2025年07月12日

季節の星座案内 〜たて座〜

★ いて座とわし座、へび座にかこまれた小さな星座です。いちばん明るい星でも4等星なので、街中まちなかでは見つけにくい星座です。双眼鏡そうがんきょうでさがしましょう。天の川の中にあるので、双眼鏡でたくさんの星を見ることができます。20時〜21時ごろの時間だと、7月〜10月ごろに見ることができます。

星図カラー2025年07-08月.png

★ たて座の物語
17世紀せいきにできた新しい星座です。「たて」はポーランド王ヤン3世のたてのことで、トルコとの戦争せんそうに勝った王をたたえて、ポーランドの天文学者ヘヴェリウスが作りました。
17世紀にヘヴェリウスが作った星座には、たて座のほか、こぎつね座、こじし座、とかげ座、やまねこ座、ろくぶんぎ座、りょうけん座があります。

たて座a.jpg

★ たて座の天体

★ 「C」の字
わし座のしっぽからとなりのたて座にかけて、3等星〜5等星がCの字にならんでいます。双眼鏡そうがんきょうで観察してみましょう。

★ Mメシエ11
3,000もの星が集まった星団せいだんです。わたり鳥のむれのように見えるので、野鴨のがも星団とよばれています。双眼鏡そうがんきょうではにじんだ光のように、望遠鏡ぼうえんきょうではたくさんの星が見えます。地球から6,000光年のきょりにあります。

たて座b.jpgわし座〜たて座のCb.jpgM11.jpg

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
リンク先は栗田直幸さんのサイトStellar Scenesです。
タグ:星座
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2025年07月07日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、7月7日、8日の夜に見られます。特に8日は、奈良のほぼ真上を通過するので、とても明るく見えます(マイナス3.8等級、1等星の80倍の明るさ)。いずれも、南西方向から北東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 7/07 21:18 → 21:20
 7/08 20:28 → 20:32
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良の近くを通るものだけをえらんでのせています。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISSには、日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんが、3月16日から搭乗とうじょうしています。

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の10倍以上の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は7月26日ごろに見られる予定です。

ISS_orbit_20250707
ISS_pass_20250707
ISS_orbit_20250708
ISS_pass_20250708
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2025年07月01日

星空観察教室 参加者募集中!

★ 子どもむけ星空観察かんさつ教室を開催かいさいします。
夏から秋にかけての夜空に見える星座やアステリズム(星列せいれつ星群せいぐん)、星団せいだん、二重星などの天体を肉眼にくがん双眼鏡そうがんきょう観察かんさつしてみませんか?
市街地しがいちで星空を観察するコツや星座の見つけ方、双眼鏡の使い方を楽しく学びます。使用する双眼鏡はお持ち帰りいただきますので、お家でもお使いいただけます。

★ 会場:けいはんなオープンイノベーションセンター(京都府精華町精華台6-1)

★ 日時:
 第1回   9月13日(土)18:00〜19:30
 第2回 10月11日(土)18:00〜19:30
 第3回 10月25日(土)18:00〜19:30
★ 3回連続れんぞくの活動ですので、なるべく全回ご参加さんか下さい。
★ いずれも雨天でも開催します。

【対象】小学校3〜6年生(保護者同伴または送迎をおねがいします)
【定員】20名
【参加費】3,000円
【申込方法】申し込みフォーム(https://forms.gle/ZzJTLdMi8ZPunPUj9)からお申し込み下さい
【申込〆切】8月20日(水)、応募者多数の場合は抽選
【参加費】3,000円
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講師:嶋田理博(奈良学園大学 教授、日本天文教育普及研究会 会員)
主催:けいはんな科学共育デザインラボ
助成:国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」
後援:精華町教育委員会

星空観察教室2025リーフレット.jpg
タグ:星座 双眼鏡
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2025年06月25日

6月〜7月の月

★ 2025年6月25日〜7月24日(旧暦6月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、6月27日〜7月11日の間です。その後、7月12日〜27日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

   日付 月の出  日付 月の入り
06/25 03:54 → 25 19:25 ● 新月
     26 05:01 → 26 20:21
     27 06:12 → 27 21:06 ★水星と接近せっきん
     28 07:22 → 28 21:43
     29 08:30 → 29 22:14 ★ レグルスと接近せっきん
     30 09:33 → 30 22:40
07/01 10:33 → 01 23:04
     02 11:30 → 02 23:27
     03 12:27 → 03 23:51 ◐ 半月(上弦じょうげん
     04 13:24 → 05 00:17
     05 14:22 → 06 00:45
     06 15:21 → 07 01:18
     07 16:22 → 08 01:57 ★ アンタレスと接近せっきん
     08 17:21 → 09 02:44
     09 18:17 → 10 03:39
     10 19:08 → 11 04:40
     11 19:53 → 12 05:45 ○ 満月
     12 20:31 → 13 06:52
     13 21:04 → 14 07:58
     14 21:33 → 15 09:04
     15 22:01 → 16 10:10
     16 22:28 → 17 11:16
     17 22:56 → 18 12:25 ◑ 半月(下弦かげん
     18 23:27 → 19 13:36
     19(月は上りません)
     20 00:04 → 20 14:49
     21 00:47 → 21 16:02
     22 01:40 → 22 17:10
     23 02:43 → 23 18:09
     24 03:51 → 24 18:58

月の満ち欠け
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2025年06月17日

火星とレグルスが大接近

★ 6月17日ごろ、火星としし座の1等星レグルスが大接近せっきんして見えます。
もっとも近づくのは6月17日で、0.7度(満月まんげつ1つ半くらい)まで接近せっきんします。前後数日間は2つの星がならんでかがやいているのを見ることができるでしょう。
★ 火星とレグルスは、20時〜22時ごろの西の空に見えます。どちらも1等級でほぼ同じ明るさ、火星はオレンジ色、レグルスは青白い色で、色の対比たいひが美しいでしょう。

火星・レグルス_20250617.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
posted by rihaku at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 接近現象