2023年09月29日

CSS(中国宇宙ステーション)の上空通過

★ CSS(中国宇宙うちゅうステーション)の上空通過つうかが、9月29日と10月1日の夜に見られます。特に、29日は奈良のほぼ真上を通過しますので、とても明るく見えます(マイナス2.3等級、1等星の約20倍の明るさ)。いずれも、西〜南西方向から東〜北東方向へ通過つうかしてゆきます。
【見える時間】
   9/29 18:45 → 18:50
 10/01 18:18 → 18:25
(※ 他に見られる日時もありますが、奈良からのきょりが遠く、観察かんさつがむずかしいものはのせていません。また、CSSの軌道きどう変更へんこうにより、通過時刻じこくが2〜3分ずれることがあります。)

★ CSS(中国宇宙ステーション)は、望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょうを使わなくても、まちなかで肉眼にくがんで見えます。色はクリーム色っぽい白。飛行機ひこうきかと思うくらい明るい(1等星の数倍〜十数倍の明るさ)ですが、チカチカ点滅てんめつせず音もしないので、飛行機と区別くべつがつきます。

★ CSSは中国が建設けんせつした宇宙ステーションです。2021年4月に建設を始めて、2022年11月に長さ20mはば36mの宇宙ステーションが完成しました。

★ 次回は10月9日ごろに見られる予定です。

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CSS_orbit_20231001
CSS_pass_20231001
(画像は「Heavens Above」https://www.heavens-above.com/ より作成)
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2023年09月27日

10月天体観望会のお知らせ

★ 10月8日(日)けいはんな記念公園で天体観望会を開催いたします。秋の星座や、天の川にそってちらばる星団や星雲を観望します。
★ 「望遠鏡工作教室」の望遠鏡、「星空観察教室」の双眼鏡などを持参いただければ、使い方のアドバイスをいたします。
みなさまお誘いあわせの上、ぜひお越し下さい ★

★ 日時:10月8日(日)19:00〜20:30
★ 場所:けいはんな記念公園 芝生広場 西入口付近
★ 参加申込不要、参加料無料、時間内自由参加
★ 子どもの方は、かならず大人の方といっしょにお越し下さい。
★ 雨天、曇天時は中止です。当日17:00までに当ホームページでお知らせします。

2023年度は、このあと11/5,12/3、3/2、3/20にも天体観望会を予定しています。

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タグ:天体観望会
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2023年09月23日

望遠鏡工作教室を開催しました

9月23日(土・祝)、けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK、精華町/木津川市)で望遠鏡ぼうえんきょう工作教室を開催かいさいしました。
★ 1時間目は 国立天文台望遠鏡キット を組み立てました。キットのつつの中に、大きなレンズ(対物たいぶつレンズ)と4つの小さなレンズ(接眼せつがんレンズ)を、種類しゅるいと向きをまちがえないようにはめこんでゆくと、望遠鏡が完成かんせいします。
★ 2時間目は、ピント合わせの練習、三脚さんきゃくにのせてそうさする練習、今夜の月の見どころの紹介しょうかいをしました。
★ 3時間目は、作った望遠鏡を屋外に持ち出して、じっさいに望遠鏡を使ってみました。あいにく天気はくもりで、クレーターの観察かんさつはできませんでしたが、雲ごしに見える月で、三脚の操作、ピント合わせの練習ができました。
参加さんかいただいたみなさま、ありがとうございました★

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タグ: 工作 望遠鏡
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2023年09月21日

アンタレスの食

★ 9月21日の夕方から夜にかけて、さそり座の1等星アンタレスの食が日本で見られます。
太陽が月にかくされる現象げんしょうを日食といいますが、恒星こうせいが月にかくされる現象げんしょう星食せいしょくといいます。夜空に星はたくさんありますので、いつもどれかの星が月にかくされていますが、1等星がかくされる星食は、とてもめずらしい現象です。奈良で夜にアンタレス食が見られるのは、2005年以来いらい18年ぶり、夜に1等星の食が見られるのは、2017年のアルデバラン食以来6年ぶりです。
★ 奈良では、アンタレスは、17:18に月の左がわ(暗い側)からかくれ、18:45に月の右側(明るい側)からあらわれます。その間、アンタレスは月にかくれて見えませんので、かくれる瞬間しゅんかん潜入せんにゅう)とあらわれる瞬間(出現しゅつげん)を観察かんさつしましょう。
17:18はまだ日の入り前で空が明るいので、肉眼にくがんでは潜入は見られません。双眼鏡そうがんきょう望遠鏡ぼうえんきょうを使って観察しましょう。その時、うっかり太陽を見ないよう気をつけてください。

★ 夜のアンタレス食は、次は19年後の2042年まで見られません。夜に1等星の食が見られるのは、次は来年8月10日のスピカ食です。

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(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
タグ:星食
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2023年09月19日

水星が観望好期

★ 9月19日〜29日ごろ、日の出前の東のひくい空に水星が見えます。
水星は太陽から28度以上いじょうはなれないので、上ってから1時間もすると空が明るくなってしまい、ごくわずかな時間しか見ることができません。9月19日〜29日ごろは、日の出前の水星の高さが10度近くあり、明け方としては今年一番の観望かんぼう好期こうきです。

★ 水星はとても低くに(地平線からの高さが5〜10度)見えるので、東の方向に見晴らしのよい場所で、朝5時ごろに観察かんさつしてみましょう。日の出前の高さがもっとも高いのは9月23日ですが、水星は日に日に明るくなるので、期間の後半のほうが見つけやすいでしょう。1等星の数倍の明るさなので肉眼にくがんで見えますが、双眼鏡そうがんきょうがあればさがしやすいでしょう。東の空には金星が明るくかがやいています。金星を目印めじるしに左下をさがすとよいでしょう。太陽をあやまって見ないため、双眼鏡での観察は太陽が上る5時半には終わるようにして下さい。

水星の次の観望好期は、来年1月上旬じょうじゅんの夕方です。

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(画像はプラネタリウムソフト Stellarium で作成)
posted by rihaku at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望好期