2024年09月10日

ISS(国際宇宙ステーション)の上空通過

★ ISS(国際こくさい宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、9月10日〜13日の夜に見られます。いずれも、南西方向から北東方向へ通過してゆきます。
【見える時間】
 9/10 19:50 → 19:53(地球のかげに入り光らなくなる)
 9/11 19:03 → 19:09
 9/13 19:05 → 19:11
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、ISSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこく予報よほうから2〜3分ずれることがあります。)

★ ISS(国際宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数十倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ 次は9月29日ごろに見られる予定です。

ISS_orbit_20240910
ISS_pass_20240910
ISS_orbit_20240911
ISS_pass_20240911
ISS_orbit_20240913
ISS_pass_20240913
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
タグ:ISS
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2024年09月07日

季節の星座案内 〜ペガスス座〜

★ 長方形にならんだ4つの2〜3等星が「ペガススの四辺形しへんけい」または「秋の四辺形」として有名な、見つけやすい星座です。じつは四辺形の左上(北東)の星(アルフェラッツ)は、ペガスス座ではなく、アンドロメダ座の星です。20時〜21時ごろの時間だと、9月〜12月ごろに見ることができます。

星図カラー2024年09月.png

★ ペガスス座の物語
古代バビロニア(2,500年〜3,000年くらい前)では、四辺形しへんけいは大きな畑、または、バビロンの都を表しているとされていました。四辺形しへんけいをはさむうお座が、畑や都に水をもたらすチグリス・ユーフラテス川にあたります。
古代ギリシャ時代(今から2000〜2500年くらい前)には、勇者ゆうしゃペルセウスが怪物かいぶつメドゥーサをたおしたときに、その血から生まれた天馬のすがたとされました。
ペガスス座a.jpg

★ ペガスス座の天体

★ Mメシエ15
10万以上いじょうの星がまるく集まった球状星団きゅうじょうせいだんというしゅるいの天体です。ペガススの鼻先、2等星エニフの先にあります。双眼鏡そうがんきょうではにじんだ光のように、望遠鏡ぼうえんきょうではたくさんの星がつぶつぶに見えます。地球から3万4千光年のきょりにあります。

★ ペガスス座51番星
太陽以外いがいの星に惑星わくせいがあることが、1995年にはじめて発見された星です。今では、ペガスス座51番星以外いがいにも、5千をこえる恒星こうせいに惑星があることが発見されています。「ペガススの四辺形しへんけい」の右わきにあります。ペガスス座51番星本体は5等星なので双眼鏡そうがんきょうでも見えますが、まわりをまわっている惑星は望遠鏡ぼうえんきょうを使っても見えません。地球から50光年のきょりにあります。

ペガスス座b.jpg
M15.jpg
51Peg.jpg

むらさき色の大きい円は5倍くらいの双眼鏡そうがんきょうで見えるはんい(10度)、水色の小さい円は16倍の望遠鏡ぼうえんきょう国立天文台望遠鏡キットなど)で見えるはんい(2.5度)です。
2〜5まい目の図はプラネタリウムソフト Stellarium をもとに作成さくせいしました。
リンク先は栗田直幸さんのサイトStellar Scenesです。
タグ:星座
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2024年09月03日

9月〜10月の月

★ 2024年9月〜10月(旧暦8月)の月の満ち欠けと出入り時刻です。
日の入り後〜21時ごろの時間に月が観察かんさつできるのは、9月5日〜21日の間です。その後、9月22日〜10月5日ごろは、日の入り後〜21時ごろの時間、月明かりがなく星が観察しやすくなります。

 日付  月の出 月の入り
09/03 05:22 18:32 ● 新月
     04 06:18 18:55
     05 07:14 19:17 ★ 金星に接近
     06 08:09 19:40
     07 09:06 20:05
     08 10:04 20:32
     09 11:04 21:05
     10 12:06 21:43 ★ アンタレスに接近
     11 13:08 22:31 ◐ 半月(上弦じょうげん
     12 14:07 23:27
     13 15:02 00:32(翌日よくじつ
     14 15:50 01:43( 〃 )
     15 16:31 02:57( 〃 )
     16 17:07 04:11( 〃 )
     17 17:40 05:25( 〃 ) 中秋の名月、★ 土星に接近
     18 18:10 06:38( 〃 ) ○ 満月
     19 18:40 07:52( 〃 )
     20 19:12 09:07( 〃 )
     21 19:47 10:21( 〃 )
     22 20:28 11:33( 〃 )
     23 21:16 12:40( 〃 )
     24 22:10 13:39( 〃 )◑ 半月(下弦かげん
     25 23:10 14:29( 〃 )
     26(月は上りません)
     27 00:13 15:09
     28 01:16 15:43
     29 02:17 16:12
     30 03:16 16:37
10/01 04:12 17:00
     02 05:08 17:22

月の満ち欠け
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2024年09月02日

水星が観望好期

★ 9月2日〜12日ごろ、日の出前の東のひくい空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上いじょうはなれないので、上ってから1時間もすると空が明るくなってしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。9月2日〜12日ごろは、日の出前の水星の高さが10度近くあり、観望かんぼう好期こうきです。

★ 水星はとても低くに(地平線からの高さが5〜10度)見えるので、東の方向に見晴らしのよい場所で、朝4時40分〜5時ごろに観察かんさつしてみましょう。日の出前の高さがもっとも高いのは9月6日ですが、水星は日に日に明るくなるので、期間の後半のほうが見つけやすいでしょう。1等星の数倍の明るさなので肉眼にくがんで見えますが、双眼鏡そうがんきょうがあればさがしやすいでしょう。太陽をあやまって見ないため、双眼鏡での観察は太陽が上る5時半には終わるようにして下さい。

★ 水星の次の観望好期は、12月下旬げじゅんの明け方です。

水星_20240902-0912.jpg
(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成。背景の星は9月6日の配置。)
タグ:水星
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2024年08月31日

星空観察教室 中止のお知らせ

8月31日(土)の星空観察教室は、台風10号接近のため中止いたします。楽しみにされていたみなさま申し訳ございません。
★次回開催は、9月28日(土)18:00-19:30です。
そのあと10月26日(土)18:00-19:30に、中止分を振り替え開催いたします。
台風中止
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