2022年03月29日

季節の星座案内 〜かに座〜

★ 20時〜21時頃の時間帯だと、1月〜6月頃に見ることができます。一番明るい星でも4等星なので、街中では見ることがむずかしいでしょう。ふたご座としし座の間を双眼鏡で探してみましょう。

星図カラーかに座.png

★ かに座の物語
ギリシャ神話では、勇者ヘラクレスがギリシャのアルゴリスにすむ大蛇・ヒドラを退治をしたときに、ヒドラに加勢したお化けがにだとされています。お化けがにはヘラクレスにふみつぶされてしまいました。

かに座1.png

★ かに座の天体
★ プレセペ星団(Mメシエ44)
かに座の真ん中にある星団(星のあつまり)です。地球から600光年の距離にあります。4つの4等星、5等星にかこまれているのが目印です。満月の3倍くらいの大きさに広がっているので、望遠鏡よりも双眼鏡のほうが分かりやすいです。空が暗いところでは肉眼でもぼんやりと見えます。

★ Mメシエ67
かに座の下の方にある星団(星のあつまり)です。地球から2,700光年の距離にあります。双眼鏡だとぼんやりとしたかたまり、望遠鏡だと細かい星が集まっているようすを観察できます。

★ かに座イオタ星
黄色い星と白い星の二重星です。小さな望遠鏡でも2つの星に分かれて見えます。

★ かに座X星
炭素星というとても赤い星です。双眼鏡か望遠鏡で観察してみましょう。

かに座2.png

紫色の大きい円は6〜8倍くらいの双眼鏡で見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡(国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2、3枚目の画像はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成しました。
リンク先はNASAのAPOD (今日の1枚、Astronomy Picture of the DAY)の画像です。

タグ:星座案内
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2022年03月28日

金星、土星、火星、月が集合

★ 3月下旬〜4月上旬、日の出前の南東の空で、金星、土星、火星の集合が見られます。
朝5時ごろ南東の空を見ると、ひときわ明るくかがやく金星(明けの明星)が見えますが、その右をよく見ると火星、下を見ると土星を見つけることができます。金星の明るさはマイナス4.4等級、火星の明るさは1.1等級、土星の明るさは0.8等級です。金星と火星は160倍、金星と土星は120倍の明るさの違いがあります。
金星と土星は3月29日に約2度(満月4個分)まで接近します。
★ 土星はしだいに金星からはなれ、火星に近づいてゆき、4月5日ごろ大接近します。
★ 3月28日と29日には、三惑星の集合に細い月も加わります。

金星・土星・火星_20220328.png
金星・土星・火星_20220329.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。月は実際の2倍の大きさで描いています。)

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2022年03月21日

天体観望会 中止のお知らせ

本日3月21日、けいはんな記念公園で予定しておりました天体観望会は、曇りのため中止といたします。楽しみにされていたみなさま、申し訳ございません。
 次回は4月17日(日)19:00〜21:00を予定しています。ご参加お待ちしています。
曇天中止
タグ:天体観望会
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3月天体観望会のお知らせ

★ 3月21日(月・祝)けいはんな記念公園で天体観望会を開催いたします。春の星座や、星団、銀河などを観望します。

★ 新型コロナウイルス感染症対策で接触を避けるため、望遠鏡を直接覗くのではなく、望遠鏡映像をモニターで観望していただきます。
みなさまお誘いあわせの上、ぜひお越し下さい ★

★ 日時:3月21日(月・祝)19:00〜21:00
★ 場所:けいはんな記念公園 芝生広場 西入口付近
★ 参加申込不要、参加料無料、時間内自由参加
★ 子どもの方は、かならず大人の方といっしょにお越し下さい。
★ 雨天、曇天時は中止です。当日17:00までに当ホームページでお知らせします。

2022年は、この後4/17(日)、8月〜12月(日時未定)にも天体観望会を予定しています。

天体観望会
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2022年03月16日

金星と火星が接近

★ 3月中旬、日の出前の南東の空で、金星と火星がならんでいるようすを見ることができます。
4時半〜5時半ごろ南東の空を見ると、ひときわ明るくかがやく金星(明けの明星)が見えますが、その右下をよく見ると火星を見つけることができます。金星の明るさはマイナス4.5等級、火星の明るさは1.2等級で、200倍の明るさの違いがあります。
金星と火星が最も接近するのは3月16日で、約4度(満月8個分)まで接近します。
★ 左下からは、土星がじょじょに近づいてきます。土星は3月29日ごろに金星に、4月5日ごろに火星に接近します。

金星・火星_20220311.png
金星・火星_20220316.png
金星・火星_20220321.png
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。)

タグ:金星 火星
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2022年03月15日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過が、3月15日〜20日の夜に見られます。

いずれも、南西方向から北東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 3/15 19:22 → 19:25(地球の影に入り見えなくなる)
 3/17 19:23 → 19:28
 3/18 18:35 → 18:41
 3/20 18:36 → 18:42

(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からの距離が遠く、観察が難しいものは挙げていません。また、ISSの軌道変更により、通過時刻が2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡や双眼鏡を使わなくても、街中で肉眼で見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機かと思うくらい明るい(1等星の数十倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅せず音もしないので、飛行機と区別がつきます。

次回は4月3日頃に見られる予定です。


ISS_20220315.png
ISS_20220317.png
ISS_20220318_orbit.jpeg
ISS_20220318.png
ISS_20220320.png
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2022年03月01日

3月の星空

星図カラー03月a.png

★ 3月中旬から5月上旬にかけて、明け方の東の空では惑星が大集合します。3月は、中旬に金星と火星が、下旬に金星と土星が接近します。少し早起きして観察してみましょう。

★ 注目の天文現象
星2 16日ごろ:金星と火星が接近
星2 16日〜19日:ISS(国際宇宙ステーション)が上空を通過
星2 29日ごろ:金星と火星が接近

★ 今月の惑星
水星 ★ 太陽に近く観望に適しません。
金星 ★ 明け方の南東の空低くに見えます。
火星 ★ 太陽に近く観望に適しません。
木星 ★ 太陽に近く観望に適しません。
土星 ★ 太陽に近く観望に適しません。

★ 日の出・日の入り時刻【奈良市】
  1日 出 6:26 / 入り 17:52
11日 出 6:13 / 入り 18:01
21日 出 6:00 / 入り 18:09
31日 出 5:46 / 入り 18:17

★ 月の満ち欠けと月の出・月の入り時刻【奈良市】
  3日 ★ 朔 (新月)
     出 06:56/入 18:24
10日 ★ 上弦(半月)
     出 10:30/入 01:26(翌日)
18日 ★ 望 (満月)
     出 18:05/入 06:40(翌日)
25日 ★ 下弦(半月)
     出 00:54/入 10:33

星図カラー03月b.png
タグ:星空
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