といっしょにお越し下さい。
★ 雨天、曇天時は中止です。当日17:00までに当ホームページでお知らせします。

2022年は、このあと10/16、11/13、12/4にも天体観望会を予定しています。

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2022年09月04日

季節の星座案内 〜やぎ座〜

★ 星座せいざうらないにも登場する星座ですが、1等星も2等星もなく、3等星も2つしかない、目立たない星座です。
市街地しがいちでは見つけにくいですが、双眼鏡そうがんきょうを使えば三角形のならびをたどってゆくことができるでしょう。また、2022年はちょうど土星がかがやいているので、星座の場所はすぐに分かります。20時〜21時ごろの時間だと、8月〜11月ごろに見ることができます。

星図カラー2022年09月.png

★ やぎ座の物語
やぎ座は上半身やヤギ、下半身が魚のすがたをしていますが、古代バビロニア時代(今から4千年〜3千年くらい前)は、水と知恵ちえの神エンキのすがたとされていました。このあと紹介しょうかいする予定のみずがめ座、うお座もそうですが、太陽がやぎ座の方向にあるころ(冬〜春)、バビロニア(今のイラクのあたり)では雨期になり川の水がふえることから、水と関係かんけいすると考えられたようです。
古代バビロニア時代の後、古代ギリシャ時代(今から3千年〜2千年くらい前)には、やぎ座は羊いの神様パーンのすがたとされました。パーンは下半身がヤギ、上半身が人間で山羊の角が生えている神ですが、ギリシャ神話では、怪物かいぶつテューポーンにおそわれて川ににげる時に、上半身ヤギ、下半身魚にへんしんしたという話になっています。

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★ やぎ座の天体
★ アルゲディ(やぎ座アルファ星)
黄色とオレンジ色の二重星で、間隔かんかくがはなれている(満月まんげつの直径の1/5くらい)ので、双眼鏡そうがんきょうで見ると二重星とすぐに分かります。肉眼にくがんで2つに見えるという人もいます。左右にも1つずつ星があって、4つの星が一直線にならんでいます。
アルゲディはアラビア語で「子ヤギ」という意味です。

★ ダビー(やぎ座ベータ星)
双眼鏡そうがんきょうで見ると、アルゲディと同じ視野しやに見えます。アルゲディの半分くらいの間隔かんかくの二重星です。黄色とうす青の色の対比たいひがきれいです。
ダビーはアラビア語で「屠殺者とさつしゃ」という意味です。屠殺者とさつしゃというと何かこわいですが、神様にいけにえをささげる人を指しています。

★ やぎの「し」っぽ
やぎ座の左下(2022年だと土星の下の方)に、「し」の字が横だおしになった形に星がならんでいます。双眼鏡そうがんきょうで見てみましょう。左右さかさまの「つ」の字にも見えますし、つりばりのようにも見えます。

やぎ座b.png
αCap、βCap.png
ζCap.png

紫色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。2〜5枚目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
タグ:星座案内
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