2025年02月15日

けいはんな科学体験フェスティバルに出展しました

★「けいはんな科学体験たいけんフェスティバル」(会場:けいはんなプラザ、京都府精華町)に、「太陽を観察かんさつしよう」ブースを出展しゅってんしました。
参加さんかのみなさまには、太陽表面の水素すいそが放つHαという赤い光だけを通す特殊とくしゅ望遠鏡ぼうえんきょうで、太陽を観察していただきました。お天気にもめぐまれ、黒点、プロミネンス、ダークフィラメントなど、太陽表面の活動現象げんしょうを見ることができました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました ★

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太陽_20250215.jpg
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2025年02月10日

季節の星座案内 〜とも座〜

★ おおいぬ座の後ろ足の三角の左に2等星1つと3等星3つが、たて長の四角形にならんでいるので、それを目印に見つけましょう。とも座の中は天の川が流れているので、双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょうを使うとたくさんの星が見られます。20時〜21時ごろの時間に見やすいのは、2月〜3月ごろです。

星図カラー2025年02月.png

★ とも座の物語
もともとはアルゴ座という大きな船の星座でしたが、とても大きな星座だったので、今から100年くらい前に、とも座(船尾せんび)、りゅうこつ座(船底せんてい)、ほ座()の3つの星座に分けられました。

とも座a.jpg

★ とも座の天体

★ Mメシエ47
おおいぬ座のシリウスから左の方を双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょうでたどってゆくと見える星の集まりです。地球から1600光年のきょりにあります。
M47のすぐ左どなりにはM46というべつの星団せいだんがありますが、双眼鏡そうがんきょうで見るのはむずかしいでしょう。

★ とも座QY星
M47の左にある二重星で、同じオレンジ色で明るさも同じ2つの6等星がならんで見えます。双眼鏡そうがんきょうでも2つの星に分かれて見えます。2つの星はたまたま地球から同じ方向に見えているだけで、左の星は2000光年のきょり、右の星は10000光年のきょりにあって、じっさいには遠くはなれています。

★ NGC2451
とも座の真ん中あたりにある星の集まりです。星がまばらに集まっている様子が、双眼鏡そうがんきょうで見えます。オレンジ色の明るい星が真ん中にあるのがとくちょうです。地球から600光年のきょりにある星の集まりと1200光年のきょりにある星の集まりが重なって、1つの星団せいだんに見えています。
NGC2451のすぐ左どなりにはNGC2477というべつの星団せいだんがありますが、こちらも、双眼鏡そうがんきょうで見るのはむずかしいでしょう。

とも座b.jpg
M47、QY-Pup.jpg
NGC2451.jpg

むらさき色の大きい円は8倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(7度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
リンク先は、栗田直幸さんのサイトStellar Scenesです。
タグ:星座
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2025年02月05日

月面X

★ 2月5日の17時半〜19時ごろ、月面に「X」の文字があらわれます。ブランキヌス、ラカイユ、プールバッハの3つのクレーターの境界きょうかい部分に、真横から太陽光が当たることで「X」の文字がうかび上がって見える現象げんしょうです。
肉眼にくがんでは観察かんさつできませんので、望遠鏡ぼうえんきょうで見てみましょう。10倍くらいの双眼鏡そうがんきょうでも、三脚さんきゃくなどでしっかり固定こていすれば観察することができます。また、月のかけぎわが正面にあって、月正面のクレーターが観察しやすい時期でもありますので、他のクレーターも観察してみましょう。

★ 月面Xは、月が1回けする間(およそ30日)の間に1時間ほどしか見られず、かつ、その時間が夜間で、さらに、月がのぼっているという条件じょうけんがつくので、月食ほどではないですがめずらしい現象です。
★ 2025年は、2月5日、4月5日、6月3日、8月1日、9月29日、11月27日の6回「月面X」を見ることができます。

月面X_20240205.jpg
(画像は NASA Scientific Visualization Studio より作成。)
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2025年01月31日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、1月31日と2月2日の夜に見られます。いずれも、北西方向から南東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 1/31 18:15 → 18:18
 2/02 18:14 → 18:16

(※ 他に見られる日時もありますが、奈良の近くを通るものだけをえらんでのせています。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の10倍以上の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は3月12日ごろに見られる予定です。

ISS_orbit_20250131
ISS_pass_20250131
ISS_orbit_20250202
ISS_pass_20250202
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2025年01月29日

1月〜2月の月

★ 2025年2月(旧暦2025年1月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
1月29日は新月で旧暦の正月にあたります。日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、1月31日〜2月15日の間です。その後、2月16日〜3月2日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

   日付 月の出  日付 月の入り
01/29 06:56 → 29 16:56 ● 新月
     30 07:35 → 30 18:07
     31 08:08 → 31 19:18
02/01 08:38 → 01 20:27 ★ 土星食(昼間)
     02 09:07 → 02 21:36
     03 09:35 → 03 22:45
     04 10:05 → 04 23:56
     05 10:39 → 06 01:07 ◐ 半月(上弦じょうげん)、月面Xが見られる
     06 11:18 → 07 02:18 ★ プレアデス星団と接近
     07 12:04 → 08 03:26
     08 12:58 → 09 04:28
     09 14:00 → 10 05:20 ★ 火星と接近
     10 15:05 → 11 06:03
     11 16:11 → 12 06:39
     12 17:16 → 13 07:09 ○ 満月
     13 18:18 → 14 07:35
     14 19:17 → 15 07:59
     15 20:14 → 16 08:22
     16 21:11 → 17 08:45
     17 22:07 → 18 09:10 ★ スピカと接近
     18 23:05 → 19 09:37
     19(月は上りません)
     20 00:04 → 20 10:08
     21 01:04 → 21 10:45 ◑ 半月(下弦かげん
     22 02:05 → 22 11:30
     23 03:04 → 23 12:23
     24 03:58 → 24 13:24
     25 04:46 → 25 14:32
     26 05:28 → 26 15:43
     27 06:04 → 27 16:55

月の満ち欠け
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